連載 #夢で見た中二物語 69 &「夢というもの」についての考察らしき何か
こんにちは。
いつもお世話になっております。
今回は久しぶりに #夢で見た中二物語 と、それに関連して「夢というもの」についての考察らしき何かを投稿したいと思います。
いわゆる自分用のただの思いつきメモ的なもので、初めは論文っぽく書こうかと思わないでもなかったのですが、別に研究者でも研究論文でもないので簡易なものにしました。
たまにはラジオ配信にしても良いかとも思ったのですが、思いのほか長くなりそうだったので文章の形に収まりました。
ひとまず #夢で見た中二物語 から書いていこうかと思いますが、今回のお話は後の考察の題材としても少しだけ使用します。
今回の記事は文字ばかりで、かなりの長文になるかと思いますが、適当に読み流していただければと思います。
(何やら小難しく書いておりますが、内容はほぼ個人の意見や感想のようなものです。
あと、今回の記事にはWikipediaのリンクをちょこちょこ貼ります。
Wikipediaは曖昧な情報も多いので本意ではありませんが、当記事がメモ書き程度のものという事と、夢関連の物事の概要を知るには丁度良さそうな媒体なので、今回は少し引用させていただきます。
何か問題がありましたら、すぐに修正致します。)
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夢で見た中二物語
【カミナカムビの老舗旅館】
都会での修行を終え、久しぶりに故郷の町に帰った青年は、偶然立ち寄った町の歴史資料館で不思議な展示品を見つける。
それはカミナカムビと呼ばれ、少し大ぶりの鉄製のボルトのような形をしていた。
昔は木製でもっと巨大で、何か土地神的な存在を場に留め封印する為のものだったという。
つい最近、町の至る場所で発掘され始めたというカミナカムビは、一般的な古墳などの副葬物である埴輪などの比でないほど大量に発見されたので、地元の研究者が町の歴史書を読み返し、どこかにカミナカムビについての言及が無いものかと探し回っているほどらしい。
それはともかく、実家である巨大な旅館に帰ってきた青年は、昔からの顔なじみの友人二人、そして密かに恋心を抱いてきた女性と再会する。
今はこの旅館で共に働いているという三人の事は知っていたので、青年もその再会に喜びを隠せない。
☆
青年自身は厳しい修行の為に外に出されていてようやく帰ってこれたので、旅館の次期社長として意気揚々と働き始める。
それからしばらく家督を継ぐ為の手伝いをしていると、なんだか妙な噂が耳に入ってきた。
ここのところ、この地域に災害が多くなってきたのは、土地神の封印が解けかけているからだという奇妙な噂だ。
それを抑える為には人柱が必要で、それがこの旅館で働く者の中から選ばれるなどという恐ろしい噂なのだ。
そんなある日、旅館の大部屋の片付けで奔走していた青年は、長い事この旅館で働いているお手伝いさん達の話を密かに聞いてしまう。
この旅館は高さのある桟敷のような作りをしていて、青年のいる大部屋のすぐ下に大きな川があり洗濯場になっているので、そこの話で話をする人々の声がよく聞こえてくるのだ。
その話によると人柱候補は若い女性であるというので、嫌な予感しかせずに、青年は事の真相を突き止めるべく密かに旅館内の探索を始める。
そもそも何故人柱としてこの旅館の人間が選ばれるのか、そのヒントが旅館内にあってもおかしくはないだろう。
☆
そうして辿り着いた場所は旅館の真下、地下深くにある土地神の封印らしき結界の陣。
そこがだいぶ欠損してきているらしいのと、もう一つ。
町の歴史資料館で見たカミナカムビは、ある一定の深さの地層で大量に発掘されたのだという記述を思い出していた。
青年が今いる地層がその深さに相当するのであれば、もしかしたら発掘の結果として封印が解けて土地神が暴れ出したのか、それともそれ以前から既に封印が解けていたのか。
そんな事は分からないし、現状を見るに今はもうそんな事はどうでも良いだろう。
いずれにしても、この場所は物凄く強い力を感じるし、長居して良さそうな場所ではない。
それ故にさっさとこの場を去ろうとした青年は、ふと地面にカミナカムビらしきものが落ちている事に気が付いた。
そのカミナカムビは木製で、よく見てみるとそれ自体がまるでパズルのように様々な配列に組み替える事が出来るようだった。
☆
何気なくカミナカムビを拾って地上に戻った青年は、かなり昔からこの旅館で働いているお手伝いさんにこういったパズルなどが得意な人がいた事を思い出して、その人を見つけ出してこれが本来どういったものであるのか聞き出そうとする。
