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「幸せな子育て期間」を日本中でデフォルトにするためにできること

子育てが辛い > 子育ては幸せ という子育て現場があります。
この状況を打破するために原因と対策をまとめています。

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前回の記事 母性と自己犠牲の境界線 の続きです。

この日本で生まれ育った私たちが"子育てをする"という人生フェーズの中で、無意識レベルのバイアスがある。ということに自覚的になることが、母性と自己犠牲の境界線を超えてしわまないようにできる最大の対策です。

“親になる”ということへの無意識のバイアス

Q.これから父親/母親になるにあたり諦めようとしていることはありませんか?
(©︎2021ママライフバランス株式会社)

このワークを出産準備プログラム「親のがっこう」で実施しています。このワークで次々と無意識的にもっていたバイアスに気が付き自覚的になるという意識変容が起きています。受講生さまの意識変容をご紹介します。

■ プレママ編

夜の外出できなくなる、旅行に行けなくなると諦めていました。そうすることが「お母さんになったんだから当然」と無意識的に思っており、「夫へ相談する」という選択肢すらない状態でした。
今回の考え方を学ばなければ、娘が1歳までに一度ぐらいしか1人時間確保をさらにわがままという形でしか依頼ができなかったと思います。
妻・母ではなく、自分自身を見つめ直す時間だった。このような時間はこれまでなかったし、妻・母の自分を描くうえで必要な時間だと感じた。諦めたくないことを”ワークをする”というキッカケで夫に伝えられたこともよかった。
農業、移住に興味があるのですが、子どもが生まれたらなかなか難しいかなと思ってしまっているなと気付きました。まずはできる範囲内でやっていきたいです。
一時的にあきらめなければいけないこともあると思うけれど、考えてみればなるべくあきらめない工夫もできるし、また再開できるものもあるということに気づきました。
これくらいは子供が大きくなるまでは我慢すべきだろうな、、、と勝手に自分の中で考えていたことも、夫へ話すと一緒に可能な策を考えてくれてとても心強かったです。自分で決めつけずまず話してみる、何においても共通すると感じました。
自分の周りで先にママになった友人たちは、自分のやりたいことより子どもを優先して“ママモード”に自分の人生をアジャストしていってる様子を見ていたので無意識的に自分も「そうしなければならない」と思い込んでおり、「仕事をセーブしなければいけない」「自分のやりたことは我慢しなければいけない」と思ってしまっていることに気づけた。隣で夫は「何も諦めなくていい!」と言ってくれてうれしかったです。

女性の受講生は9割以上は、このワークで3-5個程度「産後はこれはできなくなると思う」という事柄を挙げられます。そして、それを俯瞰した時に、自分の思い込みでしかなかったことに気づきます。

「親のがっこう」では、以下の違いを大切だと伝えています。

「やりたいけどできない」=諦めている
検討した結果「やらない」=自分で選んだ


この差はとても大きいからです。
最低でも10年続く子育て期間の中で「諦め続けること」は幸福度に大きな影響を与えます。

■ プレパパ編

男性の受講生のは「これから父親/母親になるにあたり諦めようとしていること」は「特になし」という回答が9割以上で最多です。少数派ですが、男性にもある無意識のバイアスを紹介します。

家庭時間は育児をするものという固定観念に囚われて、諦めるという感覚すらない状態でした。ワークをとおして、仕事と育児の両立という幅の中で考えることがおかしかったのかなと思うようになりました。

仕事以外の時間は全て”家庭”に!という2択にすることへの違和感に自覚的になれたとのことでした。

性別関係なく「親になること」に対する無意識のバイアスをもったままで、子育て期間に突入すると母性/父性と自己犠牲の境界線に気がつかず、糸が切れるように爆発する可能性があるため、男性もこのバイアスに自覚的になることは非常に重要です。

男性の多くはこのワークを通して

妻が友達と遊びに行くことを我慢する必要があると思っているのが意外だった
妻が母親になるにあたり、たくさんのことに制限を感じたり、制限をかけようとしていることを知り衝撃を受けた。
出産、育児で諦めようとしていること、は今後叶えたいこと、として夫婦間で配慮し出来るだけ叶えさせてあげたいと思えた。

「親のがっこう」は夫婦参加で同時にこのワークに取り組んでいただき、回答を夫婦間でシェアするまでをセットで行います。

その結果、主に妻側の思い込みに対して、隣にいるパートナーから※「諦めなくていいよ」「どうしたらできるか?!を一緒に考えよう」とポジティブな方向にコミュニケーションの舵をきった状態を渡すことができます。
※この逆のケースもあります

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この日本で生まれ育った私たちが"子育てをする"という人生フェーズの中で、無意識レベルのバイアスがある。ということに女性が自覚的になることで、初めてパートナーに「頼る」「相談する」という選択肢が誕生するのです。

また、同時に、女性側に無意識レベルのバイアスがあり母親になることで本当の自分の望みを抑圧しようしている実態があることを、男性側が”知る”ことで、初めて自分たち夫婦にとって「具体的にどんな対策が必要か?!ということを話し合う」という選択肢が誕生するのです。

視座が合った状態で、夫婦で話し合いができることは、女性が母性と自己犠牲の境界線を超えてしわまないようにできる最大の対策です。


「親のがっこう」のこのワークを通して(このワークに至るまでの学びを含めて)産前に、夫婦ふたりで学ぶことの重要性を実感する日々です。相互理解が深まったふたりには”仲良し”を超えて”絆”が生まれています。

そして、何より、「頼る」「相談する」「対策を話し合う(=解決策を探しはじめる)」この状態になることで、はじめて社会にある"産後ケア"や様々な"子育て支援"と、パパママが接続することができます。

無意識レベルのバイアスに自覚的になることは、様々な支援やサポート機関はあるのに、「子育てが辛い」と感じる当事者と接続できていないという課題の解決策にもなっていくのです。

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子育てには、オワリがあります。
限りある現役の子育て期間を幸せに過ごせる家族が増えるよう願って「親のがっこう」を運営しております。

親のがっこう
代表 上条厚子

講師上条


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