見出し画像

失敗は出来事のひとつでしかない

すべては歩いている途中の出来事である。
富士山に登るときは、途中で坂道があり、石につまづいたりする。
でもそれは失敗とはいわない。
たんなるプロセス、途中の出来事だ。
だから、何かトラブルが起きたとしても、当たり前のこととしてスルーすればいい。
むしろ、全力で走っているからこそ、たくさん転ぶし、骨も折れる。
血が出たら、自分たちが頑張っている証拠として誇りに思っていいのだ。

萩大島船団丸の代表を務められた坪内知佳さんの講演を聴いた話は何日か前にも書きましたが、復習も兼ねてその著書を読みました。

冒頭はその書籍からの引用です。
「失敗」をネガティブなものではなく、ポジティブなものと捉えることは、よく言われることです。
坪内さんが例えられているように富士山に登るシチュエーションを考えると、なるほど腑に落ちます。
誰かの「失敗」を、あくまで「失敗」と言いたい人が見ているのは、見ている未来、視野の飛距離が短い場面なのでしょうね。
石に躓いて転んだら確かに「失敗」ですが、起き上がってまた山の頂を目指せるのなら、それは「失敗」というより「出来事」のひとつ。
人生なんてそんなもののようにも思います。
人生万事塞翁が馬、でもありますし。

誰かが「失敗」するのを見かけたとき、もしも「失敗」の重圧に苦しんでいる様子があったならば、この言葉を伝えてあげたいと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!