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推しに貢ぐ


特製うちわが欲しくて、急遽スタジアムに向かう。
暑さが半端なくて、途中でもう帰りたくなっていた。
先行入場の整理券をもらい、慌ててチケットをスマホで取る。
ここが最初の大きな間違いであった。

処理に失敗しましたというエラーが出て、
再度チケットを取り直したところ、2枚取れてしまったのだ。😨
つまりさっきのが生きてたってこと。

もうパニックです。😨
一人分しかいらないのに。
Jリーグアプリに言ってくれ、とのことで、
しょうがなく先行入場に並ぶ。
そのとき、雨がザーッと降ってきた。

スタジアム内では傘はさせないので、
傘を持っていなかった。
カッパも持っていなかった。
予報は晴れ。

何ということでしょう。
すかさず持参したジャンパーを頭にかぶる。

入場し、うちわを無事にゲット!
だけど私の心は暗い。

お金がないのにチケットを2枚も買ってしまったのだ。無駄に。🥲
もう汗か雨か分からない、ドロドロの状態で、
うだるような暑さの中、疲労困憊。

(中略)

スタグルのかき氷とかまぼこ?に気をよくした私。
うん、推しにカネを払った、そう思おう。

久々のゴール裏は熱かった。
声がデカい。
大旗がスルスルと私たちの上を通っていき、
大旗の下敷きになる。
カッコよく見えているといいな。

風も涼しくなってきた。
サイコーの景色だ。
チャントがすごい。
メンバーが変わり過ぎていて、その殆ど分からない。

タオマフも忘れた。
試合開始15分くらい経った頃だろうか。
ふと足首のかゆみに気づく。

チラッと見やると、見たこともないヤツが、
私の足首にいる。

何だこれ。
ちっちゃくて、つるんとしてて、
丸くて、見たことのない色。

そう、ゴール裏は芝生が生い茂っていた。
小さな虫も飛んでいた。

ちょっとやそっとでは、そいつは動かなかった。
もう若干日が暮れようとしていて、
よく見えない。

私は意を決して、スタジアムを後にした。
歩きながら、夜間救急に電話をした。
背中にスタジアムのどよめきが聞こえる。

帰宅後、車で救急に向かう。
気が気じゃない。
外科に行くと、おじいちゃん先生が私を迎えてくれた。

「スミマセン、間違いかもしれないのですが…」
「いいじゃない、間違いなら。こんなにいいことはない!」
「そうですね!!💓」

「ああ、これはダニだね。
 小さいからよく分からんけど、マダニということにしておこう。
 これはついたばっかりの、つきたてじゃ。」
「!!!」

じぇじぇじぇ。😮

という訳で、注意書きのプリントを貰って帰る。
今後、腫れと熱感が出てきたら、
感染症の疑いがあるので、外科へ行くようにとのこと。
1週間何もなかったら、多分大丈夫だそうです。

帰宅し、DAZNをつけたら、試合は後10分くらいだった。
0-0。
さっさと風呂に直行。
上がったら試合は終わっていた。
ありがたいことに0-0のまま、ドローだった。

15分くらいに4200円を支払い、推しチームに貢いだ話。⚽️💓





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