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【シリーズB80億円資金調達】国内・海外広報PRの裏側を全公開!

「空から、世界を進化させる」をミッションとする、Terra Drone株式会社の人事兼広報の宮本(@a_inmt)です。

3月23日に、Terra DroneはシリーズBで総額80億円調達の発表をいたしました。

今年の2月から始まり、約2か月間の資金調達広報プロジェクトが終了し、備忘録も兼ねてnoteを執筆しようと思います。

私自身、昨年人事と兼務の「未経験広報」として入社し、今回初の「資金調達広報」「海外PRの立ち上げ」を担当しました。その上で、インハウスでの広報体制(3月に広報に正社員1名入社+インターン生2名)であり、不足する点が多々あるかと思いますが、「限られた工数と予算で効果を最大化するにはどうすれば良いか?」ということ意識して臨んできました。
同じような課題感をお持ちの方など、もし何かのご参考になれば幸いです。

(↓直近大型調達されたラピュタロボティクス様6月7日に合同採用イベント実施しますのでご参加お待ちしております!)

今回の露出・効果

・国内メディア

日経新聞 朝刊紙面/WEB (※Terra Droneに関わる記事や記載は計4回掲載)、Tech Crunch、Forbes Japan(※3月23日の人気TOP記事へ)、NewsPicks、日経クロステック、Yahooニュース、DIAMOND SIGNAL、日刊工業新聞ニュースイッチ、PIVOT、集英社オンライン等、計40媒体以上掲載

・海外メディア

Tech Crunch(本国版)、Forbes(本国版)、CNBC(TV)、Aviation Week(※ TOP storiesへ)、Nikkei Asia、FutureFlight、DroneDJ等
その他Wireサービス経由で、計460媒体以上掲載

・SNS

「SNSで話題のプレスリリース」1位。

・採用

SNSや自然流入経由で多数応募、採用事例が複数名生まれています。

目指すパーセプションチェンジ(態度変容)

今回シリーズBの資金調達広報を通じて、「中長期での本質的な事業成長要因を伝えることで、注目の最大化を通じて、採用と事業を加速する」ことがゴールでした。

ゴールに向けて、今回の広報の目指すべきパーセプションチェンジは、「『空から、世界を進化』させ、次の産業革命を起こす会社」に決定しました。

これまで、テラドローンが”ドローンの会社”というイメージを何となく持っていただいている方はいるものの、本質的な事業の中長期的な成長要因(=”ドローンや空飛ぶクルマの運航管理プラットフォーマー"として、グローバルスタンダードを目指している)ことをお伝えしきれていないことが課題でした。背景として、これまで創業事業である測量事業のPMFとスケールに向けた、プロダクト広報を注力してきたこともあり、明確に打ち出すメッセージを変更したのがこのタイミングでした。

また、業界全体で「絵になりやすい」ドローンや空飛ぶクルマのハードは、注目されてきたものの、そもそも、運航管理(=空の道)とは何かが一般認知まではされていない状況でした。

※運航管理プラットフォームについては、海外事業責任者植野(@YukiUeno19)のnoteに詳細の説明があるため、割愛します


パーセプションチェンジに向けた3ステップ

パーセプションチェンジとゴールを実現する上で、下記のような順序で進めていきました。

ゴールに向けた広報の3step
上記Step実現のための手法全体像

具体的な施策については、以下ご紹介します。

※尚、下記施策は、資金調達広報の計画書から抜粋しておりますが、1-2か月前より投資家様と計画書をベースにミーティングを行い広報の連携を行っておりました。テラドローンの広報チーム内では、約130個にタスクを分解したWBSを作成しプロジェクトの進捗管理を行っています。

課題と施策

<対メディア>

1) ターゲットとなるメディア様との関係性が希薄

いきなり広報の方であれば、う・・となってしまうかもしれませんが、
背景として、これまで創業事業かつ主力事業である、測量事業のプロダクト広報に注力しており、それ以外の大手媒体や運航管理に関わるメディアとのつながりが希薄であり、テラドローンの情報をお伝えしきれていないことが課題でした。加えて、海外PRはこれまで実施していなかったこともあり、1から立ち上げ、リレーションを構築する必要がありました。

この課題に対し、主に2つの施策を実施しています。

①SNS、ピッチ会、ランチ、お茶会等を通じたアプローチ

施策としては基本的なことかもしれませんが、今回の広報において、限られた予算の中で、基本的なことを着実に行うことが、広報の目的を達成する上で、必要であったと思っています。

国内外問わず、現在はコロナ禍でリモートで働く記者様が増えており、各媒体の代表電話からつながる可能性が低いため、別手段で接点をつくる必要があります。そのため、各媒体ごとに今回の露出のイメージに近い記事をネット上で調べては、担当の記者様へSNS等で連絡をしておりました。海外メディアも1からリレーションを構築する必要があり、露出イメージに近い領域を担当する記者様を各社サイトから見つけ、直接連絡をお送りしておりました。
加えて、半年ほど前からピッチ会やランチ、お茶会に参加し、その場で繋がった記者様にご掲載頂いたケースもありました。

今回ご掲載頂いた媒体の多くが、SNSやメール経由ですが、次点でご紹介の順でした。海外に関しては、注力するべき主要媒体は直接アプローチした他、現時点ではグローバルの認知を広げる上で、露出量も必要という観点から、Wireサービスも使用しております。

余談ですが、Forbes本国のsenior contributorである自動車領域担当の記者様からも、取材の内容を通じて、Terra Droneの事業について「Terra Drone has a great story」と非常に前向きなご評価をいただきました。Aviation WeekでもAAM(=Advanced Air Mobility)主席編集長Carole R Hedden氏の記事にご掲載頂く等、グローバルの専門誌からご関心をお寄せいただきました。(Terra Droneはグローバルのメディアからも関心の高い領域の事業を現在取り組んでいます。)

