MacをやめてThinkPad P14s AMD Gen4とManjaro Linuxにしてみた話 3
MacからLinuxに移行して、環境がどれくらい変わったのか。変わってどうなったかなどを○✗△でまとめます。
◯ … 特に問題なく移行
△ … ツールの変更や機能が制限されている
✗ … 代替手段なし
1. 開発ツール
◯ JetBrains系
Manjaro Linux で普通に使えています。こちらのToolBoxのページからファイルをダウンロードして、インストール。ToolBoxを起動して必要なツールを選んでインストールしていけばOKです。
◯ Visual Studio Code
コミュニティ版が公式リポジトリにありますが、MS版を使いたい場合はAURからインストールしましょう
△ SQL Client
MacのときはSequel Aceを使っていたのですが、これはLinux版がありません。僕は JetBrainsのDataGripに移行しました。
◯ Rest Client
Insomnia。AURにもあったのでそのまま使っています。
△ Docker Desktop
Docker Desktopは試してみたのですが・・うまく動きませんでした。
いったんCLI環境にしました。公式リポジトリのdocker, docker-composeを使っています。
DockerDesktopと違って、間にVMを挟まない分、ビルドが気持ち速くなった気がします。
◯ ターミナル
背景が透過になるのが好きなので、gnome-terminal-fedora を使っています。
2. ブラウザ
◯ Chrome
Manjaro公式ではChromiumが配布されています。Chromeを使いたい場合は AUR からインストールできます。
◯ Brave
個人的に普段使っているブラウザです。公式リポジトリにあります。BATがなかなか増えない・・。
3. コミュニケーションツール
△ Slack
AURからslack-desktopをインストール。普段のテキストベースのコミュニケーションについては問題ありません。
しばらく使っていて気がついたのですが、ハドルしているときに相手が画面上にペンで書いた内容が見えませんでした。
対応してくれるのを気長に待つしかないのかなあ。
◯ Zoom
AURからzoomをインストール。特に問題なく使えています。
4. セキュリティなど
△ アンチウィルス
clamavを使っています。このへんはあまり選択肢がないですね。
◯ VPN
L2TPで接続できています。他の方式は使ったことがないのでわかりません。
5. その他
✗ QFinder
QNAPのNASを検索したり、接続するのが簡単に行えるツールなのですが、Arch/Manjaroにはありませんでした。Ubuntuはあるんですよね。
とはいえUbuntu用のdebを無理やりインストールしたくなかったので、Gnomeのファイルから、「その他の場所」をクリックして、IP直打ちでsmb接続することにしました。
◯ Steam
Macからの移行ではないのですが、Steamが公式リポジトリにあります。コントローラーはUSB/Bluetoothのどちらも使えています。
各タイトルのプロパティ→互換性の設定のところでProtonを設定しておけばOKです。私が持っているタイトルは、すべてLinuxのSteamで動作しています。
6. 感想
というわけで、MacからThinkPad&Manjaroへ移行してみました。
スマホアプリの開発をしていない人であれば、開発環境としてのコストが半額未満になるというのは、大きなメリットではないでしょうか。
とはいえ全く問題なく移行できたかというとそうではありません。
SQLクライアントとアンチウィルス系はMacのままというわけにはいきませんでした。
Docker Desktopも現時点ではうまく動いてくれなかったので、公式のdocker とdocker-composeを使っています。
QFinderのように代替手段が無く、移行した後は使えなくなったものもあります。
でも今のMacのようにiCloudとかSiriとか、何をしでかすかよくわからないものが裏で動いていないので、気持ち的にはスッキリしたかなと思っています。
Windowsも今後AIの絡みで操作履歴を保存してごにょごにょするとか言っているようで、なんだか覗き見されているような気がして、気持ち悪いです。
余計なことをしないシンプルなOSが見直される時代が来ますように。
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