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【A-Co-Laboと共に描く青海南エリアの未来】地域連携と広報の新たな挑戦



産業創生とイノベーションの拠点:青海南エリアの魅力

産業創生とイノベーションの拠点として注目を集める臨海副都心・青海南地区。ゆりかもめ線のテレコムセンター駅付近がこの地区になります。
このエリアには、研究開発やビジネス立ち上げに適した施設、多様な情報発信の場が集積していますが、エリアとしての魅力が十分に発信されているとは言い難い現状があります。
そこで地域一丸となってその魅力を発信するために立ち上がったのが、青海南エリアで活躍する企業や機関の広報部門が集結する「青海南広報連絡会」。

今回は、連絡会を通じた取り組みを支援したA-Co-Laboと、旗振り役を務める東京臨海ホールディングス・安齋様の対談を通じ、青海南エリアの可能性、広報の課題、そして未来への展望について迫ります。


青海南広報連絡会の挑戦と成果

青海南広報連絡会は、「研究開発・産業創生のまち」としての青海南エリアを効果的にPRするために発足しました。これまでの活動では、各機関が独自の広報活動を行ってきた一方で、地域全体としての統一的な発信が課題となっていました。

Before

各機関が進捗を共有する場は設けていたものの、青海南エリアとして一体的なアクションプランをどう構築、実行するかが課題となっていました。

実施内容

A-Co-Laboは、以下の支援内容で連絡会の活動をサポートを行いました。

  • 各機関の魅力を言語化するワークショップを開催(3回)

  • サイエンスアゴラ向けの地域マップ作成を提案・実施

  • 出展ブースの企画と地域の大学生(プロジェクト型課題解決実習:PBL)への内容共有

  • ワークショップで出た意見を整理し、構造化してアウトプットに反映


After

これにより以下のような成果が得られました。

  • 各機関の魅力の共有と議論の活性化

  • 地域マップを活用した青海南エリアの一体感の醸成

  • 次のステップに向けた具体的なアクションプランの可視化


青海南エリアとして一体化した広報の難しさ


A-Co-Labo 原田:「産業創生のまち」としての青海南エリアですが、各機関が独立して情報発信を行うイメージがありました。一体的に広報を進めることになった背景を教えてください。



青海南地区には、研究機関やオフィスが集積し、都市計画上も「研究開発・産業創生のまち」と位置づけられています。ただし、これまでエリア全体としてのPRが十分に行われていなかったのが実情です。
各機関が個別に情報を発信することは重要ですが、青海南エリア全体を一つの「塊」として発信すれば、より大きな効果が期待できると考えました。
この思いから、昨年より本格的に連絡会の取組を進めることにしました。


A-Co-Labo 原田:私自身も、青海南エリアには日本科学未来館や産総研など、スポット単位のイメージしかありませんでした。
しかし、実際にエリアを歩いてみると、事業のアイデアを形にし、起業支援を受け、オフィスを構えて発信まで行える、まさに「ワンストップ」の環境が整っていることを知り、驚きました。一体的に発信することで、このエリアの魅力がさらに引き出されると感じます。


おっしゃる通りです。
ただ、連絡会を立ち上げた初年度は課題も多くありました。特に、機関ごとに役割や視点が異なるため、共通認識を持って一つの目標に向かうことの難しさを痛感しました。


A-Co-Laboによる支援と効果


A-Co-Labo 原田:東京臨海HD様の方で場づくりは整っていたものの、その先の課題感についてもう少し詳しく教えていただけますか?


青海南地区には、研究機関という専門性の高いテーマを扱う機関が多く参加しています。それぞれの専門用語や内容は、私たち広報担当者にとっても理解が難しいことがあります。また、専門性が高いからこそ、それを社会や、サイエンスアゴラのようなイベントの来場者にどう伝えるべきかが課題でした。

A-Co-Labo 原田それをうまく引き出しながら翻訳し、わかりやすく伝えるという部分に課題を感じていたということですね?

