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AN的読書総決算2022 Vol.2 【マンガ部門】

2022年に入って約800冊の本(Kindle約700冊、紙書籍約100冊)を読んできた私、ANが選ぶ各ジャンルの特に良かった本を複数回に分けてご紹介していきます。

第2回目は、【マンガ部門】です。

【マンガ部門】

1.高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室-』

 首都圏の中学受験の話です。塾講師としては必読書だと思っています。私が在籍している塾は地方の塾なので、受験人口や受験熱、受験のシステムなどあまり参考にはならないかもしれませんが、生徒のどういうところに目を向けて、何に気づかないといけないのか、小学生にどういう声のかけ方をしないといけないのかなど、大変参考になります。私自身、この本から学んだ言い回しをよく生徒に対してや保護者懇談で使っています。中学受験のみならず、受験生を持つ保護者にも読んでもらいたい作品です。

2.仲曽良ハミ『しなのんちのいくる』

 ザ・昭和晩年~平成初期です。私たちアラフォー世代の幼少期にドンピシャはまる内容になっています。読んでいると、「ああ、自分たちもこんなのだったなぁ」とノスタルジックな気持ちになってきます。小学生くらいの頃に見上げた空、夕暮れ時の真っ赤な街並み、海や山、風の匂い、雨の音やセミの鳴き声、よく行った駄菓子屋、親や友達とのやり取り。あの頃にタイムスリップしたかのようにどれも鮮明に思い出せるようなマンガです。懐かしさの中にある面白さや感動。ぜひ、アラフォー男子に一読してもらいたいマンガです。

3.みなと鈴『ムーちゃんと手をつないで ~自閉症の娘が教えてくれたこと~』

 自閉症と診断されたムーちゃんとその家族のお話です。自閉症などのいわゆる発達の遅れを持つ子どもが世の中で増えてきている中で、私も関わることがあるためにきちんと学んでおきたいと手に取った本です。彼らの個性や特性を知るきっかけにもなり、そしてその親の気持ちもまた知ることができました。たまたまこれを読んだタイミングで、生徒の大学の推薦入試の面接練習時に『子どもの発達支援をするための作業療法士』になりたいという子がいて、私的にはタイムリーな話題として面接練習ができたので、『あぁ、このためにこのマンガとこのタイミングで巡り合わせてもらえたんだ』と思った本です。

 人生で学んできた大事なことのほとんどはマンガから得てきたのではないかと思うくらい大のマンガ好きです。読書のあらゆるジャンルの中で、マンガだけは自信を持って好きだと言えます。アラフォー世代の代名詞、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『聖闘士星矢』『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』などはもちろん、妹の少女漫画なども借りて読んできました。幼少期からずっと、大人になった今でさえもマンガを読んでいるわけですが、今回の選書からわかるのは、二月の勝者しかり、ムーちゃんと手をつないでしかり、やはり、マンガからでさえも自分は教育に対しての何かの学びを得ようとしているのだということでした。
 この中で唯一毛色が違うのは『しなのんちのいくる』でしょうか。このマンガは作者の仲曽良ハミさんのインスタグラムやブログでずっと続けられていて、私が知ったきっかけもたまたまインスタグラムのおススメに出てきたからでした。(しかもすごく初期の頃でキャラクターに名前がついていなかった頃。) 書籍化された時は本当にうれしくて、速攻で購入したくらいです。
 私は大体好きなマンガのセリフは覚えているんですが、それだけ読み込んでいるのかというと、幼少期の本はまだしも、最近はそんなに読んでいるとは思いません。それでも覚えているのは、この言い回しいいなぁと思ったら日常生活の中で使っているからなのだと改めて気づきました。何事も反復が定着の礎なのですね。

 実は、今回の中にスラムダンクを入れようか最後まで迷いましたが(映画化もあったし)、スラムダンクは私の中ではもう殿堂入りと言ってもいいくらい人生のバイブル化しているので、今年購入した中からの選書にしてみました。【自己啓発部門】に比べて【マンガ部門】は本当に接戦でした。ただの個人的なさじ加減なんですが。笑
 マンガに関しては残り2週間の中でこれらを超える作品に出会える予感しかないのですが、たちまち今日(2022年12月21日)時点でのAN的2022年ベストセレクションになっています。
 次回、Vol.3では【スピリチュアル部門】のジャンルをご紹介できたらと思っています。お楽しみに!

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