蒼井優・山里亮太の結婚会見に見る恋愛のいろは
山里さんは、「魔性の女」と言われている蒼井さんとの結婚に不安はないのか、といった質問に対して、「蒼井さんは魔性なんかではない」と述べたうえで、「皆さんの目の前にいる蒼井さんとは違う蒼井さんを僕は見せてもらっている。本当に純粋で、楽しい時には笑って、美味しいものを食べて本当にコロコロ笑って、泣きたい時にはすごい泣く」と、蒼井さんが山里さんの前でいかに無邪気で無防備で天真爛漫であるかを説明した。
それ、まさに、がっつり「魔性」やん。
出会ってから付き合うようになるまでのことを聞かれた山里さんは、蒼井さんと初めて数人で食事をしたときに、「すごい楽しいということを全力で伝えてくれる。そうすると僕みたいなのは、『え?俺といると楽しいってことは、ひょっとしたら俺のこと好きになってくれる可能性あるのかな』なんて期待を抱いた」と答えた。
好きなタイプを聞かれた男が、「笑顔の素敵な人」「表情の豊かな人」なんて答えることがしばしばある。スペックだけで女を見ていないことが窺える模範解答ではある。しかし、なんのことはない、とどのつまりは「自分を拒否しない女」あるいは「自分を受け入れてくれる女」が好きなのである。女が男に対して、自然に笑顔を向けること、リアクションが大きくなることは、好意のサインである。必ずしも恋愛感情ではないが、少なくとも「嫌じゃない」ことの表明なのである。仮に女が「嫌い」「無理」と感じている男に対しては、たいがい無愛想でそっけない。そして男は、女に拒まれるととても傷つくらしい。
女を笑顔にできる、楽しませることができる、喜ばせることができる、そんな俺、カッコイイ。といった具合に、女の笑顔は男の承認欲求を容易に満たすことができる。女の武器は涙なんかじゃない。笑顔である。
それゆえ、いつでも誰にでもニコニコして愛想のよい女はモテるが、同時に簡単に落とせそう、もっと言うと、ヤレそうとすら思われる。魔性の女とただのモテ子の違いはここだと思う。魔性の女は、誰にでもそんなことはしない。気に入った男の前でだけ、全力で、それをやる。普通、好きになった人に対してはそんなもんじゃないの?と思うかもしれない。けれど、全力でやる、というのはつまり、「あなたのこと大好き!!」と言外で伝える行為であって、自分にそこそこの自信がある女でないとそう簡単にはできないものである。そして魔性の女は、それを計算などではなく無自覚にやっているので、「純粋」であることには違いないのだ。
自分の前でだけ、全力で楽しそう、すっごく笑顔、美味しそうにご飯を食べる、感動して瞳を潤ませる。「自分の前でだけ」というプレミア感が、自分を特別な存在に仕立ててくれる。こんなに男の自尊心を高めてくれる女、好きになっちゃうに決まっているのです。
蒼井優はなぜ山里良太を選んだのか
そんな魔性の恋多き女、蒼井さんが選んだのがなぜ山里さんなのか。そんな疑問を持つ人が多いようだが、私はむしろ逆だと思っている。蒼井さんに本気で求婚したのが、これまでに山里さんだけだったのではないか。
山里さんを選んだ決め手を聞かれた蒼井さんは、「私を好きになってくれた男気」「いろいろあってアレですけど(恐らくこれまでの恋愛遍歴について)、それでもいいって言ってくれた」と答えている。そして 「一方的に私が好きになっても、言ってくれないと前に進めない」 とも言っている。想像でしかないが、これまで蒼井さんが恋愛した数々のイケメン俳優たちは、「言ってくれなかった」のだろうと思う。山里さんだけが、「言ってくれた」のだ。
なぜイケメン俳優たちは「言ってくれなかった」のか。それは、恋愛と結婚は違うから、としか言いようがない。蒼井さんは、恋愛するだけならとても魅力的だが、結婚となるとちょっと違うと思われていたのかもしれない。たぶん、蒼井さん自身も、人を好きになるたびに結婚してもいいと思ったかもしれないが、破局を繰り返すうちに、自分は結婚向きじゃないのではないか、と思っていたと推察できる。
山里良太が蒼井優と結婚したかった訳
では、山里さんはなぜ、そんな結婚向きじゃない蒼井さんと結婚する気になったのか。
これは、他のイケメン俳優たちとは違って、山里さんには蒼井さんと結婚する強力なメリットがあるからだと考える。もちろんそれは、野獣が美女と結婚できるということだけではない。
断言しよう。野心家の山里さんが次にほしい仕事は、CMと昼の帯番組の司会である。事実、「あの」蒼井優を射止めた山里さんの株と好感度は急上昇した。リネンの白いシャツに身を包んで洗剤かなんかのCMに出演する山里さんの姿が、見える、見える。なぜか杏と夫婦役でエアコンのCMに出ているオードリー若林のことを内心では嫉妬していたのではないかと思うのだ。そして、家庭を持ち社会的信用を得た山里さんは、日テレの「PON!」( 現在は放送を終了している )のビビル大木のように司会がやりたいはずである。天の声に甘んじるわけにはいかないのだ。山里さんは昼番組の視聴者層であるお年寄りからの支持も集めるために、蒼井さんには大河か朝の連続テレビ小説の主演の仕事をしてほしいと秘かに思っているかもしれない。
そう考えると、蒼井さんの方がよほど純粋に、山里さんとの結婚を決めたような気がしてならない。もちろん、山里さんの打算と野望は私の完全なる妄想なのであって、きっと山里さんも純粋に蒼井さんのことが好きなのだろうけれど。
あまりイジワルなことばかり言っていると恨まれそうだから、もうやめておこう。
なにはともあれ、ご結婚おめでとうございます。
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