理想のキーボード探し:Alice配列キーボードを使ってみて
手首に痛みが・・
1年前くらいから、コーディングしたりドキュメントを作成しているときに、手首がちょっと痛いかなと感じるようになって、キーボードを変えてみました。
そしてたどり着いたのがAlice配列のキーボードです。
この配列は、中央に隙間があって、左右のキーたちが「ハ」の字になって並んでいます。
一見すると変な形だなーと思うのですが、手首を無理に曲げずにタイピングすることができます。
最初に仕事用に1台購入。気がついたらプライベート用にもう1台購入していました。
1台目: Keychron Q8 Pro
最初に購入したのは Keychron Q8 Pro です。仕事で使っています。
ずっしりと重いです。
Bluetoothでは使っていません。
他メーカーでCIDOOのようなコスパのよいモデルもあります。
CIDOOのほうが、自分には使いやすそうな気がしていて(1の横に「`」キーがある)、結構悩んだんですが、シルバー系の配色に惹かれてしまい、Keychronにしました。
せっかくなのでコイルケーブルも色を合わせました。
良い点
キータッチ
赤軸にしたのですが、最高です。「コトコト」という音と、シルキーなタッチ感といえばよいのでしょうか。以前使っていたHHKBもよかったのですが、Q8 Proのほうがより上質な感触だと思います。ノブ
これは人によって評価が分かれると思うのですが、標準で割り当てられている音量の調節と、押し込んだときのミュートが結構便利で気に入っています。Windows、Macはもちろん、LinuxのGnomeデスクトップ環境でも同じように使えています。VIAの設定が楽
VIAというツールを使ってキーマッピングを変更することができます。このツールはWebサイトなので、何かインストールする必要もありません。しかも直感的でわかりやすいです。
イマイチな点
角度調整ができない
チルト機構はありません。適当にゴム板を買ってきて挟んで調整しています。お値段
3万円オーバーなので気軽に買える値段ではないです。でも質は良いです。税関
初めて購入する人は、税関で少し足止めされるので、やきもきすると思います。kopekさんならそのへんは安心なのかもしれません。
キー割当
「`」と「~」
一般的なキーボードよりもキーが少ないので、実キーとして存在しません。僕は以下の通り、
Fn1 + ESCで「`」
Fn2 + ESCで「~」
を割り当てています。「PageUp」「PageDown」
これもキーとしては存在していないので、ノブ下の2つのキーを使って、
Fn2 + Del で 「PageUp」
Fn2 + Home で「PageDown」
としています。
2台目: Keychron K11 Pro
2台めはこちら。同じくKeychron K11 Pro。薄型のロープロファイルモデルです。
Alice配列に慣れてきたので、プライベートの環境も同じ配列にしたくなってきて、気がついたら購入していました。
良い点
キータッチ
こちらは茶軸を選びましたが、適度な濁りのような感触が混ざって、小気味よくタイプできています。ロープロファイルの浅めのストロークと茶軸の組み合わせは個人的にとても気に入っています。軽い
Q8 Proと比べると圧倒的に軽いです。持ち運びを考えている場合はこちらがおすすめです。Q8 Proよりは安い
半額くらいでしょうか。
イマイチな点
チルト機構
キーボードの裏側に足が付いていて調整できるのですが、角度が足りませんでした。ゴム板の出番です。
でもまだちょっと違和感が・・
「ハ」の字になって、手首は楽になりました。
でもまだちょっと負荷がかかっていることに気づきました。それは「ねじれ」です。
手の平は本来、机に対しては垂直に近い角度が自然な姿勢だと思うんです。でもここで紹介したキーボードは平面なんです。この平面に合わせるため、手の平をぺたっと倒して、キーボードにあてているんです。このときのねじれに違和感を感じ始めています。
そうなってくると、やっぱり分割キーボードを使ってみたくなります。
左右に別れているので、胸も開くし、テンティングすることで手の平の角度がとても自然になります。
気になり始めると、自分にとって最良のキーボードが欲しくなってきます。
きっと今年中に分割キーボードを1台くらい購入していると思います。それを使ってみて、体への負担が少ない理想のキーボード探しが一段落するのではないかと思います。
悩ましいのが、自作するか既成品を購入するか。です。
自作している人たちはどういうきっかけでその世界に足を踏み入れたのでしょうか。はんだ付け面倒だし、失敗したときのダメージは計り知れないし。どうしてもネガティブに考えてしまうので、既成品に落ち着くんじゃないかと思っています。