2023年10月前半に見たライブ(afoc/KEBABS/よだか/サウスケ)
31. 10/02 a flood of circle VS. THE KEBABS@恵比寿リキッドルーム
10月2日、佐々木亮介の誕生日を祝う出ずっぱり2マン。光の当たる角度が違うと、違った輝きがくっきり見える、佐々木亮介という人間をより多面的に知れた気がして特別なイベントだったと感じています。
当日飛び入りで南出大史さんという方がオープニングアクトで弾き語りを。佐々木のお友達のようでした。到着したのが遅かったため、途中からだったのですが、リキッドルームに響き渡る伸びやかな声が気持ち良かったです。
◆THE KEBABS
「旅行」ツアーはコロナで中止になったから、私がケバブスをリキッドで見るのは初めてだろうか。早くも3曲目の「THE KEBABSは忙しい」で、ステージとフロアが私の好む温度に仕上がっていて、視界があまり良くなかったけど人の波に埋もれるのが心地よくて、やっぱりリキッド好きだなと思う。
セットリストは「ロックの細道」+アルファで、佐々木と新井さんの負担を減らす方向だったのかもしれません。イベントだと「ジャキジャキ」と「オーロラ」の登場頻度が高いような気がする。「Cocktail Party Anthem」始まりというのが、お誕生日パーティーの幕開けのようでぴったり。今日もケバブスは元気はつらつ、健康優良児。
ケバブスの活動は新井さんのスケジュールとやる気にかかっているところがあるので(半分冗談です)、いつも新井さんの調子が気になります。今日は最初から絶好調でめっちゃ飛ばしていた。「うれしいきもち」のように比較的トーンダウンする曲でも、そんなに激しく動きます?っていうぐらい弾けていて、そのプラスの気持ちは佐々木のお誕生日だったからかもしれない、と音も身のこなしもしなやかな新井さんを見ながら、私もうれしいきもちに。
主役の佐々木は、「リキッドでもお茶割り飲んでいる♪」と相変わらず「かわかわ」で替え歌をかましつつ、いつも通り緑茶割りの缶を片手に伸び伸び。「かわかわ」は、佐々木の渾身のソロ始まりでした。かわいい曲も、アレンジ次第で凄みが出るのね。
突然、田淵がソロで歌い出したので、一瞬「新曲?」と早とちりするも、「ジャキジャキハート」のサビでした。「遠くまでいける 多分いける」という力強いボーカル。「ラビュラ」を聞いて、今日の田淵ボーカルには勢いよりも丁寧さを感じたのですが、「ジャキジャキ」では魂こもりまくりのボーカルで、佐々木を祝うアツアツな気持ちをたっぷりと感じました。
その後、本編に入る前に新井さんと田淵が佐々木にプレゼントを。視界が悪かったのでよく見えませんでしたが、新井さんからもらった派手なTシャツを広げる佐々木の姿が見えました。
浩之さんはギフト券をあげたのね。佐々木は「お金下さい」ってしょっちゅう言ってるから最良のギフトかもしれないw
浩之さんのドラムはいつもキレキレですが、ドラムソロのみならず、ふと音数が減った時に鋭い音の切っ先を感じてゾクゾク、今日もそんな瞬間がありました。
「ロバート・デ・ニーロ」で、いつも通りステージを降りて客をかきわけ後方へ遠征する佐々木。盛り上がるパフォーマンスですが、佐々木とステージ、両方見るのに忙しい。みんなが佐々木を見ているのに、私だけステージを見ていると、目線が交差して邪魔かな、とか思っちゃう面倒くさい性質です。
途中で「田淵さん、俺疲れてきた!」とボーカルを田淵にゆだねた佐々木。そんなこと言うの初めて聞いた。後半戦もあるのに少し心配。特別な日だから気合が入っていたのかもしれません。
ちなみにAメロでは田淵と新井さんが並んで客席にポーズ?取ってて、下手→上手へと移動していたのが挨拶周りみたいで面白くて客席が沸いていたよ。田淵が神妙な顔をしていて、新井さんが「よくわからないけど田淵くんについていくわ」っていうニコニコ顔だった、2人ともなんと愛くるしいのでしょうね。
今日は曲だけスパッとやって、言葉を省いたプレゼントタイムがあって、後半へスマートにバトンタッチする流れが美しかったです。
