#時空の森羅万象物語 第Ⅸ章第85節
今回のお話は、結構酷い事言ってくる人がいるので注意喚起しておきます。
その内容はあくまでも昔言われていた迷信だったり言い伝えのようなものだったりしますが、あまり気持ちの良いものではありませんね。
ところで今節の表紙絵は、それぞれ創龍地家・京極家・楓塚家の家紋です。
あくまでも物語上のものなので、現実のものとは一切関係ありません。
氷雨さんの言っている「七つの祝い」云々というのは、第82節で風雅が歌っていた「通りゃんせ」にも関係するお話です。
子供は七歳までは神の子であり、七つの年を越えてようやく人として扱われるようになるという、一種の人生における通過儀礼なのかもしれません。
「通りゃんせ」は未だに起源も発祥地も不明(諸説あり)な童唄とされていますが、昔は子供の生存率が現在ほど高くなく、七つの年を越える事は本当に有り難い事とされていたのでしょう。
ついでに龍穴というのはいわゆるパワースポットの事で、その周辺では災害が起きないとされています。
屋久島は日本国内でもかなり強烈なパワースポットなので、本来は地震などほぼ起きないはずなのです。
しかしこの物語の虹野島では地震が頻発している、それが何故なのかはまだ分かっていませんね?
巫術と陰陽道は、どちらも元は牡丹国(つまり中国)から渡ってきたものとの事。
巫術はシャーマニズムとも呼ばれ、世界各地にもみられる「神降ろし」の力を通じて神や精霊、霊界や自然界などの言葉を伝える巫女(覡)の力を指します。
呪術的なものとして位置付けられる事も多く、その他に道教などとも関係があるようです。
陰陽道は、これまでも陰陽五行説が云々とか言っていましたが、元々は天文学や暦の知識を基に日時や方角などの吉凶を占うものです。
なので本来はファンタジーな存在などではなく、更に言うと思想や宗教的な意味合いを持つものでもないようですね。
それにしても何故に御三家の次男坊である馬咲や若葉がそんな事をしているのかというのは、続編にて詳しく書いていく予定です。
ついでに若葉が言っている「個人的な話」についても、続編での解説になりそうです。
(特に巫術に関しての知識は付け焼き刃なものなので、どなたかご教示くださる方がおられましたら是非(笑))
若葉の言っている「鬼子」に関しては、日本各地に話が伝わっているもののようです。
鬼子と呼ばれる子供は成長が早すぎて逆子などになりやすく、難産の原因となりやすいと言われていたのだとか(あくまでも昔語られていた話です)。
特に昔の屋久島に関しては、その子の親に養育の意思がある場合、鬼子の歯を折る事で鬼子ではなかった事にしたという話があるそうです。
上記の七つの祝いのお話ではありませんが、それだけ子供という存在に関して今以上に繊細で慎重かつ特殊な見方がされていたのかもしれません。
八咫烏が「貴様に時間を与えられる筋合いない」と言っているのは、身近に時空間を操る龍神がいる事に関する当て付けみたいなものです。
なので、九尾狐が「気の利いた事言うじゃない」と返しているわけですね。
龍神はそれに気付いて苛つくと同時に、馬咲や若葉の無礼さ加減に憤っているのです。
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。