そうです。特に、研究機関が持つ魅力や内容を、一般の方にわかりやすく伝えるための視点が不足していたと感じます。そこでA-Co-Laboさんなら、研究機関のことを深く理解しつつ、それを一般の方に分かりやすく翻訳できる取り組みを伴走してもらえるのではと考えました。

A-Co-Labo 原田ありがとうございます。私たちは日頃から、「社会と研究をつなぐ翻訳作業」や、「異分野間の合意形成、可視化作業」に注力しています。今回の取り組みでも、その視点を活かしてサポートさせていただきました。



今回、A-Co-Laboさんに場のファシリテーションだけでなく、出た意見の分類・構造化、さらにアウトプットとしてブース設計やポスターの制作まで対応していただいたことが大きな助けになりました。特に、各機関が情報を説明する際、つい情報量が多くなりすぎる傾向があることに気づきました。A-Co-Laboさんの指摘で「どれだけ情報をそぎ落とすか」が重要だと認識できました。

A-Co-Labo 原田:きちんと伝えたいという思いから、どうしても情報量が増えるのはよくあることです。ただ、相手に合わせて「要は何が重要なのか」を明確にする視点が欠かせません。今回はその点を意識して、「これはどういうことか?」という問いかけを積極的に行い、皆さんと議論を進めました。


実際、展示用ポスターの文字数を減らしたり、表現を工夫することで、来場者にとって理解しやすい内容になったと感じます。この経験は、今後の広報活動にも役立つと思います。


A-Co-Labo 原田:また、今回武蔵野大学有明キャンパスの学生の意見を取り入れた点も効果的だったと考えています。学生たちは、来場者に近い視点を持っているため、内容を見直す貴重な機会になったのではないでしょうか?


武蔵野大学 経営学部 会計ガバナンス学科
鈴木ゼミの鈴木教授&学生の皆さん

そうですね。大学生が参加したことで、従来とは異なる視点やコメントが出てきました。また、学生たちはサイエンスアゴラのブース設計や運営にも積極的に関わり、初めはうまく説明できなかったことも、回数を重ねるうちに子供たちにわかりやすく伝えられるようになっていきました。学生たちにとっても成功体験になったと思います。

A-Co-Labo原田:運営側の皆さんが「やらされる」感覚ではなく、自ら楽しみながら取り組めるように企画したので、そのように感じていただけてとても嬉しいです。

誰に向けての広報なのかを出し合うワーク


研究内容を一般の方にもわかりやすく伝える取り組みを、A-Co-Laboさんのお力を借りて実現できたことに感謝しています。サイエンスアゴラのブースには、多くの来場者が訪れてくれました。


青海南エリアとしての広報、今後の展望


A-Co-Labo 原田:今回の取り組みを通じて得られた成果を、どのように今後に活かしていきたいとお考えですか?

各機関が集まって青海南地区の
おすすめポイントを出し合うワーク


サイエンスアゴラは、青海南エリアを発信する最大のイベントです。これを継続的にブラッシュアップすることで、エリア全体の認知度向上につなげたいと考えています。また、各機関が独自に行うイベントとの連携も強化し、青海南エリア全体としての一体感をさらに高めていきたいです。


A-Co-Labo 原田:BtoC向けだけでなく、BtoB向けの広報やイベントの連携も進めていくことができれば、さらなる発展が期待できそうですね。


その通りです。青海南地区はBtoB向けの機関も多く、これらが連携することで、エリア全体の魅力がさらに引き出されると思います。地域全体で連携し、発信力を高めていきたいです。


青海南エリアの未来

青海南エリアは、国を代表する研究機関や都の研究所、日本科学未来館などの科学施設だけでなく、起業支援やオフィス提供、観光施設など、多彩な魅力が詰まった地域です。このポテンシャルをさらに引き出し、「産業創生のまち」としての価値を高めるために、A-Co-Laboや青海南広報連絡会は引き続き連携して取り組んでいきます。
「モノ」から「コト」まで、一気通貫で実現できる青海南エリア。ぜひ一度足を運んで、その可能性を体感してください!


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A-Co-Laboについて

弊社では研究者が持つ、研究経験・知識・スキルを活かして企業の課題を解決することを目的としています。研究者のキャリア問題に課題を感じている研究者3名で立ち上げました。

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