◆a flood of circle
フラッドのライブ見るのすごく久しぶり。2年前の「GIFT ROCKS」以来かも。定番曲と、好きで聞いている最新アルバム「花降る空に不滅の歌を」からが多かったせいもあって、久しぶりな感じがせず。
フラッドはロックバンド然としている。4人とも風貌からしてキマっているので、そんな4人がかっこいいロックを鳴らしているのが、この上なくクールで引き込まれる。
黄色い皮ジャンを着て、afocの一員としてギターを弾き歌っている佐々木を見て不思議な感覚に陥りました。ついさっきまで、グッズのスタジャン着てケバブスの佐々木だったのに。ケバブスファンの私にとっては、ケバブスとしての佐々木のイメージが色濃い。なので、afocとしての佐々木を目の当たりにすると、ああやっぱり全然違うなということを痛烈に実感します。
ケバブスでは、時にメンバーとじゃれ合ったりと童心が垣間見えて、曲もポップでキュートな一面があるけれど、afocではひたむきで泥臭いロックンローラーに変身する。ケバブスでは客席をかきわけ進み、afocでは客の上で歌い、客の上に倒れこんでいた。客の上で歌う佐々木を見上げながら、どちらも紛れもない佐々木であることを痛烈に感じ、剥きだしで客に向き合う姿に感動する。佐々木亮介という人間の不器用さや真っ直ぐさやかっこ良さに、さらに深く触れられたような感覚を覚えました。
最初に、同じ誕生日の有名人(浜崎あゆみとガンジー。ガンジーは故人だがw)を上げて、お誕生日おめでとうございます、とふざけていた佐々木。ライブの途中で、「HAPPY BIRTHDAY DEAR…」と歌い出したので、今度は自分に向けてかな?と微笑ましく思っていたら、予期もしない「津野米咲」と言う名前が出て来たのでやられた。その後に「あなたがここにいてほしい」「聴こえるかい?」という歌詞の「人工衛星のブルース」が始まったので、なんて優しいバースデープレゼントなのかなって、泣けてしまったよ。佐々木と津野さんは同じ誕生日なのか。
以前ケバブスと赤い公園の対バンで、佐々木が「俺の中で赤い公園はクイーン」って言ってたことを思い出しました。それはこれからも変わらないのだろうな。
「世界は君のもの」「まだ世界は君のもの」「ゴールド・ディガーズ」の流れが好きでした。「世界は君のもの」「まだ世界は君のもの」を続けて聞くの楽しい。田淵提供の「まだ世界は君のもの」が、いかに田淵風味に巧みにオマージュされているのかを改めて思い知る。
佐々木×ホリエの弾き語り対バンでは聞いていましたが、バンドの「ゴールド・ディガーズ」を聞くのをとても楽しみにしていました。うーん、かっこいい!この曲の持つ独特のリズムが好きです。最後のジャジャーン!(ガキ使のイメージで作られた)で佐々木が「アウトー!」ってシャウトしていたので笑った。おふざけがサマになるって、いかすよなぁ。おふざけと、「武道館 取んだ3年後 赤でも恥でもやんぞ」と言う赤裸々な心の声のギャップにぐっと来てしまう。
「本気で生きているのなら」は、マイクオフのアカペラからスタートしました。しばしばマイクオフのアカペラはライブにおいて重要なシーンで採用されます。この日は最大限に効果を発揮していた。「37歳になっても、まだコンビニのレジ横でついグラビア見ちゃう」と告白する佐々木。ある程度年を重ねたのに、子供の頃に想像していたほど大人でもないな、とは誰もが感じたことがあるのではないか。なんかしょぼいと思う自分がいたりして、でもありのままで本気で生きる自分は肯定してあげたい。それを正直に歌う佐々木の人間力が発揮された曲だと思います。
先日の弾き語りで聞いて、ぜひバンドセットでも聞いてみたかった曲ですが、想像以上にめちゃくちゃ良かったなぁ。胸が震えるような感動がありました。
新井さんも最高だと言っているね。
転換20分程度でモードを切り替えるのって、なかなか骨が折れそうです。亮ちゃん(って自分で言っていた)、本当にお疲れ様!