その人はしばらく話をするのを渋っていたが、ようやくカミナカムビがその配列によって文字を作ったり記号を作ったりする事によって封印の質というか属性を変える事ができるという事を教えてくれる。
そういえば例の地下空間の壁には謎の配列表みたいなものがあり、この年に封印をし直す場合はこの配列、というのが事細かに書かれていた事を思い出す。
ただしカミナカムビを用いて土地神を封印する際には人柱が必要で、それに青年の想い人が選ばれた事を知って、どうにかして止めなければと意気込む。
しかし例のお手伝いさんが現社長である青年の母親に青年とのやり取りを密告し、青年はそのまま呼び出しを受けてしまう。
それでもその時には青年の心は妙に晴れ晴れとしていて、何が何でも件の女性を救い出し、場合によっては自分が犠牲になるのも厭わない覚悟で社長室に向かうのであった。
…自身が、土地神そのものの意思を受け継ぐ者とも知らずに…。
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未だに夢自体はよく見ているのですが、これほどストーリーに一貫性のある興味深い夢は久しぶりに見るので書いておこうかと思った次第です。
一応、物語の舞台としては日本だと思うのですが、そこに出てきた壁画や儀式場は様々な文化圏に存在する呪術的なものを合わせたような様相を呈していました(イラスト参照)。
青年の持つ素質を知っていた為に、現社長である青年の母親は「帰ってきてはいけない」といった意味合いで青年を遠くに修行に出していたのかもしれません。
それでも修行先の師匠は、全て分かっている上で青年は故郷の町に帰るべきだと判断したのかもしれませんね。
夢の話なので考えても答えが出ないしキリが無いのですが、そういった物事を考えるのが趣味のようなものですので(そもそも「カミナカムビ」とは本当に何ぞ)。
とりあえず、夢というものは目覚ましのアラームが鳴ったらそれまでですが…(笑)
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「夢というもの」についての考察らしき何か
特に研究者でも研究論文でもないので思いつくままに書こうかと思うが、とりあえず自分がこれまで書いてきた #宿命物語シリーズ と #時空物語シリーズ は、いずれも夢で見たものがネタの大元となっている。
その他にも読んできた本や聴いてきた音楽など、様々なものが寄り集まって今の形になっているわけだが、一番の根本には夢で見たものが存在しているはずである。
(その夢自体が現実で見たり聴いたりしたものに影響され、結果的に奇妙なものを見たりしている可能性も大いにあるとは思うが。
この辺りの話は、noteで一番初めに投稿した「夢を見る事。」という記事にも色々と書いているが、文章が若くて何が言いたいのか(今もあまり変わってない)分かり辛いという気はしている。)
夢といえば、心理学の分野から言うと【フロイト】や【ユング】の名前は外せないだろう。
ジークムント・フロイト
カール・グスタフ・ユング
しかし自分は研究者ではないので、フロイトやユングについての詳しい話はよく分からない(というか忘却した)。
(愛読書である『ソフィーの世界』でも言及されているが、そもそもその事自体忘れていた。)
自分は特に夢についての心理的なものや占い(夢判断)的なものに興味があるわけではなく、ただ夢で見たものの世界観が好きなのである。
夢で見るストーリーは大体破綻している事が多いが、それも夢ならではの事であり、その全てではなくとも少しネタを拾い出したり、ただ現実では見れないような面白い景色を見たりするだけでも興味深いものである。
前記した #夢で見た中二物語 でも、旅館は明らかに現実では建てられないような川の岩場の上に平然と立っていたり、奇妙な儀式場のような土地神封印の場には荘厳で力強い陣が描かれたりしていた。
ただそういったものを見て現実に持ち帰り、書きかけの物語に落とし込むだけでも色々と可能性が広がって、自分にも思いがけないものが出来上がったりする事が楽しいと考えている。
とは言うものの、人間には本能的に生まれ持った概念的なものがあり、それが多くの人々に共通するものであるといった【元型(アーキタイプ)】という考え方は興味深いと思う。
元型(アーキタイプ)
確かに繰り返し見る場所や人物、現実ではあり得ないのに不思議と受け入れてしまう美しい風景や奇妙な光景など、本能的なものに訴えかけるような「何かを」確かに知覚して記憶している事が多々ある。
