マガジン

  • 断片的な言葉たちを集積していこうと思う

最近の記事

フォークとパンクの同居

※『青の炎』のネタバレ有ります。あらすじ等は省略します。 『青の炎』は、小説と映画では異なる設定がいくつかあるけれど、今回は共通部分に焦点を当てて書くことにします。(両方の考察を書こうとすると、私の言語化能力も精神的余裕も全く足りないので諦めました。いつか。) 『青の炎』という存在について 『青の炎』を、自分はずっと「自分の心の根本を支えてくれている作品」と表してきたし、そう思ってきた。 「自分の心の根本」が何なのか、作品の「何」に支えられているのか、何も具現化できな

    • 満期終了

      本気で憧れた生活、環境、未来像。 目標のような夢。 夢のような願望。 未練はダラダラ溢れ出てくるし、「もしかしたら…」が止まらない。少しの可能性に縋りたくなってしまうくらいにはプライドが高く、高望みばかりする。現実知らずで理想ばかり掲げて眺める「理想主義者」。だから、何かを思い通りに成し遂げられなかった時、見ていなかった現実を受け入れなければいけない時、自分はとてつもなく弱くなる。理想ラインから現実ラインに真っ逆さまに落とされる。現実を嘆き、理想を叫び、「今あるもの」が見え

      • 桜物語。

        樹は、地に深く強く根を張りながら、花は、天を目指し強く儚く咲き誇る。そして、青に照らされながら舞い散り、地面を白く染める。 咲かずに落ちるものは、舞い散ることを許されない。 大嫌いなこの場所で、私の花は、咲かずに静かに落ちた。   全てしょうもない、と捻くれたことも ここは刑務所だ、と悟ったことも ここを離れよう、と意気込んだことも ここに留まろう、と諦めたことも それでも面白がってみよう、と無理矢理前を向いたことも 全部全部、ここでの恥ずかしくて可愛い思い出たち。

      マガジン

      • 断片的な言葉たちを集積していこうと思う
        0本