日本にはサブカルが存在しない件
何を言っているんだ、あるだろと思われるかもしれませんが、かの浦沢直樹さんもNHKの『爆笑問題のニッポンの教養(爆問学問)』という番組に出演した際に、本来サブカルなはずのマンガがメインになってしまっているのはおかしな状況だと嘆いていました。
世界に誇る日本の漫画があまりに素晴らしいのでメインになってしまったんだろ?だったらいいことだろうなどと思っているのだとしたらそれはサブカルチャーというものを理解していません。サブカルはカルチャーの劣化版ではないのです。
サブカルは言い換えるとカウンターカルチャー、ある意味メインの対立軸なのです。日本にサブカルが存在しないことの象徴がディズニーの今日の日本における地位です。日本にはアンチディズニーがいません。探せばいるかもしれませんが確認できるカタチで意思を表明して活動している人たちが見当たりません。
すると今度は「だとしたら何が悪い?」と思うかもしれませんが、ディズニーのようにパロディも許さないガチガチの著作権企業はカウンターカルチャーとは相いれないものなのです。時に風刺のツールにもなるパロディはサブカルにとって必須でそけは単純な二次創作とは似て非なるものです。
著作権は絶対的な人類の正義だと思いこんでいる方もいるようですが、オープンソースなど著作権をなくす、あるいはゆるめることで発展してきた文化も決してその功績は小さいものではないのです。
そもそもネットカルチャーは著作権ゆるめの中で発展してきたといえます。
ほんとはディズニーランドあまり好きではないんだよねという男子がいるくらいで積極的にミッキーマウス法なんてけしからんといっているオタクはとんとみかけません。
たいしたことでないように思えるかもしれませんがこれは由々しき事態です。