縮小する国と向き合えるか
日本における人口は2008年をピークとして、その後減少のフェーズに突入している。
この人口減は留まることを知らず、おそらく今の団塊ジュニア世代が鬼籍に入る2080年頃までは、生まれてくる者より、死ぬ者の方が多い「多死社会」が続くとされている。
このような現象は人類至上未曾有の事態であり、社会にどのような地殻変動をもたらすのか、定かではない。
しかし、既に人口減少社会の綻びはいたるところに芽を出しつつある。
たとえば最近、24時間営業の店をあまり見なくなったと思わないだろうか。
最近、配送の日程が以前よりも遅くなった気がしないだろうか。
どれも「人手不足」に起因するものである。
この人手不足は、過渡期の一時的な症状ではない。
このような状態が今後悪化しつつ60年近く続くというのは、少し考えただけでも恐ろしい事態だとは思わないだろうか。
日本社会は一体どうなってしまうのだろうか。先行きは暗い。