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理想のキーボード探し: Corne v4 Cherry

ZSA Moonlanderを購入してから、しばらくこれでいいかなと思っていたのですが、ちょっと自分の手には大きいかもしれないと考えるようになっていました。
加えて、親指クラスタの4つのキーが使いこなせていないような・・・。
これならVoyagerすればよかったのかもしれないのですが、あれが一番高価なので、今から気軽に買える代物ではありません。

などと考えながら、たまたま見ていた遊舎工房さんのページで、Cone v4を見つけてしまいました。

  • 親指クラスターが3つずつ。これなら使いこなせそう。

  • はんだ付け不要(!)

  • 40%は未体験だけど気になる

ハンダ付け不要というのがすごく刺さってしまい、気がついったら購入していました。
CherryとChocolateの2種類あったので、パーツが揃えやすいと思い、Cherryにしました。

キースイッチはこちらのWisteriaリニアを2セット購入、

キーキャップは以前購入したものを流用することにしました。

組み立て

箱から内容物を出して、欠品がないかどうか確認します。
全部揃っていました。

内容確認

なんかプラモデルみたいでかわいいですね。実装基板はニッパーがなくてもパキパキと簡単に折れます。

組み立て中1

スイッチをはめ込んでいきます。
最初は4〜5個くらいのスイッチをマウントプレートにはめ込んで、基板側に指していくと楽でした。

組み立て中2

スイッチをつけ終わりました。

最後にケースにネジ止めしていきます。
このネジが結構小さいので、精密ドライバーが必要だと思います。事前に準備しましょう。
ケースの裏からネジを締めていきますが、スペーサーを指で抑えて立てながら、ドライバーの先端にネジを乗せてしめていきました。
最後に、マウントプレートにあるネジ穴からネジを締めれば完成です。

組み立て完了

できました。
接触不良もなく、全キーが問題なく反応してくれています。
スイッチには初めてWisteriaを使ってみたのですが、いいですね。気に入ってしまいました。
それと、遊舎工房さんで一緒に購入したTRRSケーブルがすごく良いです。くるくるっと丸まって、いい感じに収まってくれます。おすすめです。

キーアサイン変更

キーアサインの変更は、Remapで行います。

Windows環境では特に何もせずに接続できますが、Manjaro Linux環境では、Could not openというエラーメッセージが表示されてしまいました。
以下に解決方法を書いておきます。

Manjaro LinuxでRemapを使えるようにするための設定

その1: デバイスファイルのパーミッションを変更する

接続されているデバイスファイル名を指定して、パーミッションを変更します。

% sudo chmod go+rw /dev/hidraw{接続されている番号}

実際に接続されているデバイスファイルは、

sudo dmesg | grep hidraw

で、以下のような形式で見つかります。この場合は/dev/hidraw2になります。

hid-generic 0003:4653:0004.0003: hiddev97,hidraw2: USB HID v1.11 Device [foostan Corne v4] on usb-0000:64:00.3-2.3.2/input1

ただ、再起動するたびに同じことをやる必要がありますので、結構面倒いと思います。

その2: udevを設定する

udevのルールを追加することで、remapに接続できるようになります。
以下のようにして、corne v4のIDを調べます。

% lsusb

:
Bus 001 Device 009: ID 4653:0004 foostan Corne v4
:

これをどこかにメモしておいてください。
次にルールのファイルを作成します。

vi /etc/udev/rules.d/91-cornev4.rules

内容を以下のようにします。
上で書いたようにlsusbで調べた値、ここではidVendorに4653、idProductに0004を指定しています。

SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="4653", ATTRS{idProduct}=="0004", TAG+="uaccess"

その後Linuxを再起動すると設定が有効化されます。

この状態でremapのTOPページから「CUSTOMIZE YOUR KEYBOARD」をクリックして、キーボードを選択すると、キーマップの設定画面に遷移して、カスタマイズできるようになります。

設定したキーマップ

現時点で設定したキーマップは以下の通りです。

Layer0
デフォルトのレイヤーです。
中央の上にはレイヤー3と4、下にはMacro1と2を割り当てました。
Macro1とMacro2は、それぞれLinuxとWindows用の日本語入力ON/OFFを登録しています。

Layer0

Layer1
ここには数字キーと矢印キーを配置しています。
また、Layer0のESCキーの位置がちょっとアレなので、ここの左上にも配置しました。
たまに矢印キーの右(→)を押そうとしていて、レイヤーを間違えてWin+Lキーを押してしまうことがあるので、矢印キーを変えるか、Winキーを変えるかで悩み中です。

Layer1

Layer2
記号を配置しています。

Layer2

Layer3
LEDの制御と、音量の調整を割り当てています。

Layer3

Layer4
ファンクションキーを割り当てています。

Layer4

使ってみた感想

すごく手に馴染みます。
キーの数が少なすぎないかと心配していたのですが、慣れるのにそれほど時間がかからないような気がしています。
また、ZSA Moonlanderよりもタイプミスが少ないと感じています。手の収まりがよいのか、このあたりは感覚の話になってしまうので、うまく表現できませんが・・。

Wisteriaのリニアスイッチも僕の好みで、それも相まって快適にタイピングできています。軽めなタッチで、無理やり擬音化すると、「カシャ、コトッ」という打鍵音です。

軽い気持ちで購入してしまったのですが、使って2日くらいでメインのキーボードになっていました。

まとめ

以下、個人的な感想をまとめます。

⭕良いところ:

  • はんだ付け不要。

  • 自分の手のサイズとすごく相性が良い(個人差あり)

  • 使っていて楽しい

  • 小さいのでどこにでも持っていける

❌不便なところ:

  • よく使う記号(ーとかカッコとか)に慣れるまで時間がかかりそう

  • Moonlanderのように現在のレイヤーをLEDで視認できない(まだ僕が方法を知らないだけかもしれません)

  • 多分もう普通のキーボードには戻れない

テンティングもやってみたいので、そのあたりのお話は別の記事で書こうと思います。
以上、Corne v4 Cherryについてのレビューでした。
お読みいただきましてありがとうございました。


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