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“アスリートに対する食事”とは?スポーツ現場を目指す栄養士に、今私が伝えたいこと

社会人になってまもなく、スポーツシーン向けの飲料開発に携わるなど、「スポーツ」と縁があった斉藤裕子さん。今もアスリートに関わる機会を多数持ちながら、Ascenders Collegeで調理実習の講師を務めています。どんな思いで講義を担当されているか、インタビューをさせていただきました。

管理栄養士/プロサッカーチームの栄養サポート
斉藤 裕子さん


Q.現在のお仕事を教えてください。

サプリメントメーカーの商品開発を担当しています。

会社自体がアスリートへの血液検査などを行っているので、その際の選手へのアドバイスや、結果を受けた商品開発や監修も行っています。

その他に、営業スタッフに向けてインプットの場を持たせてもらうこともありますし、仕事で繋がりのあるJ2のチームにも関わらせていただいています。

他にもハイパフォーマンススポーツセンターでアスリートのサポートを行わせていただくなど、広く活動させていただいている現状です。

Q.スポーツに関わりたいと思ったきっかけは?

小さいときから自分も運動が好きだったのですが、その時に親が見よう見まねで「大会があるから、こうしてみたよ」などと食事の工夫をしてくれていました。今思えば、食とスポーツの関係を意識した最初の出来事です。

やがて高校で進路を考えるタイミングがやってきた時、先生からは「やりたいことに合った大学を選びましょう」と言われました。当時も私はサッカーを始めスポーツを見るのが好きだったのですが、さらに雑誌でアスリートの栄養に関わる方の記事を読んで。

小さい頃の経験もあってスポーツには食事が大事だと気づいていましたし、その関心を生かせる仕事があるのならば!と、栄養士の道に進むことを決意しました。


Q.スポーツを仕事にできている要因は何だと思いますか?

新卒で入ったのがアスリート向けのゼリー飲料などを作っている事業部だったのですが、そもそもそこに入れたのも、会社訪問でインパクトを残せたからだったように思います。

訪問時、ゆくゆく上司になる方へ話をしていただいたのですが、私も臆さずに自分の考えや意見を言わせていただいたんです。すると上司のほうでもピンと来たのか「バイトで来てみる?」と声をかけていただいて。数か月後には入社を迎えていました。

そもそもどうして自分の意見が述べられたのかなと振り返れば、大学院に進んだときに周りがスポーツに関わりのある方々ばかりで。自ずとスポーツに対する考え方や価値観がブラッシュアップされる環境だったのかなと思います。

Q.講師としてどんなことを伝えていきたいですか?

スポーツ現場で使える知識やノウハウを伝えていきたいなと思っています。

私自身、ありがたいことにスポーツ界に長くいさせていただいて、様々な競技にも関わらせていただきました。一方で、Ascenders Collegeにいる栄養士の方の多くは、現場に出る前の段階です。

かつての自分がそうだったように、学校で学んだことだけでは実際に現場へ出たときに「あれ、ちょっと違う」と思うことが多いのではないかと思います。例えば料理自体はできたとしても、“選手に対する食事”となると、メニューの組み立て方がまた変わってくるはずです。

なんとなくレシピを選ぶのではなく、レシピの背景にどんな選手の状況があるのか、正しい根拠をもってメニューを組み立てることができていて、かつそれが美味しく、楽しく提供できているのか…そういった観点を少しでも講義を通して養えるよう、私もお手伝いできたら嬉しいと思っています。



Q.Ascenders Collegeの受講生やスポーツに関わりたい栄養士に向け、アドバイスやメッセージをお願いします。

私自身も最初は不慣れなところからスポーツ現場に入らせてもらって、色々経験を積ませていただきました。そこで感じたのは、勉強することは簡単にできるけれども、必ずしも筋書通りにいかないのがプロの世界だなということです。

それでも対応しなければいけないとなった時、きちんと対応できるかは、その人の持つ経験によると思っています。かつそれは、必ずしもスポーツ現場の経験だけでなく、普段の仕事も含まれるはずです。

なかなか成果が出ないうちは不安になるかもしれませんが、やっていて無駄になることは一つも無いです。まずは自分の与えられた場所で、任された業務を遂行することから、それこそがゆくゆくスポーツ現場に出る上でも大事になってくると思います!





アセンダーズカレッジではスポーツを仕事にしていきたい方をサポートしています。スポーツ現場で活躍する講師も在籍しています。

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