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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その88 許し

前回のあらすじ
こんにちは、ソラです。
上司との関係がうまくいかずに先生に相談した僕。
そんな僕に先生は、人間関係において大切なのは自分と相手との関係ではなく、自分と内側の自分の関係だと教えてくれました。
そうすれば、外側の現実も変わり始めると。
まぁ、言ってることはわかりましたけど、それがムズいんだよなぁ~~。
それでは、続きをどうぞ。

ソ ラ :先生、相手からネガティブな振るまいをされた時に、相手を責めることなく、気分のいい思考を選ぶって、つまりはその相手を許すってことですよね?
それって、負けたような、逃げているような気がするんですけど本当にいいんですかね?

エス太 :白旗を振って逃げること、それは素晴らしいことじゃね~か!闘わないことを選んだってことだろ?

ソ ラ :そりゃ、そうですが。なんか、すっきりしないんですよね~。

エス太 :いいかソラ、相手との闘いは何も生まないんだ。
どんなに自分が悪くないと主張しても、どんなに自分が正しいと主張しても、相手と闘っている間、お前は正しさ以上に大切なものを相手に渡していることになるんだ。

ソ ラ :正しさ以上に大切なもの・・・ですか?

エス太 :そう、それは「気分のよさ」だ。
何度も言っているけどな、気分がいいこと以上に大切なことは何もないんだ。
それだけは相手に渡してはいけない。
お前の気分はお前のものだ。
それを守っている間、お前は自分の力を、自由を、愛を守っていることになるんだ。
そのためなら「正しさ」なんてのは相手に渡したって構わない。
もっと大切なことは、気分のよさを選ぶことなんだ。

ソ ラ :気分のよさは、自分の力、現実をいい方向に変えるための力でした。確かに、正しさよりも大切な気がしてきました。

エス太 :多くの人は、どれだけ自分が正しいかを主張し、闘い、その間に大切なものを置き去りにしていることに気づかない。
そしてな、闘いの波動は、より闘わなければいけないような現実を引き寄せたりする。
一方で気分のいい思考を選ぶことは、自分の目の前の現実を、よりいいものに変えることができるんだ。
どちらを選ぶかは、自分次第なんだよ。

ソ ラ :納得です。

エス太 :ここで、「許し」について話そうか。

ソ ラ :「許し」についてですか?

エス太 :そう。まず、相手の好きなところにフォーカスすること、相手のポジティブな部分にフォーカスすることは、相手のためじゃなく、自分のために行うことだと知っているといい。

ソ ラ :自分のため?

エス太 :ソラ、相手のネガティブな部分にフォーカスするのと、ポジティブな部分にフォーカスするのでは、どちらが気分がいいと思う?

ソ ラ :そりゃ、ポジティブな部分でしょうけど、それが難しい場合もありますよ。
今まさにネガティブな振るまいをされた場合なんか、相手のいい部分にフォーカスなんてできませんって。
そんな相手を許すことなんてできませんよ。

エス太 :いいか、「許す」ということについてだけどな、例えば、相手にひどいことをされたとするだろ?
その相手の行為を許すということではないんだ。
相手にどんな振るまいをされたとしても、自分はソースとの繋がりを選ぶことを、自分に許してあげるということなんだ。
相手の行動に関係なく、自分は愛のチャンネルからブラさないということ。
それが、本当の許しだ。

ソ ラ :相手の振るまいに関係なく、愛を選ぶということですか?

エス太 :そう。
「相手がやさしくしてくれるから、気分がいい」「相手が何かをしてくれるから、気分がいい」「相手が機嫌を取ってくれるから、気分がいい」は、条件付きの愛だ。
無条件の愛とは、相手がどんな状態でも、相手が何をしてても、相手の状態はそのままで、自分は気分のよさを選ぶってこと。
それが「許し」であり、「許し」とは「無条件の愛」だ。

ソ ラ :深っ!!

エス太 :相手の振るまいに関係なく、気分のよさを選べるようになった時、お前はこの世界においてチート級の力を手に入れることになる。
そして、それはそんなに難しいことじゃない。
多少の練習は必要だけどな。

ソ ラ :僕がチート級の力を。

エス太 :ところで、人はなぜ嫌な気分になるんだと思う?

ソ ラ :確か、自分が、内なる自分(ソース)と反対の意見を持った時に人はネガティブな感情になるんでしたね。

エス太 :そのとおり。だからな、誰かを見て嫌な気分になる時ってのは、内なる自分は、それでも愛の視点で相手を見ている証拠なんだよ。

ソ ラ :すごいな~。内なる自分。

エス太 :その内なる自分も、お前自身なんだ。内なる自分は、本当のお前なんだよ。本当のお前は無条件に相手を愛しているんだ。

ソ ラ :本当の僕すごっ!!

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