パートナー研究者、小松正さんとの対談〜独立系研究者って?〜今までとA-Co-Laboへの想いについて
こんにちは!インターンの藤堂です!
今回はパートナー研究者の小松正さんと代表原田の対談をお届けします💬
長年、独立系研究者として活躍されてる小松正さんに心の内をお話しいただきました!
【独立系研究者】小松正さん
研究:生態学、進化生物学
①A-Co-Laboを見つけた際、どの様に感じたか?
小松:期待していたものが出てきてくれたと非常に印象深く思いました。
実はこれまでも今のA-Co-Laboさんの様な取り組みをしようとしていた企業がここ数年いくつかありました。しかし、どこもなかなか本格的に上手くいかなかった様です。私自身も元々その様な取り組みは世の中に出てくるだろうと予測していた部分はありました。
また専門家の方も、私の様に知識を武器にして生きていく人が出てくると予測されていました。実際に何人か独立系研究者に似た名前で活動さている方もいらっしゃいます。そういった社会的な変化を踏まえてビジネスとして展開していく様な企業が出てくるといいなと元々考えていました。
小松:こういった社会的な状況の変化や突発的なことが起こった際にネットで検索したらすぐ技術者と出会える様なプラットフォームはありがたいです。
かつ学術的な部分で親和性が高く、自分達のことを良く理解して下さる方が運営して下さっている点も大きいです。
それこそ自分の知り合いで、A-Co-Laboの様なことを出来そうな人に声をかけてお願いをしようかなとも思っていました。なので、何がなんでも成功してもらいたいと思いました。すぐに研究者登録をして返町さんや早船さんとやりとりをした後、私の知り合いの研究者を10人ほど紹介させて頂きました。
社会的にも必要性があるし、私個人にとっても大変都合がよくてありがたい場が立ち上がってくれたことで、もう何がなんでもこれは成功してもらいたいと強く感じて期待をしてるところです。
②独立系研究者の活動
小松:言語交流研究所で研究員として働いたことに独立系研究者を始めた背景があります。元々は大学から大学院と国立大の研究室にいました。大学の内部に何年かいると、いろいろなことが分かってきました。
学問や研究は続けたいが、大学の内部のシステムにずっといるのは自分には合っていないという感覚を持ちました。とは言いながら研究分野は生物学で、生物の生態や行動、進化という観点だと、90年代から2000年ごろはなかなか民間に行くということは難しかったです。
小松:その中で新しいスタイルの研究のあり方を模索できないかと考える様になりました。その取組の一つに、研究室を作ることはできないかと思いました。
ただ、私の専門分野ではダイレクトにそれを実現するには難しい部分がありました。
その中で色々あり言語交流研究所の方と知り合いました。
言語交流の人たちは自分達で自称研究というものをやっており、既存の研究の結果として解明されている知見を自分達が後追いをしていきながら理解していくということをやっていました。
自分達が直接知識をアウトプットするという研究には到達していませんでしたが、これは研究所になり得るのではないかという状況がありました。内部の方に相談をして“本格的に自分達の研究室を作ったらどうだ”と話し、自分が研究員となり研究を開始することを提案しました。
それから言語交流研究所の中に実際に研究チームを作り、言語交流研究所の活動と私の専門分野に重なっている人のコミュニケーションの研究をすることになりました。
小松:言語交流研究所は東京にあったので札幌から東京に行くことになりました。それがポスドクが終わったくらいで30代前半くらいでした。
東京に行くと、札幌での友人が先に東京に就職していて地元よりも東京のほうが友達が多い状態でした。私が東京に行くと、友人が様々な集まりに誘ってくれました。友人の何人かが積極的に人脈を作っていて、研究畑の人もいればビジネスの方もいる状態でした。友人同士で飲み会をやることは自主的な異業種交流会の様な効果を持っていました。研究をしていることを話すと興味を持って話を聞いてくれる人がいました。
