WBC決勝直前のロッカールーム。これから最後の戦いに挑む見方チームに向かって大谷翔平選手が投げかけた言葉は、日本のみならず海外でも絶賛されている。 はあ。何度聴いても、ぐっときてしまう。 このスピーチの偉大さは、いろんなところで、いろんな言語で語られている。語り尽くされている。 だから、ここに何か自分が加えられることなんてあるのだろうかと思いつつ、あえて「このスピーチの一番すごいところ」を挙げるとすれば、きっとここだ。 大谷選手は、子どものころからWBC優勝を夢見てき
日本が14年ぶりの世界一を奪還した2023年WBCは、多くの名言を生んだ。きっと、それだけで後世に残る1冊の本ができてしまう。 決勝に向かう最後の円陣、大谷選手がみんなの心を一つにまとめた「憧れるのを、やめましょう」。 不振がつづく村上選手へ栗山監督がかけ続けた「最後は、お前で勝つんだ。」 それに応え、準決勝の9回裏、サヨナラヒットを放った村上選手へ「遅いよ、ムネー」「シャー(泣きそうで言葉にならない)」 東日本大震災で父親を亡くし、その12年後の同じ日に先発ピッチャ
昨年「これからずっと一緒にいよう」と思ったはずのパートナーと別れることになり、人生のパートナーシップ問題は振り出しに戻ってしまった。 自分がどんなパートナーを求めているのか、どうすれば巡り合えるのか、そしてうまくやっていけるのか。いろいろ試してはみるものの、なかなか出口が見えてこない。 そんな中で引越をした。新居を探し始めてから、半年以上がかかった。そしてその過程で、パートナー探しのヒントをたくさん学んだ。 幸せな人生のための部屋探しと、パートナー探し。この2つには多く
今日、日本が世界の頂点に立ったWBC。 こんなに泣きながら野球を観たことはなかった。 試合前のチームの軌跡を振り返る映像で泣き、 一人ひとりの個性を結晶化させたスタメン発表の枕詞に泣き、 海外の一流バッターに堂々と挑む日本人投手の姿に泣き、 大仕事を終えた投手の肩をたたいて引き継ぐ投手の登場に泣き、 その重荷を背負った投手を後ろで守る選手たちの姿に泣き、 不振の選手が打っては泣き、 打って懸命に走る姿に泣き、 塁に出て次の打者を鼓舞する姿に泣き、 その動向を大きな愛をもって
2019年5月 乳がんステージゼロと診断されてから、2019年9月 手術を受けるまでのこと、そして振り返って思うことを綴っています。 ある日、突然、乳がんと言われた エコー検査は、30歳頃からほぼ毎年、人間ドックで受けていた。ほぼ高い確率で「経過観察」という結果が出たが、「すぐには心配ないでしょう」と言われ続けてきた。いま思えば、もう少し気に留めるべきだったのかもしれない。 40歳になった年、区から乳がん無料検診の案内が届いた。まだ受けたことがないマンモグラフィ検査だし、
―― 卵子凍結。 もちろん、その言葉は知っていたけれど、まさかそれが自分ごとになる日が来るとは、思ってもいなかった。 それは、45歳の誕生日を迎えるちょうど2ヵ月前、突然目の前に舞い降りて、そのままひらひらと飛び去ろうとしていた。そのうしろ姿を一度見失えば、もう二度と見つけることはできない。とはいえ、すぐに手を伸ばして捕まえる勇気もない。そんな思いで、戸惑いながらもうしろ姿を追いかけて1ヵ月後、私は6個の卵子を凍結した。 どんなに悩んでも、立ち止まることが許されない1ヵ