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【いじめ問題】3人の声から見えてきた共通点は?

中学3年生、そして高校1年生にいじめについて話を聞いてきました。
手紙をいただいた方と合わせると3人から話を聞かせていただいたことになります。

お話を聞かせてくれた3人に感謝です。話をする中フラッシュバックするなど苦しい瞬間もあったと思います。教えてくれて本当にありがとう。

ここからは具体的な内容は避け、3人に共通していることとそこから感じた僕の考えをまとめていきたいと思います。ちなみに3人中2人は古河市内の学校でいじめにあっており、不登校または転校を選択しました。

①学校への不信感
一つ目の共通点は、学校への不信感でした。相談した先生にいじめを受けた側も理由があるといった発言をされるなど、先生からかけられた言葉や対応が理解できず、より一層苦しむということが起こっていました。

いじめを受けている期間もとても苦しいものですが、助けを求めて相談した相手の対応によって再度傷ついている実態がありました。いじめは親や先生が見えないところで行われるし見つからないようにという考えが働きます。また加害者側がいじめをしている認識がなく、「遊んでいる・いじっている」くらいの軽い気持ちで行っているケースもあります。

だから「いじめがあった」と認定すること、また調査に進むことに関してはとても難しい側面があるということは理解できますが、相談を受けた大人が寄り添った対応ができておらず、さらに苦しめてしまっているという実態にはショックを受けました。

②いじめ加害者側への気持ち
もう一つの共通点は、いじめを受けた本人は学校に行けなくなる(不登校)や学校を転校せざるを得ない状況となりますが、加害者側は多くが(※全てではありません)そのまま学校に残っており、これまで通りの学校生活を続けている。いじめ加害者にとってはネガティブな側面が何もないことに対しての想いでした。

一つ目の学校への不信感と重なってしまうと、もしかしたら加害者側が守られているようにも感じてしまうかもしれません。加害者がいじめをすることでマイナスに働くこと(例えば罰則のようなもの)がないため、被害を受けた側だけが苦しんでいる。加害者にも相応の対応が必要だという想いが二つ目です。

③学校の「いじめ」の認定プロセス
いじめの相談をしてからいじめと認識されるまでの時間軸が長く、甘く捉えていて校長や教頭に情報が届いていなかったケースやいじめを認定する代わりに公表しないようにと学校側から交換条件を出されるケースもありました。

学校に「いじめ」があったと認定することへのハードルが必要以上に高くなってしまっているように感じました。

いじめはいろんなケースがあり、災害のように全く関係ない瞬間に始まってしまうケースもありますが、お互いの関係性の延長でいじめにつながっているケースもあります。特に二つ目のケースの場合は、学校側としてもどちらかが明確に悪いという判断が難しいかもしれませんが、認定するハードルが必要以上に高いことでより一層対応が難しくなっているかもしれません。

他にも細かくみていくと共通点はありますが、大きく捉えるとこの3つでした。

お話を聞かせていただくことで、
・いじめの相談された際の対応はマニュアル化されているか、トレーニング等は実施されるものなのか
・いじめの相談をする専門家(スクールカウンセラー)の配置状況は?各学校に相談を受ける専門家が必要なのでは?
・学校が「いじめ」を認定することのハードルを下げられないか
 →いじめが起こった際に、認定し丁寧な対応ができていることが学校にとってのプラスに働くようにならないか
等を改めて調べにいきたいと思います。

来週、再来週でいじめを受けた生徒の母親にお話を聞く機会と県の教育委員会に話を聞く機会を調整することができました。
(ご協力いただきありがとうございます。)

少しずつ、Xやインスタ、お手紙など様々な方法でいじめに関してご連絡をいただけるようになってきました。誰かにその出来事を伝えることは本当に苦しいことだと思います。僕1人で何かを大きく変えることは難しいかもしれませんが、一緒に動いてくださる仲間を増やしていって、着実に変えていきたいと考えています。

どんな立場のどんな声も必要です。引き続き、よろしくお願いいたします。

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