22歳成人論
どんな意見にも必ず反対論が存在することは免れない。
よって、今から述べる意見にも反対論があるだろうが、持論を表明する。
「22歳成人論」と聞くと大半の人が驚くであろう。
ついこないだ成人年齢が18歳に引き下げられたばかりなのに、どうして成人年齢を上げる必要があるのか。
それは、一番の理由には、社会があまりにも複雑化し求められる各種のリテラシーが膨張するように増えたからである。
要はちゃんとした「大人」になるための条件が、かつての時代と比べて限りなく増えた。
このような時代に、18歳から「はい、成人です。」というふうに社会という荒波に放り出されるとしたら、それはいささか酷なことではないか。
この困難な時代だからこそ、「一人前の大人」を社会に出すために、我々は忍耐強く彼らの成熟を待たなければならない。