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【社会人】公認会計士 短答式試験 


記事を開いて頂き誠にありがとうございます。
これから短答式受験を迎える受験生の方、特に社会人の方に役立つ情報を提供できればと思っております。

私は社会人でフルタイム勤務をしながらも短答式試験を一回で突破できました。その経験について主に下記を記載していこうと思います。


①試験結果と答案練習
②勉強方針と方法
③各科目における苦労
④試験以外との両立


先に軽く自己紹介をさせてください。
勉強開始時は中小企業の財務経理職を1年しておりました。
予備校は「CPA会計学院」の通信制度を利用しておりました。
短答合格までの勉強時間は1,500時間でした。
基本的に週あたり20時間、直前期は40時間程で進めていました。
得意科目はなく、苦手科目は管理会計でした。

では次から本題に入っていきます。


1-1.試験結果

合 格 点  375/500 (75%)
 獲得点数  386/500 (77.2%)

   財務  172/200
   管理   64/100
   企業   80/100
   監査   70/100


1-2.答案練習


CPAの答案練習では直前1~4や模試にて判定B以上を取ったことはありませんでした。しかし直前期の過去問においては財務で160点や管理で70点を取れたこともありました。
主観としてはCPAのテキストに加えて最後に答練で味付けして合格に必要な能力が完成するように感じました。なので答練の結果はあまり気にせずに答練のできなかった部分を必ず自分のものにしましょう。

1-3.合格要因

運 につきます

なぜなら私は計算の速度が遅いが各論点の理解はしっかりできていると感じていました。しかし速度を速めるとケアレスミスをしてしまう。
つまり過去問や答練では時間制約から急いでしまい、ケアレスミスで落とすことが多かったです。
実際の本試験では計算問題が3問ほど減り、理論問題が増えたことにより計算問題で急ぐ必要がなかったです。その結果ケアレスミスをすることなく過去最高点を取ることができました。


2-1.勉強方針と方法

勉強方針としては、予備校の勉強スケジュールについていく
これだけは必ず守ることとしておりました。
方法としては、予備校の提示する週ごとの授業や答練を自分の週ごとのスケジュールに落とし込んでいく。後はスケジュール通りにやるだけ。

実際には平日夜に予定が入り1日分の勉強未達成になることがありました。
その時には翌週のスケジュールを組む時に反映させ、場合によっては2週間後に差が埋まるように調整したりもしていました。

他にも毎月末には当月の反省として、「勉強スケジュールは守れたか」「自分の弱点はどこか」などをメモしていきました。
そして翌月のスケジュールを組む時に、反省点を克服することができるスケジュールを組みました。

3-1.各科目の苦労

3-2.財務会計

まず財務会計では本番までに特にこのような苦労がありました。

  • 連結会計が意味不明

  • ケアレスミス

解決方法としては、
連結会計はとにかく例題や問題集を解いて、解き方を覚える。
最初はそれでいいです。
後々は連携会計が行われる理由やなぜするのか、なぜこのような解き方になるのかを理解する必要があります。
しかし私には最初の段階でそれらを理解する事はできませんでした。
短答を受けるころや、論文期に入りようやく色々な理解が追いついた感じです。

次にケアレスミスについては、
まずケアレスミス集を作る。よく言われる方法です。

しかし根本的にケアレスミスをする理由を考えると、

  • 普段より難しい問題を解くと処理に頭が向いてしまうこと

  • 論点の理解が甘いこと

一つ目の要因は、直前期の計算科目は目で回すとよく言われます。
自分もこのようにやっていたのですが、目で回すと知識は忘れなくなります。しかし計算科目を解くという脳みそへの負担がないんですよね。
なのでいざ答練などで問題を解くと、計算処理に集中し、ケアレスミスの事は忘れてしまっていたのです。

なので自分は直前期の後半は、脳に計算の負荷をかける為に1日1時間は短答問題集を手を動かして解くようにしていました。
結果的に本試験ではミスをしなかったので、効果があったと感じています。

二つ目の要因は、論点の理解が甘いため処理を思い出すのに脳みその容量を使っていることです。

問題を解くときの考え方~リース会計~
〈理解が浅い場合〉
【問題文の情報を見て、論点を考えて、処理を浮かべる】という流れになります。
 〈理解が深い場合〉
【リース会計を見て、論点を浮かべて、論点ごとのケアレスミスが浮かんで、問題文の情報を論点に当てはめる】という流れになります。

