蛭子さんのおやつ動画で癒されてる異常事態。きっと、コロナのせいだ。
最近のもっぱらの楽しみは、蛭子能収さんがTwitterで一日一回投稿する、夜のおやつ動画だ。
おやつといっても、有名店の洒落たスウィ~ツとか、老舗の予約しないといけないやつとか、はたまた、おこもりライフも充実キラキラな手作りお菓子でもないのである。
そのへんのスーパーとかコンビニで売っている、アイスとかプリンとかエクレアなんかを、蛭子さんが食べるだけの動画。奥様が買ってきて、今晩のおやつはコレ、という感じで出されたものを、蛭子さんが食べる。
奥様が「今日は何にしようかな」と思いながらスーパーで物色しているのかもしれないし、蛭子さんが「今日は何かな」と毎日楽しみにしているのかもしれない。そう思うと、なんとも微笑ましくハートフル。私まで、「今日は何かな」と秘かにワクワクしている。
蛭子さんが一口食べる。「わぁ・・・美味しい。・・・とっても」とか言う。なにそれ。なにその言い方。かわいい。それ、今度使おう。「美味しい」のところを「嬉しい」とか「きれい」とかにも応用できる。絶対かわいい。
蛭子さんがかわいいとか、冗談もいい加減にしたい。空気を読まず、なかなかのサイコパス発言を平気でしてなお真顔の蛭子さんを思い出せ。おっさんがおやつを食べているだけの動画で癒されているなんて、どうかしている。毎日楽しみにしちゃってるなんて、かなりどうかしちゃってる。これもコロナのせいなのか。
そういえば、検察庁法改正に抗議するハッシュタグをつけたツィートがやたらと出回ったのも、コロナのせいってのもあると思う。鬱々とした不安が怒りに変わり、吐き出したいけどどうにもできない。だけどどこかにぶつけたい。そんなときに、丁度よかったのではないの。
「著名人」。の皆さんはまぁともかく、普段は政治に関するツィートをしないようなアカウントまで憑かれたようにツィートしだしたから驚いた。別に何を発信しようと勝手だけれど、ビジネスでTwitterを運用しているなら、左右を問わず政治関連の発信はリスクが高い。そもそもビジネスと無関係のこと自体、投稿は極力控えた方がよい。フォロワーが離れていく。これ、Twitterの運用をいまいち分かっていない私でも知っているくらいの、結構な基本。それを知っているから、自分のビジネスに関することだけを発信してきたのに。そのおかげで、フォロワーを増やしてきたアカウントたち。なんというか、心乱されてますな、という感じがした。
みんな、蛭子さんのおやつ動画でも見てさ、心を落ちつけよう。
ところで私は先日、オンライン飲みで調子に乗ってストロング缶を飲み過ぎ、後半は記憶もおぼろで終了してすぐゲーゲーやった。あろうことかその翌日にケンタッキー・フライドチキンを食べたことも手伝って、数日、胃の調子がすこぶる悪く食欲不振だった。
外出自粛のなか、断捨離をしたり料理をしたり、みんなが丁寧な生活をしているのに。私はいまだに冬物のセーターが転がっている部屋のなかで二日酔いでヨレヨレのダメ人間である。そんなときにTwitterに流れてきた蛭子さんのおやつ動画。自分と似たようなダメ人間っぽいイメージの蛭子さんが、なんだか丁寧に生きてるっぽい。「私も多少はそれっぽく生活しよう」そう思った。毎日1回、「しっかり生活しよう」という気にさせてくれるのが、蛭子さんのおやつ動画なのだ。たぶん。え。うん、たぶん・・・。
いや、食欲不振で体重が減ってしまっていたので、体が糖分を欲しているだけかもしれない。
余談だけど、もとい、この記事の全てが余談ではあるのだけど。ギャンブル好きで麻雀賭博で捕まった過去を持つ蛭子さんだが、ゲームの麻雀をしている動画も投稿していた。気づかないうちにツモって、つまらなくてすぐにやめたらしい。麻雀っていうかやっぱりギャンブルが好きなんだな、と思ってちょっと安心した。