1曲目と2曲目も田淵が関わっていることを後から思い出した。素敵なセトリ。
佐々木が「アンコールやる気はない」って言ってたし、「本気で生きているのなら」が最高の締めだったので退出しようと思ったら、アンコールを求める拍手と微動だにしない群衆で、出口にたどり着けず。「アンコールないって言われたのに拍手をし続ける」現象について、演者の意思を尊重しない行為はどうなんだろう?と最近よく思います。演劇でのカーテンコール何度も何度も呼ぶルーティンも似たようなモヤつきがある。ほどなくして、出口へ向かう仲間が増えて扉が開いたので良かったけど。
本当に称える気持ちで拍手し続ける場合もあると思いますし、習慣かつ思考停止なのかもしれないけれど、「あわよくばラッキー」のような軽い気持ちで拍手するのは演者に失礼だと思ってしまう。あさましさや卑しささえ感じる。そんなこと思うの私だけかもしれないけど。
と、最後少々もやもやしましたが、ライブは最高だったし、知れば知るほど佐々木亮介は魅力的な人だなと感じています。参加できて良かったと思える貴重な対バンでした。記念にSSK Tシャツ(黒)を購入。
32. 10/06 多次元制御機構よだか主催 presents PARA-LYZE@
渋谷THE GAME
w/cadode, 草野華余子
8月のケバブス「夏友」でよだかを見て楽しかったのと、よだかのサポートをしている田淵が好きだったので、また見てみたくて。草野さんとcadodeも機会があれば見たいと思っていたし、「アニソン派!」界隈のメンバーだから良いイベントに違いないと確信していたのだけど、想像の倍以上に楽しくて「ハヤシさんありがとう!」と感謝の気持ちが。koshiさんが「文化祭みたいじゃない?」って言ってたけど、そんなアットホームさもありました。
イベントタイトルの「PARA-LYZE」とは「麻痺する」という意味。お客さんを音楽で麻痺させたい、楽曲制作の際に馴染みのあるトラック単位のファイル「パラデータ」(今日のメンツが作家だから)、3組同じ熱量で届けたい平行という意味のパラ、などの意味が込められていたようです。(うろ覚え)
◆草野華余子
・「紅蓮華」が大ヒットした頃、テレビのバラエティでよく見かけて存在を知り(恋愛ネタが面白かった)、たまに聞く「アニソン派!」ラジオで関西弁で明るく快活な方だなぁというイメージがありましたが、自身も歌う方だと知ったのは割と最近です。
・バンドメンバーいるのかな?と思ったら、1人でステージに登場してカラオケで。LiSAちゃんに提供しているというイメージが強いせいか、LiSAちゃんに通じる力強さや熱量を感じる。歌い終わって何度か「もっと息継ぎがある曲書こうw」って自虐してたけど、歌唱力が高くてさすがだなと思いました。
・cadodeのkoshiさんをfeatした曲があるそうで、呼び込んで2人でハンドマイクで。普段カラオケでライブを見る機会があまりないので新鮮。2人とも歌が上手く、ボーカルの対比に聞き入りました。
・「今日はソロで参加なんだけど、楽屋にロックしたいおじさん達がいる、呼んでいいかな」と、浩之さん、田淵、ebaさんが登場したので笑いました。本当に知り合いのおじさんがサポートで入るのかと思ってしまったのよ。
全員が関わっているアーティストの曲をセルフカバーということで、LiSAに提供した「DOCTOR」を。私はLiSAちゃんの曲だと知らなかったけど、聞いていてそうなんだろうなぁと。この4人が演奏する機会などそうそうないだろうから、とんでもなくレアなものを見ているなというありがたみ。合わせる時間もそうなかっただろうにバッチリ決まっていた。
・MCでは、親知らずを抜いたばかりで頬が腫れており、痛み止めを飲んでの歌唱とのこと。両頬ふくらんでたら面白かったのに絶妙にちょっとだけ太った人みたいになった(生で草野さんを初めて見るためか私には普段との違いがわからず)、「田淵さんに10月6日は空けておいて下さい」と言われたから空けておいたけどまさかの「対バンしよう」だったとは、フィッシュライフ時代に大阪で草野さんのバンドの打ち上げにハヤシくんが来てくれたが泥酔していたイメージ、いつの間にか東京に来て作家もやってて、「あのハヤシか!」と驚いた話などを軽快に面白く話してくれました。お喋り上手。フィッシュライフは大阪のバンドだったのね。
