関東大震災から100年で思うこと。
明日、2023年9月1日は関東大震災から100年という節目の防災の日になります。日本という国に住んでいると必ず体験することになる地震。しかも災害の中でもいつやってくるか予測できない。そしてその発生場所、規模、時間帯などによって被害も様々。
私は物心ついた時から何故だか事件や事故、災害に興味があったためにそうした事が起きると貪るようにニュースを見たり、現地に行ったりしながら身体の中に刻み込んでいったりしています。
私が生まれてからも、1995年の阪神淡路大震災。2004年の新潟県中越地震。2011年の東日本大震災。2016年の熊本地震・・・と、巨大地震が起きています。関連性はないんでしょうけど、スパン的にはそろそろ巨大地震があってもおかしくないような気がしないでもないですよね。嫌だなぁ・・・。
今年は2つの地震が発生した場所へ行きました。1つは新潟県中越地震の現場。
1つは熊本地震の現場。たまたまですが熊本地震記念ミュージアムKIOKUにはオープン初日に行くという偶然も。
各地の遺構を巡っていてその巨大な力による被害を目の当たりにすると、自然の力には太刀打ちできないと痛烈に感じます。
私自身は幸いなことに大きな災害に直面したことが無いので、こうして身体に刻み込むことで災害を忘れないようにしているつもりです。
なんでわざわざそんなことをするんだろう?って考えると、いざというときの準備や判断の少しでも助けになれば、それは生存率をあげることになるのではないか?と考えているから。
そりゃ太刀打ちできない状況ではどう足掻いても無理なのかもしれない。けれど運よく生きていたら、津波を思い出してたとえば高台に避難することができるかもしれない。土砂崩れを思い出して斜面から離れることができるかもしれない。
災害の遺構というのは大切な方を亡くされた方からしたら、嫌な記憶を思い起こすことになるので残したくない!という方もいると思います。そしてそれは十分に理解できます。
そうした中で、それを残しておいてくれたことで、私のように記憶が刻まれていない人にとっては、それを目の前にすることでとてつもないことが起こったと思わせてもらい、いざという時に備えるきっかけとなる場所。常日頃から意識していたら疲れてしまいますが、過去の伝承を知って準備はしておく。それが大切なのだろうと私は考えています。
なお死者・行方不明者は、関東大震災では10.5万人(焼死が9割)。阪神淡路大震災では5500人(圧死が7割)。東日本大震災では1.8万人(溺死が9割)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?