#時空の森羅万象物語 第Ⅶ章第60節
この章のタイトルが「色欲」や「執着」や「独占欲」などではなく、何故「嫉妬」なのか、というのは後々分かってくるかと思います。
既に多くの物を持っているようなのに、それらを捨ててでも手に入れたいと願う存在とは何なのでしょうか?
醒が京極家の、つまり馬叉斗さんのやり方で気に入らないのは、話し合いや一種の教育(変な意味じゃない)によって解決出来るかもしれない事なのに、その辺りを端折って即刻武力行使みたいな事をしてしまう部分が大きいようですね。
もちろん虹野島を守る為に致し方ない部分はあると理解はしているにしても、傍から見るにその安直な行為が気に食わないというわけです。
それ故に自分は島の自然の事をちゃんと勉強して、島を訪れた人々にちゃんとした知識を与え理解してもらう為にネイチャーガイドになろうと考えているのです。
鏡祐の言っている「お前の緑色の瞳は嫉妬の光に輝いている」というのは、前回の章冒頭に載せたシェイクスピアの『オセロー』に出てくる有名なフレーズ「嫉妬は緑色の瞳をしている(もしくは「嫉妬とは緑色の瞳をした怪物」)」から取ったものですね。
(何故緑色の瞳なのかは諸説あるようですが、ここに全て載せるのは大変そうなので、気になる方は検索してみてください σ(^_^;))
醒と昴流が途中から小学校に入ってきたのは、それまで家から出してもらえなかったからですね。
(外部の人との関わりを断たれていたという意味で、森の中を歩き回ったりはしていましたが。)
というか自分達で家出のような形で外の世界に飛び出していったのですが、その経緯はまたその内出て来ます。
馬叉斗さんの乗ってきた車は特にどこの何車なのか想定していませんが、多分レクサスとかTOYOTAのクラウンとかNISSANのフーガとかの辺りだと思います。
始めは「跳ね馬」なので、フェラーリやポルシェを思い付いたわけですが、馬叉斗さんにはあまり似合わなそう(というか選ばなさそう)だなと思いやめました(笑)
車は潮風で傷んでしまわないように、しっかり車庫に仕舞って管理している事でしょう。
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m