(余談だが「人間の生物としての本能に訴えかけるコンテンツは、とても強い」という話を誰かがしていた気がする。)
こういったものに代表されるのが、近年ネット界隈で話題になっている【Liminal Space】や【The Backrooms】であるのかもしれない。
Liminal Space
The Backrooms
(Liminal SpaceやThe Backroomsに関してはゲーム世界のバグ等に関係する部分もあり、これもまた興味の対象ではあるのだが、当記事はあくまでも夢の話がメインである為に今回は割愛する。)
自分が妙に惹かれるので何だろうかと思っていたのだが、つまりはそういう事なのかもしれない。
更に、まさに【ゆめにっき】というタイトルの有名な探索ゲームがあるのだが、大きな目的もなく奇怪な夢空間を歩き回るだけのゲームがこれほど長らく愛されているというのは、やはり多くの人に共有される「何か」がそこにあるからなのではないだろうか。
ゆめにっき
行った事などあるはずもないし見知らぬ他者が作ったものであるはずなのに、妙に見覚えがあり、その事によって郷愁や恐怖を感じたりするのである。
Liminal SpaceやThe Backroomsと同じような奇妙な感情を抱かせるものの一つに、【ダリ】や【デ・キリコ】や【マグリット】の絵画がある。
サルバドール・ダリ
ジョルジョ・デ・キリコ
ルネ・マグリット
長い影、空虚な荒野、巨大なオブジェ、ただの開けた空間、存在しているものの何ら意味を為さない物質、打ち捨てられた日用品、現実ではあり得ない組み合わせの物体達、気配だけはあるのに動くものの存在しない世界、人や動物はいるのに何処か歪で奇妙な額縁の内。
一般的に【シュルレアリスム】や【形而上絵画】と呼ばれる作品の数々は、まるで夢の中で見るような「言葉に出来ない何か」を表しているようにも見える。
シュルレアリスム
形而上絵画
(私が #思いつきラジオ配信 と称して投稿した話の初期の内容に、夢でよく見かける物や場所の話題を出した事がある。
今にして思えばそれらはやはり元型やLiminal Space等に通じるものがあり、確かに不思議と見慣れたプールや迷宮のような場所が出てきたり、無人であったり単一的な音(もしくは無音)がしたりと、各所で語られるような人々の話の内容と共通項は多いのである。)
【夢】というものは長らく人間の興味の対象として認識・研究され続けてきた分野のようだが、未だにその本質(何を本質と呼ぶかという事もあるだろうが)は不明のままのようだ。
夢
夢の中では(少なくとも自分にとって)他者の視点から物事を見るのはよくある事であり、大体の場合はそれを変だとは感じない。
(余談だが、現在連載中の #時空の輪廻転生物語 第Ⅳ章で鏡祐が他者の視点から物事を見ていたのも、ある意味夢の出来事のようだと言えばそうなのかもしれない。)
いずれにしても、自分が普通にしていては思いつかないようなものを"夢"というものを介して自身の思考回路から何かしら取り出し繋げ合わせ、結果的に現実へと持ち出して遊ぶ道具にしているわけで、それはつまりちょっとした観光気分で夢の世界に出掛けて行って(そしてそこからお土産を持って帰って)いるみたいな事なのであろう。
(また余談だが、寝る時間帯が普段とは異なっていたり、長く寝すぎたり二度寝三度寝したりすると変な夢を見る確率は上がるらしい。
いずれにしても夢を見ているという事は脳が休んでいない状態にあるという事らしいので、脳に負担がかかっている状態にあった時の事を思い出しながら記録するという意味では(「おまいう」ではあるが)【夢日記】をつけたりするのはあまりオススメ出来ないようである。)
夢日記(一応貼っておくが、これは内容的に色々と怪しい気がする)
もちろん毎度毎度見た夢の内容を覚えているわけではないし、文字にして書く前から今日は夢を見なかったなぁと全く記憶から消去している場合もある(寝ている時は必ず夢を見るものらしい)し、メモしようと思って忘れる事も多いわけだが、まぁ何にせよ楽しんでいるわけである。
結局のところ、結論がよく分からない感じになってしまって申し訳ないが、長くなってしまったので今回はこの辺りで終わっておく事とする。
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今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m