・大阪から東京に出て来て、1回死んでてもおかしくないようなうまくいかない20代を過ごして、でも今こんなに楽しく音楽作れてるなんて。辛いこともたくさんあるけど今が一番楽しい、というような話をしていました。音楽が本当に好きで、もがいてもがいて手に入れたのが今の自分なのだろうな。そんなМCの後に歌ったアコギ弾き語りでの「カーテンコール」という曲がすごく染みました。
・草野さんの歌う表情も好きでした。綺麗に歌おうとしていないというか、がむしゃらに魂を伝えようとしているというか、そんな人が渾身で歌う姿が好きだなぁ。草野さんの何かが私の心に触れて、ちょっと涙目に。とてもかっこ良くて素直な方だなと思って好きになっちゃったな。
◆cadode
・ebaさんのユニットという知識しかなかったけど、ステージにはボーカルのkoshiさん、ギターのebaさん、それからマニピュレーターさんがステージ端っこにスタンバイ。音源はいくつか聞いたことがありましたが、ライブが思った以上に爆音でクラブミュージックのような高揚があり、身体が自然と弾み出す。爆音を浴びる快楽。
・1曲目が「コンドルは飛んでいく」で象徴的に鳴っている笛の音が聞こえたせいか、民族音楽のような郷愁を感じました。音楽のジャンルとしてはなんでもありなのかな。他にもあまり体験したことがないような展開もあって面白かったです。wikiをチェックしたら「廃墟系ポップユニット」とあり、なるほどうまい形容詞だなぁ。退廃的な雰囲気もあります。
・koshiさんのボーカルは、熱が入った瞬間にふと女王蜂のアヴちゃんのような風格があってドキッとしました。生で見るebaさんは思ったより大きくて独特のオーラがあるな。
・草野さんのコラボがあったゆえか、気を利かせてくれて急きょのコラボ、田淵と浩之さんが登場。ぶっつけ本番に近かったようですが、そこはプロなのでさすが。コラボした「ライムライト」という曲は明るくノリが良く、こちらは廃墟系ではないように思いました。これも1曲目と同様に民族音楽のような異国情緒も感じて楽しかった。
◆多次元制御機構よだか
・8月のケバブス「夏友」と同じく、サポートを田淵と浩之さんで。
ハヤシさんの声が誰かに似ているとずっと思っていたのだけど、ステージに幕を下ろした状態でのリハを聞いていて、バカリズムだと気づく。童顔なのに声が渋いからそのギャップが好き。
夏フェスで田淵のリハを聞く機会はあるけれど、マイクを通して「スネア下げて下さい」「ボーカル上げて下さい」ってはっきり声が聞こえてくるのはレアだなぁ。ギターの中音っていまだによくわからないなぁとかぼんやり思いつつ、ハヤシさんが「お客さんの気持ちも上げてもらって(笑)」ってふざけて、それを聞いてお客さんも笑って楽しむという、うん、文化祭っぽいぞ。毎回転換がこんな感じだと退屈しないのになぁ。
・夏友の時と同じくロケットが飛び立つようなSEで登場。前回は遠くて気づかなかったけど、今日はコラボの時から田淵のベースが青かった。このベース見たことあったかなぁ。昔のかな。ドラえもんカラーで綺麗な青です。
浩之さんが中央ではなく右に位置するという珍しい配置。ニコニコゆるゆるなケバブスとは違って、真剣な表情でハヤシさんを見て合わせる浩之さんの姿が新鮮。Schroeder-Headzの時の浩之さんを思い出す。
・よだかは、初期衝動のような万人が突き動かされるバンドの音だと思うのですが、青春感も満載だなぁと思う。なんだか自分が学生に戻ったような気さえしてしまう、純粋で素直になったような錯覚があるなぁ。「飛鯨五十二号」は甘酸っぱくてきゅんと来てしまう。ベテランが演奏する青々しい曲って、いいよね。フレッシュな若者が演奏するのとまた違う魅力がある。
・この前も思ったけどベース音がでかくてラインがはっきり聞こえてくるのが気持ちいい。ケバブスとも違うし、どっちかって言うとユニゾンの田淵っぽいのは3ピースゆえだからかな。コーラスの感じもユニゾンと似ている。ケバブスはメインボーカルの時も多いし。ユニゾンのライブは、なかなか小さいハコで近くで見ることができないけれど、久しぶりに田淵がベースを弾く手元を割と近くで見れて感動したなぁ。ベースの上を滑る指から、音が流れるように溢れ出す、当たり前の現象をこの上なく美しいと感じる。
ハヤシさんも田淵も、この前に比べて熱量がさらに高く、弾けていたように見えたな。(この前は浩之さんほぼ見えなかった。)
・夏友でやらなかった「INTERNET LIVING DEAD」と「曲名」が聞けて嬉しい。「INTERNET LIVING DEAD」はイントロがユニゾンの「天国と地獄」っぽさある。ハヤシさんがタイトルコールしたら女の子の悲鳴が上がったのでレアだったのかな?
