エイブラハムをかじっただけの男と弟子 その49 昼寝
ソ ラ :先~生~。今日も来ましたよ~。
エス太 :タイミング悪!!お前さ、いつも俺の昼寝に合わせて来てない?今から昼寝する気満々だったんだけど。何?嫌がらせ?
ソ ラ :たまたまですよ。てか、先生もマッキーさんも、いつも昼寝してますよね。むしろ、僕が来るタイミングに合わせて昼寝してないですか?嫌がらせですか?
エス太 :お前が来るタイミングなんて知るか!
ソ ラ :昼寝なんて時間がもったいなくないですか?
エス太 :ソラ、いいことを教えてやる。エイブラハムがおすすめする習慣があって、それが昼寝と瞑想だ。
ソ ラ :昼寝と瞑想ですか?
エス太 :そうだ。以前に思考の勢いの話はしたろ?一定時間(約17秒)一つのことに思考を向けると、その思考は勢いを持ち始めるって話だ。
ソ ラ :あぁ~、しましたね。もちろんしました。絶対にしました。あの話のことですよね。
エス太 :お前・・・さては覚えてね~だろ。
いいか、思考が勢いを持ち始めると、時にその思考を止めることが難しくなる場合があるんだ。それが、ポジティブな思考ならいいんだけどな、ネガティブな思考ならその勢いは自分の得にはならない。それは、ただ自分の感情を下げているだけだ。
人がネガティブなことにフォーカスを向けている間、ネガティブな現実を引き寄せているからな。
ソ ラ :でも、職場や学校で嫌なことがあったら、思考を変えるのって難しいですよ。ついついそのことについて考えてしまいます。
エス太 :それも思考に勢いがついていて、自分では止められない状態になっている可能性が高い。その思考の勢いを止める方法こそが「寝ること」だ。
ソ ラ :へぇ~。寝ることにはそんな力があったんですね。
エス太 :あれこれモヤモヤ考えてたことも、一晩寝たらスッキリしたなんてことはあるだろ?
ソ ラ :ありますね。
エス太 :寝ることには、思考の勢いをリセットする力があるんだ。俺たちはな、日常生活の中で、無意識にも様々な情報に触れてしまう。
気持ちが下がってしまうようなことだってある。朝、起きたばかりの時には、リセットされ、いい感情の状態(高い波動)で1日を始めても、昼頃には気分が下がってしまっていることが多いんだ。
ソ ラ :わかる気がします。でも、何で、「寝ること」には思考をリセットする力があるんですか?
エス太 :人が寝てる時、意識は肉体から離れ、純粋でポジティブなソースと完全に一致している状態になるんだ。その間、肉体が体験した抵抗のある思考(ネガティブな思考)は一切無くなっている。
ソ ラ :寝ている時、僕たちの意識は肉体を離れ、ソースと一致している・・・すごい話だ。
エス太 :そして、寝ている間は引き寄せの力は止まっているんだ。
ソ ラ :寝ている間は引き寄せが働いていないんですね。
エス太 :ま、いろいろ説明したけど、寝ることで、日常で体験したネガティブな思考がリセットされることはわかったな。
でもせっかく思考がリセットされたとしても、多くの人は、起きてすぐに寝る直前の思考を活性化しやすいんだ。
ソ ラ :寝る前に嫌なことを考えてたら、起きてすぐにまた、その嫌なことを考えやすいってことですか?
エス太 :そう。だからこそ、寝る前に思考を沈める「瞑想」が有効なんだ。
ソ ラ :瞑想ですか。
エス太 :ちなみに、よく昼寝をしていた人が宝くじに当たったなんて話もあるぞ。
ソ ラ :マジですか!?昼寝しま~す!!
エス太 :おい、俺の枕返せよ。ここで寝るな!!そこは俺のベストポジションだぞ!邪魔だ、どけよ~。おい、帰って寝ろよ~。
ソ ラ :いいじゃないですか~。
つづく
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