要は問題を見たときに
問題を見てから考えるのか、考えたことに問題をあてはめるのか
このような違いになります。

これは想起学習で鍛えられるが、短答期は想起学習はうまくできず勉強時間が長くなるにつれ自然とできるようになりました。
自作で論点マップが作れる状態になれば、完璧と言えるでしょう。

3-3.管理会計


次に管理会計の苦労はこちらでした。

  • 解き方がわからない

  • 時間が足りない

一言で言えばどうしようもなかったですね。
解き方について、具体的にはテキストや短答問題集を回転しても初見問題が解けなかったです。

主な原因は 時間制約による焦り からだったと思います。
初めに理論問題を15分~20分で解き、残りを計算に充てるという王道パターンで解いていました。これにより40分で4.5問は正解させなきゃいけないと焦りを生んでいました。その結果、指示の読み飛ばしや頭の混乱を招くという悪循環ですね。

対策は 計算問題から解く にするだけ。
これにより60分で4.5問正解させると考えられるため焦りが消え、実力が出し切りやすくなります。もちろん理論の時間も必要ですが、強制終了までの時間の余裕が頭に余裕をもたらしてくれました。

実際計算問題から解き、ラスト20分程で理論を解くと数分あまりが生じます。かといって一問を解ききることは難しい時間。時間の価値が大きい管理会計では非常に勿体ない。

そのため最終的には 計算問題(2.3問)→理論→ 計算問題 という順番にしました。 
これにより初めの2.3問は余裕を時間の余裕があり、後半の計算問題はすでに2.3問は正解が取れているという心の余裕を生んでくれました。
そして時間が余った数分で、解ける所まで解いてみるという感じでした。

次に 時間が足りない という課題は自分には解決できなかったです。
そのため計算は4問だけ解くこととしていました。

3-4.企業法


次の科目は 企業法 ですね

こちらは特に暗記ゲーなので課題感はなかったです。
とにかくテキストを見て、覚える。短答問題集を解く。

しいて挙げるとしたら、組織再編系は難しく感じる人が多いと思います。
ここは暗記するよりも、理解をした方が楽です。
私は2社の図を書いて、理解を当てはめて問題を解いていました。
理解についてはCPAの青木先生の講義をそのまま理解しただけです。

3-5.監査論


最後の科目は 監査論 

この科目で困ったところは

  • ○×ではなく△の選択肢を比較衡量で選択しなくてはならないところ

  • いまいち何を暗記すればいいかわかりにくい

監査論は安定させるには、ふわふわした暗記ではなくしっかりした暗記が必要。それに加えて監査論的な考えを理解する必要がある。
私はしっかりした暗記が甘かった為、本試験まで振るわなかった印象です。
監査論的考えを理解しつつ、過去問やテキストを見る事で本試験はなんとなく解いていました。
実際に自信のない問題が6個程あり、45~80点くらいというのが本試験後の所感でした。(平均を見る限り簡単な問題だったようです)

4-1.試験勉強とプライベートの両立

当時の状況は下にあるようなイベントが盛りだくさんでした

  • フルタイム勤務の会社員

  • 遠距離恋愛(毎週土日は帰省)

  • 引越し

  • 結婚式の準備(短答式試験の数日後)

このように平日は仕事で勉強時間はなかなか取れず、休日は彼女を優先してました。
試験勉強を理由に、何かを犠牲にすることはしたくなかったため勉強時間はスケジュールの最後に入れていました。

勉強時間を作るためにしたことは、隙間時間の活用です。
具体的には、会社のお昼休み、帰省の際の飛行機・新幹線、一人になった時間などやれる時にとにかくやる。質などは関係なく、できる限りインプットに時間を費やしていました。

この時間の活用方法は論文期にはさらにハードになりますが、合格には必須だったと思います。

つまり両立の方法としては 勉強を日常に取り込む ことです
よくいわれる習慣化を徹底させればなんとかなります
トイレに行くように、隙間時間があったらWEBテキストを開いている状態のように

そのためにすべきことは

  • 机に向かってやる勉強

  • 隙間時間にやれる勉強

これらを明確に分けて、スケジュールにあてはめることです。


以上。


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