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「3rd」という時代の流れに逆行し続ける格闘ゲームについて

アベです。
私自身がゲームセンター大好きという情報は以前の記事(https://note.com/a_be_sa_n_/n/n2456fd0d9977) で書いた通りですが、今回はゲームセンターにのめり込むきっかけを作ってくれたとある格闘ゲームのことについて書こうと思います。

1:受験勉強の息抜き時、その作品と出逢った

中学3年の夏前ごろ、学校内ではだんだんと「受験モード」なる雰囲気が漂い始めていました。私自身勉強はちょこちょこしていましたが、決して好きでは無かったのでイマイチ緊張感が持てずにいました。
そんな日常が続いていたとき、息抜きと称して学校帰りにこっそりゲームセンターへ足を運びました。制服を着たままだったので恐る恐るといった具合で入店しすると、タバコの匂いとゲームの放つ機械音や環境音が鼻腔と耳を一気に刺激し、背徳感も相まって心なしか胸が弾んだ記憶があります。
仄暗い店内を歩き回った末、目に飛び込んできたのが
タイトルにもある ストリートファイター3 3rd strike **通称 3rd** でした。

↑タイトル画面と、キャラクター選択画面。当時の私はワクワク感に溢れ、筐体に投入した50円の小気味良い音と共に心臓も弾んでいました。

50円を投入すると カキィン と鳴り響くクレジット音、そして重厚なベースの音が奏でられながらキャラクター選択画面へと遷移しました。何もかもが初めてだった私ですが、 新たな世界への扉を開いた という筆舌に尽くし難いような不思議な感覚が体中を駆け巡っていたのは確かでした。

2: 3rd の魅力について

さて、私がこの後どんなキャラを選んで、どんな風に遊んだのか...という内容に関しては割愛させていただき、ここからは3rdというタイトルが持つ魅力を紹介していこうと思います。

①:滑らかなドット絵と個性豊かなキャラクター達

3rdは従来の ストリートファイター シリーズに比べグラフィック面にかなり力を入れており、文字通りヌルヌルと動きます。言葉で説明するのはなかなかに難しいため、実際にプレイをしてみたり動画を見ることによってその滑らかさを感じることが出来るのではと思います。

②:ブロッキング というシステムの奥深さ

このゲームにはガードの他に、相手の攻撃を受け流す ブロッキング というシステムが存在します。
上段、中段の攻撃をガードをする際はレバーを後ろに倒し、下段の攻撃をガードする際はレバーを斜め下後ろに倒すのですが、ブロッキングの場合は

「相手の攻撃が当たる瞬間にレバーを前に倒す(上段、中段攻撃を受け流す)か、レバーを真下に倒す(下段攻撃を受け流す)」

という必要があるため、一瞬でもレバーを倒すタイミングを間違えると相手の攻撃をくらってしまうというリスクが存在します。受け流しに成功すると、そのまま攻めと防御が入れ替わるため逆転要素は高く、まさにハイリスクハイリターンのシステムです。
このシステムの深さをハッキリと表しているのが以下の動画になります。↓

https://youtu.be/fTyewgmEoGU

あと一撃でも食らったら終わりという場面で...

③:3rd を愛するコミュニティの大きさ

このゲームがリリースされたのは1999年であり、今年で21年目を迎えることとなりますが未だにプレイを楽しむ人の数は増え続けており、中でもコミュニティの人々が主催となって行われる

クーペレーションカップ(通称クーペ)

は年に1度の大イベントとなっています。詳しくはググってみてください。(ズボラ)
格闘ゲームに詳しくはない私の友人も、クーペだけは配信で見てるよ、と発言しているほどです。
コミュニティは日本国内に留まらず、ヨーロッパ諸国やアメリカをはじめ世界各国にも広がっており、クーペのためだけにわざわざ来日する海外のプレイヤーも今や珍しくはありません。

↑クーペレーションカップ参加者の4割前後は外国籍のプレイヤーが占めています。
おおよそ20年前のゲームとは思えないほどの熱量が現地に満ち満ちていました。

このゲームのコミュニティ に関する記事では以下のサイトが詳しいです。興味を持たれた方は是非一度ご覧いただければと思います。

https://www.redbull.com/jp-ja/how-older-fighting-games-survive-fgc


↑クーペレーションカップ(2019)にて楽しむ私の写真です。知らない間にカメラマンの方から撮られていました。

3:まとめ

色々と書いていきましたが、いい意味で時代の流れに乗らず、長く愛され続けるゲームというものは確かに存在する
ということを書いた(つもり)というのが本記事の結論です。

もう少し世の中が落ち着いたら、自衛や自粛を気にせずに伸び伸びとゲームセンターで遊べる日が来るのかな、ということを思いつつ今回はここで筆を置かせていただきます。



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