②ピッチブックの作成

露出することが目的、ではなく、読み手にどのような内容が伝わる記事であったかも大事になります。今回広報PRの目的はパーセプションチェンジ「『空から、世界を進化』させ、次の産業革命を起こす会社」を伝えることです。そのために、メディア様にも上記パーセプションチェンジに合わせた情報をお伝えする必要があると考えていました。

そのため、メディア様向けのピッチブックを作成し、「世界・国内の市場がどのように変化しているのか」「なぜ今運航管理なのか」「なぜ日本発の企業が本事業に取り組む必要があるのか」「一般の方の生活にどのような影響があるのか」等ご説明していきました。必要に応じて、ピッチブックの内容を更に深く伝える場として、投資家との対談にもご参加いただき、理解を深めていく場も準備しました。

<対社内>

2) スクラム広報の体制が構築されていない

パーセプションチェンジのためには、メディアからの露出に加え、SNSとの連携が波及的な効果につながると考えました。

今回FacebookやLinkedin等各SNSの連携はしましたが、中でも、キーになるのが、他のSNSより拡散性が高く、幅広い層インフルエンサーがアクティブに活動、加えて採用していきたい層が多く登録する「Twitter」と考えました。そのため、Twitterを情報発信のHubとしました。
本プロジェクトを始めた時点では、取締役の関と私宮本の主に2名体制でTwitterの運用を行っていましたが、Twitterでスクラム広報を最大化させることが、効果があるのではないかと考え、下記施策を実施しています。

①社員向け説明会実施

1回だけでは浸透しづらいと考え、毎週その時の進捗度や課題に応じて、説明会を実施していきます。

②Tweetに対する心理的ハードルを低くするためのフォロー

Twitterを始めたばかりで、社員が何をTweetしたら良いのか困る等の相談があり、↓のような形で、Tweetしやすいようにスケジュール&テンプレート展開&投稿タイミングで全体Slackで毎回アナウンスしました。

↓3月に広報として入社した鈴木さん(@suzuki_pr_td)からのアナウンス

③社内Slackで盛り上げ&事例展開

Twitterを積極的に運用する社員をコアメンバー化し、Twitter専用のSlackのチャネルを立ち上げ、盛り上げ&成功事例展開していきます。
メンバー間でも進捗度を競う等、ゲーム感覚でTwitterを運用できたのも良かったと思います。(笑)

↓じわじわと、テラドローンの内のTwitter人口が増えていきます。

SNS運用は強制ではなく、各自己判断に基づいてアカウント登録する中で、結果的に20名弱のメンバーがTwitterに集まり、スクラム広報の体制が徐々に出来ていきました。

副次的な効果として、資金調達問わず、最近は、各社員が各々Tweetすることで、これまで見えなかった各部門の仕事に対する深い理解促進や、事業横断的なコミュニケーションが活発になって組織活性にもつながっています。

※参考ですが、公式Twitterの資金調達発表前後の総インプレッション数
公式アカウントのインプレッションだけでも、自社HP等のPV数よりも数倍多い数字になりました

<対求職者様>

3) 採用市場において情報を伝えきれていない

注目を最大化した上で、次はその注目が関心や行動に変えるプロセスが必要と考え、求職者様との接点を準備していきました。

Twitter上のスクラム広報の他、取り組みをいくつかご紹介します。

①採用広報資料の作成→SpeakersDeckに掲載

有効求人倍率が高く、待っているだけでは採用出来ない転職市場の環境下、採用情報に求職者の方が限りなくアクセスしやすい状況を整備する必要があると考えています。
また、事業や組織が刻々と成長し変化していく中で、常に最新の説明資料にアップデートしていく必要があります。1年前に作成した採用広報資料の情報が古くなってきており、今回のタイミングで採用広報資料を刷新しました。

※こちらの資料はカスタマーサクセスの可部(@ke___k8)さんが作成してくれました

②接点となるカジュアル面談準備

発表前に各部門のMeetyのアカウントを準備し、URLを固定Tweet化しました。

※テラドローン内でMeetyユーザーが増える中で、Meety様に特集を組んでいただきました!

③Terra Droneのリアルをnoteを通じて発信

特定の企業へ転職を検討する際、求職者の皆様が知りたいのは、ミスマッチを無くすためにも、解像度高いリアルな企業情報ではないかと考えています。
メディアには載らず、Twitterの140文字では伝えきれない、「Terra Drone」に関する解像度を上げた詳細情報について、計15本のnoteで発信しました。
今後も様々な角度から発信していきます。

最後に 

少しでもTerra Droneにご興味を持ってくださった方へ

改めて今回の資金調達広報では、海外メディアにご掲載いただき、テラドローンが取り組む事業へ興味を持って頂きましたが、今後もグローバルに通用する企業に向けて、より一層ダイナミックに邁進してまいります。

先日公開した、HRのnoteでもお話しましたが、現在Terra Droneは積極的に採用中です。シリーズBで80億円調達し、更なる事業への投資、組織へ投資していきます。
現在、組織への投資を行っており(この取り組みは、また別の機会にnoteで発信していきます)、社員の皆さんが働きがいと働きやすさをより一層両立出来るよう、更なる環境整備を進めています。

ぜひ、少しでも興味を持っていただけた方は、
イベントのご参加やご応募お待ちしております!

・イベント情報
直近大型資金調達した、ラピュタロボティクス様と6月7日に合同採用イベント(ビジネス職)を実施するので、ご参加お待ちしています。

・採用ページはこちらから

・カジュアル面談はこちらから



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