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エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その89 ビー玉の話

ソ ラ :ここ数回に亘(わた)って人間関係の話が続きましたね。

エス太 :エイブラハムも、人間関係については最もコントラストを体験できるテーマだと言っているからな〜。

ソ ラ :それだけ、いろんな人がお互いに影響を及ぼし合っているんですね。

エス太 :だな〜。
例えばさ、ソラに何か望まないことをしてくる人がいるとするだろ?
そうすると、ソラの中で自然と望みが生まれるよな?
「もっといい人間関係を体験したい」的な。
その時点で、ソラにコントラスト(望まないこと)を与えたその人の役目は終わってるんだよ。
後は、望んだものを受け取ることがソラの仕事なんだ。

ソ ラ :その相手は僕の人生で、望みを明確にするための役目を果たしてくれたということですね?

エス太 :そうだよ。だけど多くの人が、相手のネガティブな部分にフォーカスし続け、その関係を長引かせてしまうんだ。
ここで、エイブラハムがしていたビー玉の話を教えてやろう。

ソ ラ :ビー玉ですか?

エス太 :俺たちはな、みんな、袋とビー玉を持っているって話だ。

ソ ラ :下ネタですか?男はみんな大事なビー玉を持っている的な。

エス太 :全然違う!オイ、お前はエイブラハムのファンにマジで1回怒られろ!

ソ ラ :それは、ちゃんと嫌です。まっすぐに嫌です。ビー玉の話、教えてください。

エス太 :「Bag of marbles」つまり、ビー玉が入った袋という意味だそうだ。
このビー玉というのは、「思考」のことを表している。
俺たちがこの世界で、今までにしてきた思考は、波動という形で、全て存在し続けているんだ。

ソ ラ :え?僕たちが過去にした思考は全てこの世界に残り続けているんですか?

エス太 :そうだ。そこの詳しい説明は今回は飛ばそう。
どうやら人は1日に1.2万から6万回くらい思考しているらしい。
でもな、その思考の全てが引き寄せのポイントになるわけじゃないんだ。

ソ ラ :そうなんですね。

エス太 :俺たちは、それらの中からどのビー玉を活性化させるか、自由に選ぶ力があるんだ。

ソ ラ :つまり、僕たちはたくさんの思考を持っていて、その中からどの思考を活性化させ、引き寄せのポイントにするかを選ぶことができるってことですね?

エス太 :そのとおり!
例えば、「誰かの振るまいにイラっとした」というのも、自分がその思考を選んでいるだけで、そうじゃない選択もできるということ。

ソ ラ :なるほど。

エス太 :そして、内なる自分は、愛のビー玉しか持っていない。どんな相手に対しても愛のビー玉を選び続けているんだ。
俺たちが相手のネガティブな側面にフォーカスすると嫌な気分になるのも、内なる自分は愛だけを選んでいるからで、その思考と離れると嫌な気分になるんだ。

ソ ラ :愛しか選ばないなんて、内なる自分はやっぱりハンパないですね〜。

エス太 :そして、俺たちが、人間関係において、相手にどのビー玉を差し出すかで、相手が自分に差し出してくるビー玉が変わったりする。
相手を愛の存在として見るのか、嫌な存在として見るのかで、相手のどの部分を引き出すかが変わってくるということだ。

ソ ラ :そうなんですね。相手が変わってくれるなら嬉しいですね。

エス太 :でも、あくまで相手の表面や振るまいを変えようとするんじゃなく、相手がどんな考えを持っていようが、たとえ変わらなかろうが、自分は愛を選ぶ努力をすることが大切なんだ。
以前にも言ったが、重要なのは、自分と相手の関係ではなく、自分と内なる自分の関係だけだからな。相手のいい側面を見るのは、相手のためじゃなく、自分のためなんだよ。

ソ ラ :人間関係、まだまだ深そうですね。

エス太 :どんなテーマにおいても、答えはいつも1つだよ。
自分が選ぶビー玉が、内なる自分のビー玉と同じものを活性化しているかどうか。
日常生活の中で気にしてみるといい。

ソ ラ :わかりました!





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