その様なやりとりが東京に行った際に繰り返す様になって、本格的にアドバイザーとして契約してくれないかという話になりました。大学の非常勤講師の話や、センサーの研究をしている方から、人間の体の動きをどう扱ったら良いかという点で生物の知見が関係あるのではないかと話を頂いたりしました。
小松:最初はその様な話を頂いた時に昼は言語交流研究所で働いていたので、副業として土日と夜にやっていました。
ただ、だんだん副業の数が増えてきて一つ一つの内容が充実してきました。研究プロジェクトを最初は、アドバイザー的な形で側面的で部分的な関わり方をしていましたが、だんだんプロジェクトが発展してくると深入りしていくことが増え、いつの間にか中核メンバーになっていました。
この様に影響を与えていくと、プロジェクト自体が私にとっても非常に面白いものに発展していきました。そういう状況が契約したプロジェクトの数としても、一つ一つの質としても高くなっていきました。そこで気がついたのが、“これって副業ではなくて表にして出来ないか”と思うようになりました。先行事例はないが自分の周りでは自然とこうした状況が生じていました。
ただ一方では、私の専門分野に先行事例がないだけで、独立してやられている他の分野であるプログラマーやSE、税理士や弁護士では独立は当たり前のことでした。
専門分野は違えどスタイルはその人達と同じ様にやれると思い、小松研究事務所を立ち上げました。
小松:独立系研究者という名前はをつけたきっかけは、新聞で『イギリスで独立系研究者の人たちの組合ができた』というのがニュースとして取り上げられていました。
英語ではindependent researcherと書かれていたのですが、新聞記事の日本語訳では独立系研究者と書いてありました。
それを見てこれいいな!と思ったのがきっかけです。
言語交流研究所は形の上では一旦退職した上で改めて研究の部分だけ技術指導するというアドバイザー契約に切り替えました。言語交流研究所での研究もその後ある程度継続した上で小松研究事務所で様々なクライアントさんの案件に対応するという形になりました。
小松:実は幸いなことに私自身これまで意識的で計画的な営業活動をこれまでやってた自覚はなかったです。
知り合いの延長の様な形でありがたいことに口コミを通して仕事が来るという状態が十数年続きました。
しかしそれが最近はコロナで2年近くステイホームの状態になっています。今まで意識的な営業をしていないつもりでしたが、様々な場で人と知り合うチャンスがあったことにより会話の延長上でプロジェクトの立ち上がりに繋がっていたのだと思いました。
ステイホーム状態になったことでやはり前と比べて新しい仕事の話が出にくくなっているなと感じています。その為、意識的にそういった場を作る様にしたほうがいいなというのをこの数ヶ月感じており色々な取り組みを初めた所ではあります。
③現在のA-Co-Laboについて思うこと
小松:交流会などのイベントを対面でやっていた際は仕事の業務内容を話していてもそこから“ご飯を食べましょう”や“お茶をしましょう”という話になったり“雑談”が当たり前にありました。
雑談から次の新しいプロジェクトに繋がる様なアイディアが出てきたりしていました。
その様な経験からやはり雑談は大事なのだと再確認しました。
オンラインの会議で雑談が出来るようなサービスがありますし、次回の交流会は、雑談がしやすい様にそういったサービスを通して開催してみるのが良いのではないかと思います。
利用する立場としてはとても嬉しいし、興味があります。
④小松さん自身がA-Co-Laboで実現したいこと
これから小松さんが挑戦したいと思っていたことを、ぜひA-Co-Laboと一緒に実現できないかとプロジェクト提案を頂きました。
私達としても研究者の方と一緒にプロジェクトを立ち上げられるのはとてもワクワクします!
早速A-Co-Laboとして検討をはじめていきたいと思っています。
パートナー研究者から逆提案はA-Co-Laboの目指す姿であり、アイディアを実現できるような場にしていきたいと考えています。
今回小松さんのインタビューを通して、研究者から発信・行動することの大切さを改めて学ぶことができました。
小松さんの提案して下さったプロジェクトは乞うご期待!!
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