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復活戦日記*11月17日

ああ、毎日骨折した腕が痛く、筋肉痛の左手が恨めしい。。。
とうとう娘も戻るというので、洗髪と爪切りをしてもらった。
昨日はズームで、海外在住ひとりを含む、
チーム4人で打ち合わせをしていたようだ。
思えばコロナ渦で、会議や研修のリアルな対面が少なくなり、
(今までの時間の浪費はいったい何だったのだ)と思う反面、
個々の取り組み方によって、二極化していく不安も感じていた。

組織票対隠れた組織票で、残りの浮動票を奪い合った様相の、
兵庫県知事選挙が決着を見た。
それは稲村氏の敗北宣言でも読み取れる、ある意味異様な選挙だった。
NHKの当確情報も、民放に比べて異様に遅かった。
「斎藤候補と争っているというより、何と向かい合っているのかな」
という、稲村氏の気持ちの吐露に集約される。
物語が出来上がってしまったがために、登場人物が多くなりすぎた。
百条委員会の奥谷委員長のお母さまが、
あの有名な奥谷禮子氏だと知り、つい夢中で調べてしまった。
奥谷氏は作家の林真理子氏のエッセイに長年登場回数の多い方だが、
CAから共同で人材派遣会社を設立、女性初の経済同友会会員になった。
その後の活躍も知り、すごいやりての女性だと感嘆する。
東京兵庫県人会の役員名簿にはしっかりと全員が肩書付きで、
奥谷氏も副会長に収まっているが、
(よその県人会の、のんびり加減とちがうなあ)と眺めて暇つぶしをした。

稲村氏が論説委員を務める神戸新聞発信の、YouTube動画を見た。
兵庫県内29市のうち、22市長の会見は衝撃的で、法に触れずとも
倫理的にいかがなものかと言うのが第一印象だった。
しかも同日選挙の丹波市の市長も加わっている。
最後の選挙アピールかも知れないが、ゴミ袋半額化などの手腕の支持もあり
実際のところ、丹波市は林市長の再選が決まったので、
余裕の参加であったのかも知れない。
動画では、相生市の市長の発言部分は意図的に音声を調整している。
斎藤氏が紙の付箋を一枚投げたとか、机を一回叩いたことで、
パワハラ疑惑が起きていることを考えると、仕方がないとおもう反面、
一枚岩の市長有志会でないことが分かる。


当たり前だが、さまざまな意見を持つ市長の方々を、
ひとつの意見として取りまとめるのは至難の技だ。
一体誰が音頭を取ったのかというのは気になるところ。
一方、会見に加わらない7市長を見てみると、
就任一ヶ月に満たない養父市の大林市長はノーカウントとして、
三田市田村市長から「稲村候補に入れるよう通達がきた」と、
言う投稿は気になるところ。
自身や市政への影響を考えて、
「会見に参加するかしないか」を考えた人が殆どだと思われる。
首長であるからには当たり前のことだ。
前記の相生市長も7期もの無投票での安定支持政権であれば、
パワハラ行動は、単に義憤にかられた表現であるかも知れない。
真実相当は、なにしろ明るみに判定されるのはこれからだからだ。


多くの人が手探りであることを考えると、
端を発した県議会当たりの動きが、会見発端の仮定のひとつになる。
稲村支持の神戸市久元市長が入っていないのは、政令指定都市なので、
顔色をうかがうのは、県ではなく国の方だからだと考えられる。
芦屋市高島市長も入っていない。
少し古い資料になるが、芦屋市の税収額は約240億円で県内9位だが、
一人当たりに換算すると突出した一位になる。
歳入の50%を占めるので、全国平均40%に比べてもかなり高く、
全体の82%がその平均を下回ることを考えると、
あえて県にすり寄る必要もないように思える。
気になるのは明石市だ。
前市長泉房穂氏はテレビのコメンテーターとして活躍し、
今回は斎藤氏批判を繰り返している。
泉氏が公言する師匠は衆議院議員であった故・石井 紘基氏であり、
国の特別会計に切り込もうとした矢先に刺殺された。
泉氏の後継とされた現・明石市丸谷市長は、裏金議員西村氏への
応援演説の影響によるものか、支持がはっきりしない。
明石市議会の自由民主党の会派からは、自民党県議団が前知事の
斎藤氏を支援することを禁じたことに抗議している混迷状態で、
混乱をさけた不参加と見える。

では県議会ではというと、兵庫県は自由民主党の37名が最大会派であり、
百条委員会委員長の奥谷氏もそうだ。
さらに兵庫県の国会議員の重鎮はどなたかというと、
11回当選の渡海紀三朗とかいきさぶろう氏と思う。
故・安倍晋三元総理の父安倍晋太郎氏秘書ののち、政界に進出した。

かつてリクルート事件を契機に、「政界浄化」をめざして
新党さきがけを結成した時のように、兵庫県政浄化を目指して、
渡海議員には、内部をまとめる手腕を発揮して欲しいと思う。
斎藤選挙事務所での当選会見は経過がどうであれ、
清々しいと感じた県民が多いはずだ。
斎藤氏の後ろに並ぶボランティアスタッフはごく普通の、
しかし、政治の世界ではもちろん頼りない男性方に見える。
新しい風は吹いたのかも知れないが、
この風を気持ちよく吹かせてあげるためには、やはり老朋友が必要と見た。
物語の主人公は、いったんハッピーエンドで第一幕を下ろしたのだから、
第二幕は全員が振り上げたこぶしをおろすことで、第三幕につながる。

一票の重みというものは、再開する百条委員会で感じることになる。
選挙結果はただのスタートだが、良くても悪くても、
若い世代に民主主義の責任をアピールできた意義は大きい。
泉氏も「斎藤さんごめんなさい」をしたし、終わればノーサイドだ。
兵庫県はそれを率先して見せて欲しい。


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野原 綾
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