"切腹"の精神状態で歩いた半年間
「原体験」は強みにも弱みにもなる
私自身の「産後うつと診断がつくほど子育てが辛かった」経験があったからこそ
個人でのセミナー講師から始まった活動が
130名を超える仲間と達成率340%170万円のクラウドファンディングに成功→法人設立→名古屋市から地域子育て支援拠点の受託→ボーダレスジャパングループ企業として1,000万円の出資を受け事業作りに邁進できる環境とサポートをいただくというところまで駆け抜けてくることができました。
今回はこちらの記事↓の続きです。
「ママコミュニティ」という解決策に終止符を打ちました ▶︎ https://note.com/a_chan3/n/n1b8e5aefc6c5
仮説検証に使ったのは「400万円」と「半年」という時間でした ▶︎ https://www.borderless-japan.com/academy/entrepreneur/51776/
でも、「原体験バイアス」というカタチで
弱みにもなることを思い知りました。
原体験バイアス
先月、日経新聞一面に「育児男女差際立つ日本」という見出しが出ていました。
→男性の家事育児時間と合計特殊出生率は比例する。ということがデータで読み解かれてた記事でした。
以前は
こんなデータを見るたびに
「そうそう!うちのパパも何もやってくれなかった!日本の男性たちよ‼︎お願いだから頑張ってくれ!頼む!!!」みたいな心理でした(爆)
でも、私が間違ってました!!!
ごめんなさい!!!!
子育て現場の課題の解釈について
私が間違っていたことに気づけたのは
50名以上のパパとママにヒアリングを実施したからでした。
私を突き動かしたのは思い描くビジョンと仲間がいたから
"ヒアリングを新たに始める"
ということは、これまで5年間かけて信じてきた仮説を「間違っていた」と受け入れるということ。
これが、想像以上に
私のメンタルに負担でした。
例えるなら"切腹"です。
自分で身を斬った状態で、それでも、前に進むしかない。そんな状態でした。
ヒアリングを始めた1人目、2人目...10人目くらいまでは、ヒアリングの途中で何度も「原体験バイアス」が出てきました。でも、その状態に自覚的になれただけでも私にとっては進歩でした。
いくつかの仮説をもってヒアリングを続けていく中で、ヒアリングの段階で「間違っている」と気付くことができた仮説を2つボツにしました。
文字で綴るとサラッとしていますが、ヒアリングを繰り返しながら、何も手応えがなく時間だけが過ぎていく日々は、想像以上にキツかったです。
「私はいったい何がしたの?」と、初めて自分を見失いそうでした。私が創業してる意味は?って何度も何度も自問自答する日々でした。
私が創業していなくても産後うつをゼロにできるなら
私が創業する意味ってないよね?って思うし。
同じサービスが既にあるなら
同じ志しの企業にジョインしたい!って思うから。
身を斬った状態でも歩みを進められたのは
「子育てが辛い」と感じるパパとママをゼロにして、幸せを感じながら子育てができている家族で溢れる社会をつくりたい!というビジョンがあったからです。
そして
仲間がいたから。
「家族丸ごと幸せ」な未来を一緒に創りたい!
そう願って、創業当初から力をかしてくれている仲間の存在のおかげで歩みをとめることなく、一歩ずつ前進することができました。
次の仮説との出会い
ボーダレスジャパンにジョインしてから
私の周りの環境がすごく変わって
ママに囲まれていたところから
男性、未婚・既婚問わず。
女性、未婚・既婚問わず。
学生さんや外国人etc...
正にボーダレスな環境の中で
フラットに、子育て現場で起きている社会問題と向き合うことができたのも大きな後押しとなりました。
ボーダレスジャパンの代表ボスこと田口 一成社長が
よく、社会問題の原因は「未認知」とおっしゃっていて...
その言葉が腑に落ちる経験をすることができたのは、ヒアリングをさせて頂くパパとママが30人を越えたあたりからでした。
好きな人と結婚して、子どもを授かる。という幸せなターニングポイントのはずが「子育てがツライ」と、不本意にも陥ってしまう課題の原因が、まさに‼︎「未認知」だったのです。
ボーダレスジャパンから事業の立ち上げのために応援に来てくださった、かなぱんこと佐伯かなさんとの二人三脚のヒアリング連打でたどり着いた答えは
夫婦双方に無意識のジェンダーバイアスがあり、出産後の"実態"を「知らない」ことでのすれ違い
です。
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男性は、出産後にパートナーがあんなにも心身ともに悲惨な状態になることを「知らない」だけ。
「知らない」
↓
自分が何をしたらパートナーを支えられるのか⁈が分からない。自分の出番が分からない。
・
女性も、出産後に自分があんなにも心身ともに悲惨な状態になることを「知らない」だけ。
「知らない」
↓
自分が子育てに専念(離職or育休)したらなんとかなると思って、パートナーにあらかじめSOSのリクエストを出さない。
我慢強い女性や母親としての責任感の強い女性は
家事育児は自分の役割だから。とひとりでやり遂げよう!という方向に頑張りはじめてしまう。
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この「夫婦双方のジェンダーバイアスと産後の実態への未認知」という原因によって、不本意に「子育てがツライ」というパパとママが生み出され続けている。
という実態が分かったので
解決策として「夫婦双方のジェンダーバイアスをなくし、且つ、産後の実態への未認知をなくす」コンテンツ【親のがっこう】が誕生しました!
そして、この仮説が正解かどうか?!検証のステップに歩みを進めることになりました。
次回は、その検証結果を綴ります。