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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その18 かつての望み

ハ ナ :お父さん、誕生日おめでとう!!

リ ク :う~、あ~!!

エス太 :ありがとうな。

ハ ナ :これ、お父さんにお手紙~。こっちはリクくんが書いたんだよ。

エス太 :ありがとう~!!どれどれ~。
「おとうさん いつも ありがとう」
ハナ、字を書くの上手になったね~。絵も上手だ~。

ハ ナ :うん!!こっちがお父さんで、こっちがハナを描いたの。

エス太 :リクも、この、なんていうか、ぐちゃぐちゃ描き上手だ~。

リ ク :う~!!

ハ ナ :お母さんからのケーキもあるよ!!

モナミ :内緒にして隠してたのに、なんで、言っちゃうのよ~。

ハ ナ :ごめん、言っちゃった・・・。

エス太 :ははは。ありがとう、ハナ。
うれしいことだから、早く教えてあげたかったんだよな。
ハナが教えてくれなかったら、夜ご飯食べ過ぎちゃって、ケーキが入らなかったかもしれなかったよ。
モナミもありがとうね。
最高の誕生日だ。

戸建ての家、値段を気にせず毎日食べたい物を食べられる豊かな生活、子供たちの笑い声、健康な身体、素晴らしい人間関係、家族との幸せな時間。
    
なぁ、モナミ、いつか俺たちが願い欲しがったものは、今全てここにある。
本当に幸せでありがたいことだな。

モナミ :本当だよね。エス太君がエイブラハムの教えにたどり着いてくれて本当によかったよ。
ず~っと一人で、本読んだり、毎日エイブラハムに関する音源聴いてたもんね。

エス太 :最初はエイブラハムの教え自体も、モナミに受け入れられなくて、俺が一人で実践してたけど、今となっては二人で実践してる感じだもんな。
俺たちの望みはなくならない。ここから、もっともっと楽しくなるぞ。ワクワクするよな。

ハ ナ :ハッピバースデートゥーユ~♪ハッピバースデートゥーユ~♪

リ ク :うー、あー!!だー。

エス太 :あぁ~、こらこら、リクっ!!ケーキを握りつぶすな~!!

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