エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その38 思考の勢い
前回のあらすじ
こんにちは、エス太です。
前回は、わたくしエス太が、時にはワイルドに、時にはセクシーに、時には大胆に、それでいて繊細な味付けで、そして時にはセクシーに、エイブラハムの知恵をお届けしました。
それでは続きをお楽しみ下さい。
ソ ラ :おいぃぃっ!!下手くそ!!よく今まで僕のあらすじに文句言えましたね!!
どの口が言ってんだよ!!なんだよ、繊細な味付けって。セクシー2回言ってるし。
そもそも、あらすじになってないんだって。
エス太 :そ、そうか?悪くないと思うけどな。
ソ ラ :いやいやいや、悪いって。先生はいつも人に言うけど、自分だってなかなかにマヌケなんですよ。
エス太 :な、なんだと~!
ソ ラ :そう言えばこないだもそうでしたよね?僕が新しい靴を履いて来て、水溜まりを踏んでしまった時、先生は僕を見て、腹抱えて笑ってましたよね?
もう、笑いすぎてそのまま、脇の側溝(そっこう)に落ちてたじゃないですか。落ちて、全身ズブ濡れだったじゃないですか!
エス太 :くっ・・・。
ソ ラ :別の日もありましたよ。僕の手にカメムシがとまってて、払い除けたら手にカメムシの臭いがついてしまった時、あの時も、先生は腹抱えて笑ってましたよね?僕をドジだと笑っていたら、先生、犬のフンを踏んでたじゃないですか。
先生も、たいがいドジなんですよ。なんなら、僕以上ですって。
エス太 :ストップ、ストップ。ちょっと、すごいわ。ソラの勢いがすごいわ。
ソラの思考の勢いがすごすぎるので、今日は「思考の勢い」について話しま〜す。
ソ ラ :な、なんですか?急に。思考の勢いですか?
エス太 :そう。前にも言ったけど、「引き寄せの法則」は「フォーカスの法則」なんだ。フォーカス、つまり意識を向けたものが現実化する。
でもな、フォーカスしたものがすぐに現実化するなら、みんな、少し考えただけで、ポジティブなことも、ネガティブなこともすぐに現実になってしまうだろ?
ソ ラ :言われてみればそうですね。
エス太 :例えば、テレビでたまたま、ゾウが映っていて、それを見た瞬間部屋の中にゾウがいたら恐ろしいよな?
ソ ラ :それはビビりますね。
エス太 :だから、フォーカスし現実化するまでには、多少時間がかかるようになってるんだ。
ソ ラ :なるほど。
エス太 :まずは、ここを押さえておけ。話を思考の勢いに戻そう。後で話が繋がるから安心しろ。
人がある特定のことに思考を向け、フォーカスしていると、その思考はやがて勢いを持ち始めるんだ。
そして、引き寄せの法則により、その思考と似た思考をどんどん集め始める。
ソ ラ :ある特定のことに思考を向けていると勢いを持ち始めるんですか?
エス太 :そうだ。それは、ポジティブなことも、ネガティブなこともだ。
ソラはさっき俺のドジな部分にフォーカスを向けただろ?
そうしたら、ソラの中で、「ドジなエス太」という思考が活性化し、それにまつわるいろんなエピソードがどんどん出てきたな。
ソ ラ :確かにそうですね。
エス太 :思考が一度勢いを持つと、なかなか自分の思考では止められなくなる時がある。
それはまるで、坂を転げ落ちる雪玉のように、その雪玉はどんどん大きくなり、転がる勢いを増していき、やがて自分では止められなくなるんだ。
ソ ラ :思考が活性化し、その勢いが自分では止められなくなるんですね。
エス太 :それは、ポジティブなことも、ネガティブなこともだ。そして、十分に勢いづいたその思考は、現実化する。
ソ ラ :ほえぇ~。
エス太 :・・・誰がドジなエス太だっ!!
ソ ラ :今っ!?
つづく
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