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おとうさんからたいせつなきみたちへ 7 「感情のスケール」

感情のスケール

ここでは感情について話していきたいと思う。
「引き寄せの法則」には「感情の状態」が関係していることは前に触れているよな。
そして感情には、様々な状態が存在していることを君は知っているはずだ。
例えば、今、イライラしているのか、不満を感じているのか、退屈なのか、満足して楽しい状態なのか、幸せを感じているのか。
人が生きていれば、常にいろんな感情と共にいることがわかる。
でも、人は通常生きていく中で、あまりその感情に意識を向けていないことが多い。
この本を読んだ君は感情に意識を向けてみることで人生がより良い方向へ展開していくことを知るだろう。
なぜなら、現実に起きたできごとに感情を左右されることなく、その時に必要な感情を自分で選ぶことができると知るからだ。

これから、感情の段階(スケール)を記したいと思う。
全部は覚えていられなくても、まずは感情に段階があることを知るだけでも君の人生は大きく変わる。

【感情のスケール】

1  愛、感謝、喜び
2  情熱
3  熱意、意欲
4  前向きな期待
5  楽観的な姿勢
6  希望
7  満足


8  退屈
9  悲観的な姿勢
10 不満、苛立ち、焦り
11 打ちのめされた感覚
12 失望
13 疑い
14 心配
15 非難
16 落胆
17 怒り
18 復讐心
19 嫌悪、憤り
20 嫉妬
21 不安、罪悪感
22 恐れ、絶望、無力感

これが、感情の22段階のスケールだ。

ここで、必要なことは、今自分がどの段階にいるかを知ること。そのために使うのが「思考」、つまり意識だ。
自分の感情に意識をむけることで、今の感情を客観的に観ることができる。
思考を使って感情を少しずつでもコントロールすることができるんだ。

もし君が今、22番の「無力感」を感じている状態だとする。そこから、1番の「愛、感謝、喜び」を感じる状態にいきなり跳ぶことはできない。
無理に「感謝」を感じようとして、それができなかった時に、もしかしたら君は更に「無力感」を強く感じてしまうかもしれない。
いいか、感情のスケールは徐々に上げていけばいい。ゆっくり、一歩ずつでいいんだ。
まずは、7番の満足を目指し、思考を使って段階を少しづつ上げていこう。手の届く範囲でな。
君がもし、「無力感」を感じているなら、嫉妬し、憤りを感じ、怒っていい。
世の中では怒りの感情を悪いものとして学ぶことが多いが、そうじゃない。
怒りは無力感よりもパワフルで、エネルギー的にもいい状態なんだ。だから、怒ることに罪悪感を感じることはない。
ただ、怒りに上がれたのなら、そこに長く留まる必要はない。怒りからは苛立ちや不満の感情に手が届きやすい。
不満や苛立ちを感じたのなら、思考を使い、「いやまてよ、もしかしてこれはたいした問題じゃないかもしれないぞ」とか、「ま、どうでもいいか」というところまで考えられるかもしれない。これもあくまで手の届く範囲で次の感情に手を伸ばせばいい。
その次は、「そんなことに、感情使うより、今、気分の良くなることでもしよう。」とカフェオレでも飲んでホッしたとする。
その瞬間君は「満足」を感じることができるだろう。
この「満足」はとてもパワフルで、君たちがこの満足な気分でいれば、良い出来事が引き寄せられる。
そして、満足していれば、「感謝」の感情までは楽に上がれるはずだ。もしかしたら、自然と日常に感謝を感じられるようになるかもしれない。

ここで、大切あなことがある。
お父さんや君たち、そしてすべての人、どんな聖人と呼ばれるような人たちもこの「満足」より上の状態でずっと居続けることはできないということ。
重要なことは気分が下がった時にすぐに気づき満足より上に戻ること。そして戻れると知っていること。

もし、君が今、心がモヤモヤしていたり、感情のスケールのどこにいるのかがわからない状態だとしたら。その時はそのモヤモヤした感情を詳細に感じようとするよりも、今よりも少しだけ、楽になること、ホッとすること、良い気分になること、うまくいっていることをしよう。そのことについて感じ、考えてみよう。それだけでいい。それだけで物事はうまく回り始める。物事はそんなに複雑じゃないんだ。

無力感からは怒りへと手が伸ばしやすい。
怒りからは不満へと手が伸ばしやすい。
不満からは希望へと手が伸ばしやすい。
希望からはどこへでも手が伸ばせる。
これを知っているといつか何かの役に立つかもしれない。

とりあえず、この感情のスケールがあることを覚えておくといい。
「感情」は人生を送る上でとても大切だ。だって君たちが生まれてくる時に一つだけ持ってきたもの、それが感情であり、それこそが「愛」のエネルギーと繋いでくれるものだから・・・。

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