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日本語の特色


一人称が豊富

例えば英語では “I” 、フランス語では “je” ただ一つであるのに対し、
日本語の一人称は

私、僕、俺、じぶん、ウチ、我、拙者、吾輩、某

など、実に数十種類存在すると言われている。

オノマトペ(擬声語)が豊か

例だけでも無数に無数に挙げることができるだろう。

ワンワン・ゴロゴロ・チャリン・ヒソヒソ・ペラペラ
ダラダラ・キラキラ・モワモワ・ピカピカ・ベタベタ

調べてみると日本語では擬音語や擬態語は副詞であるが、形容動詞としても用いられるそうだ。

3種類の文字を使用

日本語は「ひらがな、カタカナ、漢字」という3種類の文字を使用している世界的にも非常に稀な言語である。文字体系の多様性が日本語の大きな特徴であると言える。

他の言語に寛容である

この点はカタカナの存在が非常に大きい。日本語は、外来語を発音どおりにカタカナで表記することができるため、アルファベット表記の言語と比べ、外来語の音を書き表す自由度が高い。
また外来語を動詞や形容詞に活用したり、外来語に助詞を付けて体言化したりすることができる点も特筆すべきである。(例:インストールする、ハッピーな一日、グローバル化)

格助詞の働きによって語順の自由度が高い

例えば「太郎が公園で花子に本を読んでいる」という文は、以下のように語順を入れ替えることができる。

「公園で太郎が花子に本を読んでいる」
「花子に太郎が公園で本を読んでいる」
「本を太郎が公園で花子に読んでいる」

どの語順でも、「が」が主語、「に」が与え手、「で」が場所、「を」が目的語であることが明示されているため、文の意味を理解することができる。

(余談)言語と世界の認識

人間はカオスな世界を言語を用いて分割することによって認識している。そして言語学者のソシュールによれば、各民族語は、相互に異なる固有の世界像を持つという。つまり言語には単に発音・文法の違いだけでなく、世界の切り分け方の違いがあるのだ。

国語の語彙体系はその国民の文化の索引だといわれる。

https://akaitaro.com/text/nihonngo.html

先に引用したサイトによれば、日本語には天気・気象に関する語彙が多いそうだ。このことから日本人は「自然」を大切にして生きてきた民族なのだと感じることができる。

日本語を見ることで、日本人はどのように世界を捉えて来たのかも分かるだろう。この点は勉強不足であり今後より詳しく調べていきたい。

言葉があるが故に我々は認識可能なのであり、言葉がなければ認識には至らない。さび、さび、風情という言葉があるから我々日本人はその事象を認識できるが、その言葉を持たない例えば西欧人はそれを認識できない。同様に自由という言葉しか持たない日本人にはliberty、freedomを理解できない。言葉は世界を創造する。異なる言語は異なる人間を作り出す。日本語を話すという当たり前のことは、我々を我々の知らないところで規定し制限しているのだ。

https://akaitaro.com/text/nihonngo.html


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Daiki Shiraishi
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