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【ゲムマ2024秋】「カモのまにまに」カードイラスト制作記録🦆

こんにちは。今井泳です。

ゲームマーケット2024秋にて販売した「カモのまにまに」(企画・制作:百葉箱)のアートディレクションを担当しました。

この記事では「カモのまにまに」カードイラストの制作過程の一部を紹介します。

デザインコンセプト

イラスト制作当初からの自分の方針として「ゲームプレイをより楽しくできるようにすること」がありました。カードイラストはプレイ中ずっと目にすることになるので、ゲームの世界観に浸れるようなものを目指しました。
また、ゲームプレイに支障がでないようなデザインの配慮もメンバーと協力しながら取り入れました(カードの色だけでなく形など他の要素でも判別をしやすくするなど)。

初期のカモ

基本色3色のカモのカードの作成を依頼されたため、鴨鍋の食材で種類を分け、カモはシンプルで背景の違いでカードを区別する方針にしました。食材は以下の3種類で分けました。

  • 根菜類(ニンジン、ゴボウ)

  • 葉菜類(ハクサイ、ミズナ)

  • キノコ(シイタケ、マイタケ)

初期のカモカード案

メンバーからのフィードバックで「カモがかわいすぎて鍋にするのが心苦しい」「もう少しマンガチックにしてほしい」と要望があったのでカモのイラストを変更することにしました。

図案風のカモ

リアルに近いカモから、抽象化して形を崩す方法を模索してある程度まとまったものが以下のイラストです。図案やシンボル・壁画をイメージして作ってみました。

図案風のカモ

このカモはメンバーからもOKが出て自分でも気に入っていたのですが、色を塗ったパターン以外が思いつかなかったので別の案を考えることにしました。

採用したカモ

個人的に和風なデザインが好きなので鳥獣戯画のパロディにしようと考えていくつかスケッチを描きました。そこからカモに食材を持たせてポーズを取らせるアイデアを思いつきました。

鳥獣戯画から着想を得た

初期に考えていた食材の中からキノコとニンジンを持たせるアイテムとして選んで今のカモになりました。カモで全体を統一しようと考えて、ナベとフタにもカモを取り入れてみました。

ナベとフタ以外ほぼ確定版

ナベとフタについては「カモカードと区別しやすいようにカモが描かれていないほうがよい」という意見があったため改めて考えることにしました。

ナベとフタ

ナベは食材を入れた鍋がすぐに思いついたのですが、フタをどうするかでしばらく悩みました。フタはゲームの中で強いカードなので強そうなイメージにするためにいくつか考えました。

祭風のフタ
カードには使うつもりなく描いたけど気に入ってる
神棚風のフタ
ちょっと怖めのナベ
採用したナベとフタのスケッチ

最終的に両方ともラバーダックを入れることにして、ナベとフタが関連しているカードであることを表現しました。カモやアヒルのカードイラストは生き生きしたキャラクターである一方で、ラバーダックはそれとは別の無機質な存在として対比するイメージで考えました。

さいごに

最終的なカードイラストは百葉箱のXや特設ページで公開しているのでぜひそちらをご覧ください。

▼ゲームマーケット「カモのまにまに」ページ

▼百葉箱「カモのまにまに」特設ページ

百葉箱のメンバーでボードゲームを作るのは初めての試みだったので、苦労もありましたが楽しい制作でもありました。ゲームマーケットでは我々の予想を超える反響をいただくことができました。「カモのまにまに」を手に取っていただいた方、興味を持っていただいた方、本当にありがとうございました!
「カモのまにまに」は今後の販売も検討中です。最新情報は百葉箱のXをご確認ください。
X: 百葉箱@ame_arere


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