茨城県の性暴力について 現状ヒアリング
本日は、茨城県庁にて打合せ。
安全なまちづくり推進室の室長をはじめ職員に性暴力に関する条例や計画等について色々聞いてきました。
今回のヒアリングのきっかけは高校2年生からのダイレクトメッセージ。
ご本人の苦しい経験から学校における性暴力に関しての対応マニュアルを整備してほしいというご連絡でした。
県内の性暴力についてですが、
茨城県には議員立法によって成立した条例が2つあります。
①茨城県犯罪被害者等支援条例
https://www.pref.ibaraki.jp/gikai/jourei/img/higaisha.pdf
②茨城県性暴力の根絶を目指す条例
https://www.pref.ibaraki.jp/gikai/jourei/img/seiboryoku.pdf
そして①の条例第8条の規定に基づき、「茨城県犯罪被害者等支援計画」が策定されています。
https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/seibun/anzen/shien/documents/zenbun.pdf
現在、県内では被害に遭われた方の支援を目的として、
・相談窓口の設置
-性暴力被害者サポートネットワーク茨城
-勇気の電話
・医療費等の公費負担
・教育現場における「生命の安全教育」「性に関する講演会」の推進
・スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーによる相談対応
等が進められています。
上記の支援計画が策定されたのが令和5年3月のため、データが数年前になりますが、上記の相談窓口への相談受理件数は下記のとおりです。
年々、急激に増加していますが、この相談窓口の県内の認知度はなんと7.5%(令和4年度)となっており、この窓口があることが知られていない状態でした。認知度が上がるに連れて、相談受理件数や支援等件数も今後もますます増加していくことが予想されます。まず大切なことは、相談できる窓口があるということを広く知っていただくことかと思います。
そこで、みなさんにもお願いです。
相談窓口のリンク・PDFです。ぜひ認知度向上にご協力をお願いします。
■勇気の電話
https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a07_toiawase/victim/yuki.html
■性暴力被害者サポートネットワーク茨城
https://www.ivac.or.jp/seibourifu.pdf
そして相談内容に関しては、統計等を細かくとっているわけではないとのことなので、傾向をお伝えすることが難しいのですが、被害に遭われてから数年・数十年経って初めて相談できるようになったケースも多々あるとのことでした。時間軸が長期にわたるため、今後増加が想定される相談・支援のニーズに対して、質の高いサポートが継続できるように体制強化(人員配置)を丁寧に進めていただきたいと思います。
相談のあった学校現場での性暴力に関しては、上記の相談窓口かスクールカウンセラーへの相談等となっているようですが、現場での対応マニュアル等は県内ではまだ整備されておらず、起こった際に学校現場ではどのような対応がなされているのか、どんな認識なのか等も今後調べていきたいと思います。
連絡をくれた高校生が学校での性暴力被害に対応するマニュアルを調査し下記3県ではすでに整備されていることがわかりました。
(情報提供、ありがとうございます!)
【兵庫県】
https://onestop-hyogo.com/wp-content/uploads/2022/11/tebiki_web.pdf
【奈良県】
https://www.pref.nara.jp/secure/202903/syokitaioutebiki.pdf
【福岡県】
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/222889.pdf
来週教育委員会との打ち合わせがあるので、そこでまた実情を聞くとともに、必要な打ち手に関しても話を進めていきたいと考えております。
県庁での打ち合わせ後は、2本打ち合わせがあり、帰宅途中の社内でのzoomとなりました。