#時空の輪廻転生物語 第Ⅷ章第78節
今回から第Ⅷ章が始まり、そろそろ物語の終盤戦となって参ります。
その過程で、特に今節では【クトゥルフ神話】というだいぶコアな神話について取り上げていますので、知らない方にとっては全くワケの分からない節になっている可能性があります。
なので、この辺りの話につきましては、本当に流し読み程度で良いかもしれません。
(薔薇はアメリカの国花なので、薔薇国とはアメリカの事です。
それに関連してROSAはNASAの事、SAXAはJAXAの事です。)
一応、出来るだけ多くの皆さんに向けて書いているつもりではありますが、繰り返しにはなりますがクトゥルフ神話はかなり特異な内容の神話となりますので、正直スルーでも大丈夫かと思います σ(^_^;)
(個人的には、著者がnoteで一番最初に書いた記事でも取り上げたラヴクラフトという作家の話(及びクトゥルフ神話)は非常に興味深いものと思っているので、一人でも多くの方に興味をもっていただければなぁとは思っております。)
実はこれまで書いてきた挿絵の中にも、ところどころでクトゥルフ神話の要素が入っていたりします(特に背景に本棚がある挿絵)。
そして前回、宇宙生命のルナリーセについて他にモデルがあると書いたのですが、それがこのクトゥルフ神話に出てくる邪神の事ですね。
以下に、今まで出てきた宇宙生命の(A.E.ヴァン.ヴォークト作品に出てくる生命体以外の)モデルの一つとなった邪神をメモ的に載せておきますが、読み飛ばしていただいても大丈夫かと思います。
木星→アイビム≒ヴルトゥーム(Vulthoom)…巨大な花のような美しい姿を持つ
水星→イシャル≒ハイドラ(Hydra)…下半身が魚で、母なるハイドラと呼ばれる
木星→イクストラ≒ヨグ=ソトース(yog-Sothoth)…混沌の只中で永遠に泡立ち続けている無定形の存在、知識を象徴する
天王星→リムレ≒ルリム・シャイコース(Rlim-Shaikorth)…白い光を放射し世界を焼き、人を魂ごと喰らう
地球→バルイーラ≒ガタノトーア(Ghatanothoa)…石化能力を持ち、その姿を見た人間の脳だけを半永久的に生き続けさせる事が出来る
月→ケアルビム≒ティンダロスの猟犬(The Hounds of Tindalos)…異常な角度を持つ空間に住み、獲物の匂いを近くすると執念深く追いかけ続ける
火星→デリファン≒アイホート(Eihort)…地下の迷宮を住処とし、人間に寄生する
冥王星→ユニポン≒シアエガ(Cyaegha)…洞窟と暗黒を司るが、眠り過ぎて自分の正体が分からなくなっている
海王星→ルナリーセ≒ハスター(Hastur)…風の象徴で、マントを着たような姿をしている
(ラヴクラフトは邪神の名前をワザと発音出来ない、もしくは発音し辛い綴りにしているようです。)
本文中でも少し言及されていますが、ラヴクラフトは今でいう二次創作が大好き(というかウェルカム)な人で、自分の作品を元に二次創作が作られまくって(いわゆるクトゥルフ神話に類する他作家の作品達)いても、それを興味津々で読んだり、いっそ共作や添削までしてあげていたりします。
そういった作家の中でも特に仲の良かった(実際に会った事は一度もなかったそうだが)オーガスト・ダーレスが、ラヴクラフトが亡くなった後にそれらの作品を体系立ててまとめたものがクトゥルフ神話と呼ばれる一連の作品との事です。
その際に邪神に四大元素の属性などを付与したのもダーレスなので、ラヴクラフトには元々その辺りの考えはなかった(そもそも神話にするつもりもなかった)模様。
なのでこの時空物語でも、特に登場人物達と宇宙生命の属性を合わせるみたいな事はやっていません。
あと、聖の言っているネットスラングとは「\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!」の事です。
(クトゥルフ神話については、また連載が終わった後にラジオで話そうかと考えております。)
今節で神護が話している宇宙と湯船のお湯云々の話は、前節で鏡祐と誓也が話していた内容に近いものです。
最後に浅葱が好物のパイナップルをかじっていますが、戦前には屋久島でもパイナップルが盛んに育てられていたようです。
(スプーンを咥えるのは、危ないので止めましょう;)
しかし戦後になると海外から輸入品のパイナップルが多く入ってくるようになり、国内の生産も沖縄に拠点が移った為、屋久島パイナップルは今では貴重なものとなっているようです。
(最後に余談ですが、聖の言っている「空の上」は、著者の友人が実際に言ったもので理解するのに結構な時間を要しました;)
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m