「曲名」は「今日が最後なんて嫌だ!って思えたなら」という歌詞ですが、最初は「今日が最後でもいいや」だったことを話してくれました。歌詞をじっくり読むと、ハヤシさんの当時の思いがビシバシと突き刺さってくるようで染みる。音源で聞くと爽やかでユニゾンに通じるものもあるなと思ったけど、ボーカルに熱が入りまくっていたせいかとても泥臭く感じました。皆生きていれば色んなことあるよなぁ。(草野さんと一緒で色々あった、と言っていた。)
田淵は翌日が大腸検査でお酒が飲めない状況とのこと。夏友でもよだかの時は飲んでなかったと記憶しているけど、飲んだらまた違った雰囲気の田淵だったかな。飲まないからこそユニゾンの田淵っぽさも感じるのかしら。
・「或星」は聞く度に身体に染みていく感じがします。音源だと最後が不自然なほどにスパッと切れますが、ライブだといい感じのアウトロが入るので余韻が残ります。
・アンコールは2度目の「夜間飛行」でした。アンコールでは「次は終点」って曲フリを駅長さんの声色を真似していて笑いが起きていた。「シートベルトをお締め下さい」以外のパターンがあるのね、アンコールラストだから「終点」なのかな。遊び心、素敵。
間奏ギターが胸をかきむしるような興奮があるし、もっと高く行けー!でとんでもない高揚が内側から突き上げられるんだよなぁ。最近、こんな風な衝動を携えた曲をライブで聞く機会がないせいか、懐かしいような新鮮なような不思議な感覚になるのです。
さっき大盛り上がりだった曲を再び大盛り上がりでできるのも若手バンドの特権だね。「天國」も聞きたかったのでちょっとだけ残念。
・ハヤシさんがサポート2人のことを「普段は兄だけどサポートの時は舎弟」って言ってて笑った。格落ち(笑)
草野さんのMCにあった大阪打ち上げの際に、「君は曲が良いんだから得意分野だけやりなさい」と草野さんに言われて、その後に田淵監修の「弱キャラ友崎くん」のキャラソンのオーディション話が来たそう。それもあって今日のメンツは感慨深いと話していました。ご縁ってあるよね。
だから「夜間飛行」2回やったのかな?ハヤシさんは終始とてもテンションが高かったので、言いたいこと飛んじゃったのもわかる気がします。MCもすごく熱くて、自分の作品への自負や周りの人、お客さんへの感謝の気持ちが先走って言葉を選び選び…という様子が眩しかったな。
本当に良いイベントで、終わった後もしばらく心がホカホカしていました。
33. 10/9 throwcurveデビュー20周年&サブスク解禁記念トークイベント『スロウカーヴは語れない(that made me nasty)』
こちらに書きました。エモかったので、めっちゃ長くなった。
34. 10/9 Sound Schedule Live tour『PLACE 2023』@恵比寿リキッドルーム
この日はダブルヘッダーでした。最初のスロウカーヴのイベントが押したので、抜け出して渋谷から恵比寿へ超特急で向かう。16:30開演で、3分前ぐらいに滑り込み。少し押していたから余裕で間に合って一安心です。ワンマンライブは年に1度しかやらないから絶対に遅刻したくありません。
昨年の会場はO-Eastでした。スロウカーブのイベントが円山町だったので、今年もO-Eastだったら徒歩すぐだったのになー、でも比較的近くて助かりました。
・サウスケのライブ前に参加したスロウカーブ(活動凍結中)のトークイベントで、最後にサプライズでバンドメンバーが登場したのですが、そんなレアな場面を体験した後のライブだったこともあって、余計に心が熱くなった気がします。サウスケが再結成した時のことを思い出したよ。
