JASC年会懇親会ライブ2014

日本サイエンスコミュニケーション協会(JASC)第3回年会の懇親会にて、クラリネット四重奏でライブを行いました。

《Set list》
ゆうがたクインテットオープニングテーマ
情熱大陸/ 葉加瀬太郎
17世紀の古いハンガリーの踊りより第1,2,4楽章/ F. Farcas
バスクラ楽器紹介:ぞうさん
エスクラ楽器紹介:小象の行進
アンコール:ピタゴラスイッチの主題による変奏曲(チック・コリアのスペイン、情熱大陸、ピアソラのブエノスアイレスの四季のモチーフで)


音楽は、そのジャンルによってルーツや演奏される場が異なります。
例えばジャズはコードのパターンが限られていて、代表曲を覚えておくと「××と同じコード進行でやるよ」という打ち合わせをするだけでセッションができるので、バーなどお気軽に音楽を楽しむ場での即興演奏が可能なのです。

わたしが普段やっているクラシック音楽のルーツは聖歌ですが、有名どころのモーツァルトなんかは宮廷でごく一部の人に楽しまれる様式の音楽でした。構成も単純ではないため、楽譜に書き起こされて伝承されています。そのため、そこに居る人が即興で参加できてみんなで盛り上がるというライブ形式ではなく、ひとりひとりが音楽と向き合うスタイルで楽しまれていると思われます。

そこでふと疑問が浮かびました。
イベントの際に「場を和ませるために音楽を」などと音楽演奏の依頼を受けることがあるけれど、カッチカチの宮廷音楽をやったところで、果たして本当に場は和んでいるのだろうか?

今回は、クラシック音楽らしい曲を一切排除し、コミュニケーション要素の高いジャンルに絞りました。(プレイヤーは全員クラシックをメインに活動している人たちだったので、歌いなれていない曲たちに素直に苦戦しました。ゆうがたクインテットすらままならなくて、「クイーンテット♪」「クイーンテット♪」と何度も口で歌ってから楽器で合わせた……。)

JASCの会員さんの多くが、お茶の間にサイエンスをお届けする仕事・活動を行っているので、お茶の間に浸透したテレビ番組の音楽から選曲。
また、楽譜を介さず人から人へ伝えられる音楽として、民謡が元となった曲(Farcas)を取り上げました。

Eテレ
→ ロック×タンゴ
 → ハンガリアン・ダンス
→ Eテレ×アルゼンチンタンゴ etc.
というプログラムの微妙な整合性は極めて計画的なものです。


《演奏》
黒木 彩香(Bクラリネット)
江崎 和音(Bクラリネット)
後藤 晋也(Es・Bクラリネット)
梶山 洋佑(バスクラリネット)

開催日:2014年12月13日(土)

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黒木彩香
さいごまでお読みくださり、ありがとうございます。