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「七夕の国」と東京都知事選挙

 「えぐれ」はターミネーターのT2000を彷彿とさせる。
キャメロンは当時「寄生獣」の映像化権を取得していたというから、逆輸入パクリか、或いは里帰りオマージュか(笑)
 当時、キャメロンが「寄生獣」の映像化権を取得していたと知って妙に納得した覚えがある。私のまわりの漫画ファン、映画ファンはいつハリウッド版ができるのか期待していたが、私的には権利取得は単に「ターミネーター2」のための保険にすぎなかったと思っていた。どういうことかというとドクター中松氏のフロッピーディスクみたいなこと。今回も都知事選に出馬しているドクター中松氏。やたらとバラエティなどに出演していたころは「フロッピーディスクを発明して大金持ち」という触れ込みだったが、いくらググってもナカマツなんて出てこない。思うに氏はフロッピーディスクに類似した何かしらの特許を持っていて、訴訟大国アメリカの企業であるIBMは念のために一定額を支払ったってことなのだろう。
 権利ということで漫画関連でもうひとつ思い出したけど、永井豪氏のもとに海外の弁護士から連絡があって「スターウォーズ」を訴えたら勝てますよと訴訟を持ちかけられたとか。
 さて、サブスク映画の利点は潤沢な資金とゆるいコンプラなはずだが、これってギリ、キー局の地上波でもいけそうじゃない?
 ホラーファンの嗜好として「断面萌え」というのがあるらしいが、エンドロール画面を埋め尽くすほどの夥しい数のVFXアーチストの人数を見るに、せっかくの「えぐれ」なのだから、もっとグロくてデーハーな「断面萌え」があってもよかったのではないかと思ったりした。
 特に議員のくだりは最後の最後のポトリで「え?70年代のトクサツ?」と思ってしまった。球体の体積分もってかれるというブーリアン演算なら、手が残ってるの、おかしくね?ああ、なるほど、よく見たら左手だから辻褄あってるか…って、でもそーいう場面で一瞬でもアレっ?って思わせたら減速じゃねーかと。
 先述の「ターミネーター2」でもうひとつ思いだしたのは、よくある映画のアラさがしサイトで、液状金属状態のT1000が飛行中のヘリに侵入するシーンでパイロットの顔の映り込み方がありえない角度になっているというのがあったのだけど、思うに、それはワザとだったんじゃないか?と。「鏡面」というマテリアルには個人的に経験があるのだけど、湖面に浮遊する巨大金属球というありがちなCG画像を作ろうとしたら、なんと球体が消えていたということがあった。実は消えていたのではなく、「鏡面」の角度が絶妙すぎて空だけが映り込み完全保護色の「カメレオン状態」になっていただけだった。いい感じの浮遊位置を見つけるために長時間のレンダリング(演算)を再試行するメンタルもないので仕方なくフォトショップで森の映り込みをでったあげたとさ。
 計算上正しいことがエンタメとして正しいとは限らないというハナシ。それでいくと喫煙シーンは全くいらないと思った。3回まで見て、キャラ設定上の必然があるようにも見えなかった。

 さて、こんなものを見ている身分ではないのですが、無料期間中に解約し忘たので、悔しいので思わず見てしまったという次第。
 「七夕の国」を最後まで視聴するには8月まで継続している必要があるけど、別にいいやという印象。オチは原作本で読めばいいし。

 とりあえず巨大球体シーンの低音のブラスは「未知との遭遇」のシンセを彷彿とさせてよかった。主演のキャスティングもよかった。でももっともっと油断ならないくらい詰め込んでほしかった。
 エンドロールの「宇宙からのメッセージ」というクレジットが謎。だれか知っているひといたら教えて。

 さてドクター中松氏の話題も出たことだし、都民のみなさんは投票には行きましょうね。(中松氏にいれましょぅという意味ではありませんよ)

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