なにせ年1回のワンマンライブなので、空気がもう温かいのです。みんな年1で合う親戚みたいな感じがする。昨年と違って声出しできるので、より一層温かさがパワーアップしていたように感じました。「コンパス」も普通にみんなでサビ歌えたもんね。コロナの時にはハミングしたのも良い思い出です。
・年1なので毎年セットリストが気になります。今年はシングル1枚目から8枚目まで全てがラインナップしていた。あとは「Place」と「ビオトープ」から、どっちかと言うと新しめの曲が多かった。私は初期の曲の方が思い入れがあるため、セトリ的には昨年がものすごくベストだったんだよなぁ。「世直しブッダ」とか「月が落ちる前に…」とか「大学物語」とか「愛のかたち」とか「マザーコンプレックス」とか「竜巻」とか「シチューが飲みたくなる唄」とか、「イマココニアルモノ」をよく聞いていたので、めちゃめちゃ嬉しかったです。
とは言え、久しぶりに「さらばピニャコラーダ」や「結末のない二人」を聞けて嬉しかったし、シングル多くやるのは王道っぽくて、コロナ明けのライブにすごくふさわしいセトリにも思えます。沖くんが色々と毎年考えてくれているのが嬉しい。年1のワンマンのセットリストを考えるのって、なかなか骨が折れそう。
大石くんのソロデビュー曲、「ほのかてらす」がレアだったのかも。今年、大石くんがソロで武道館をやるとのことで、洋二くんからの提案だったそうです。ソロ活動したいとワガママを言って解散したのに、ソロデビュー曲をバンドでやるとは。予期せぬことが起こるから人生面白い。この曲、どことなく「アンサー」に似ている気がしています。
・大石くんが、「サウスケっていいね」とにこにこしていた。昨年は、「バンドっていいね」って感慨深そうに言っていたのが印象的でした。ソロで大活躍しているけれど、やっぱりバンドでももうちょっと行くとこまで行きたかったのかなと思って。
でも「サウスケっていいね」って言っているのを聞いて、このメンバーでたまに集まってバンドやることで、ソロにも良い刺激だろうし、十分楽しくて幸せなんだろうなって思えて、なんだか嬉しくなりました。
・申し訳ないのですが大石くんのソロにはあまり興味が持てないので追っていません。大石くんが前に「バンドでは声の出し方が自然と変わる」というようなことを話していたけれど、本当にそうだと感じていて、私はバンドでのギターと歌唱が好きだなと思ってしまうのです。ソロで売れて心から良かったと思うし、もちろん応援していますが。サウスケ解散前、「大石くんの歌がなぜ売れないのだ?売れないなんて絶対におかしい、事務所の売り方がおかしい(アイドルっぽく売るな)」って本気で思ってたからね。
だから、洋二くんと沖くんと、楽しそうに音を鳴らしているのを見て、毎年ほっとします。あと、やっぱり大石くんのギター好きだなーとライブを見る度に思う。エフェクターの使い方含めて。
・最後はいつも沖くんから「良いお年を!」という早すぎる(笑)年末の挨拶があるのも、恒例イベントで楽しい。あと、皆で写真を撮って、データをギガファイル便でダウンロードできるサービスも。(パスワードは会場でのみ明かされる)
洋二くんが、今年も「本当はストレージ用意せなあかんのに…」と言っていたけれど、いいんです、無料で使えるものは無料で使って、と今年も思う(笑) 写真データをシェアしてもらえるだけでありがたいよね。
なぜか最後、芸人みたいポーズになってて笑う。沖くんが「本当に?本当にそのポーズするの?」って、とまどっていた(笑)
来年も元気に参加できるといいなと思っています。
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