Ayako Ojio / アントロワ / ベースエクササイズ

◎大腿骨頭壊死症(股関節の難病)で歩行困難→手術を回避◎バレエへ復帰できるか挑戦中 ◎…

Ayako Ojio / アントロワ / ベースエクササイズ

◎大腿骨頭壊死症(股関節の難病)で歩行困難→手術を回避◎バレエへ復帰できるか挑戦中 ◎この経験から学んだ体の整え方や使い方がバレエに活きることを実感し、大人バレエの方中心に指導中◎体やバレエの基礎についてを中心に記事を書きたいと思います

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筋トレで解決していますか?

少し前に体幹トレーニングが流行りました。 (今もかな?) そして最近はインナーマッスルという言葉も、テレビなどでよく聞くようになりました。 バレエでも体幹を強く保つことが必要なので、体幹トレーニングはとてもいいと思います♪ 今日お伝えしたいのは、この筋トレについて。 【あなたが抱えている問題は筋トレで解決するのか??】 ということについて、私の経験を例に見ていきたいと思います。 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ まず、私の経験を聞いてください。 私は小さい頃から、どちらかというと運動は得意でした。 バレエは3歳から始めましたが、柔軟もアンドゥオール(ターンアウト)という脚を外に回すことも、 元々は特に何も意識しなくても出来ていました。 ジャンプも得意だったし、回転もそれなりに回れる。 それなりに動けてしまっていたので、小学生の頃はコンクールで賞をいただくこともありました。 でも、受験を経て高校生になった位から、柔軟で苦手なものが出てきたり、アンドゥオールも前みたいに開かなくなり、骨盤の骨が痛くなったり、股関節に違和感を覚えることが出だしました。そして気づいたらO脚になっていました。 こうなってしまった大きな原因は 【バレエの基礎を丁寧に訓練してこなかったこと】 で、自分のせいなのですが… ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ 高校生の頃に外部のバレエセミナーを受けたことがきっかけで【体の使い方】の大切さと【筋トレ】も必要であるということを学びました。 というのも、セミナー前に骨盤の骨が痛かったのに、セミナー中は痛みが出ず、寧ろ治ったからです! そして【引き上げ】【内ももを使う】【足裏】という言葉は、お恥ずかしながら高2で初めて知りました。 それまで筋トレなんてしたことなかった私は、 『筋力が足りていないから筋トレを頑張ろう!』と意識が変わりました。 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ その後どうなったでしょうか?? 【引き上げ】が全然分からず出来なくて、とりあえず腹筋が強くなればきっと出来るようになると思い(セミナーでも言われてたし)、起き上がってくる腹筋を頑張りました。 毎日100回とかやったこともあります。 頑張ったな〜笑 その後も、整体に通う・ピラティスを習う・自分で調べたものをやってみるなど、色々やってきました。 でも最終的には 【筋力は確かに高まった。だけど、体のしなやかさは減った。しかも、バレエってこんなに力を使って辛いものだっけ?】と疲弊していきました。 O脚やアンドゥオールもこの時は改善しませんでした。 年齢もあるかもしれませんが、このように感じていたのは20代後半です。 疲弊するにはちょっと早過ぎると思いませんか? そして極めつけに病気になり、股関節の難病にもなり、今に至ります。 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ 全く動けなくなった私ですが、整形外科で手術を拒否し温存療法を決めたとき、パンフレットをいただきました。 『股関節に負担をかけないように』 と題して色々書いてあったのですが、その中にも筋トレがありました。 でも!私のリハビリの先生から言われた言葉は全く逆のこと。 【体をゆるめましょう】でした。 ゆるめるというのは、 ・冷凍庫から出した鶏肉を解凍した状態にすること ・自転車の錆を取ること ・氷が溶けて水になること こんな感じのイメージ。 筋肉がカチッと固まってしまっているのではなく、弾力性がある柔らかい状態。それでいてダラダラではないちょうどいい柔らかさ。だから形が変えやすい。 …伝わりますかね 180°真逆のことを言われて『えっ?』となりましたが、その当時は藁にもすがる思いだったので、とりあえずやってみることに。 結果は今の私です。 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ 体がゆるむと《リラックスできて負担も少ない状態》になれます。 そして体がこの状態だと、 “姿勢がよくなる” ↓ “よい姿勢”=インナーマッスルがしっかり働く状態 ↓ “筋力が増す” そう、筋力が増すんです! これは使える筋肉が増えたことで発揮できる筋力が増したということです。 他にも、柔軟性が高まったり、体の巡りが良くなったり、呼吸が深くなったり、余分な力を使わなくなったり…色々いいことが起こりました。 体をゆるめる為に行ったことは、本当に些細なこと。些細なことだけど、体をすごく感じながら行います。 自慢じゃないけど、基本的に筋トレは嫌いです笑 骨頭壊死になってから8年経ちますが、その間、プランクや起き上がってくる腹筋といった筋トレと呼ばれることをしたのはほとんどありません。 (ここ1年で内もものトレーニングは始めましたけどね) でも、動画のように勢いをつけることなく、昔より楽に、すぅーっと起き上がれるようになってきました。 【使える筋肉を増やしておいてから筋トレをする】と更に強化できます。これがポイント。 私のバレエの問題は【引き上げ】で、現役の頃は筋トレをしても解決しませんでした。でも、体をゆるめて使える筋肉を増やした上で、体の使い方の練習と、ゆるめても足りない部分の筋トレをしたところ、今では感覚が掴めました。 そして最近分かったのは、この感覚はプロの方と同じだということ!! ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ まとめ 【筋トレが全ての問題を解決するわけではない】 ・姿勢が悪い(猫背・反腰・前肩・重心が前にある等) ・はっきりした原因がないのに痛みや違和感がある (運動後に出るものも含む) ・筋トレをしているのにパフォーマンスアップに繋がっていないと感じる ・筋トレをしたらしなやかさが減り、動きにくくなった ・動く時に無駄な力が入りやすい(すごく疲れる) ・運動すると太ももの前や外ばかり張る あなたはいくつ当てはまりますか?? 当てはまるものが多いほど、体がこわばって、インナーマッスルが使えない状態である可能性が高いです。 そんな方は筋トレの前に体をゆるめましょう! 体をゆるめるだけでも、あなたの問題が解決に向かうことだってあり得ます。 もちろん筋トレは凄くいいエクササイズです。 ただ、体の状態を無視して取り入れると、マイナスの方向に向かうことがあるということを今回知っていただけたら幸いです。 ちなみに。 冒頭の動画は、インナーマッスルが目覚めているかどうかか分かる腹筋です。 ぜひチャレンジしてみてください! 【行い方】 ◎手の位置  簡単/膝 ⇔ すね ⇔ 足首/難 ◎勢いをつけずに、ゆっくり寝てゆっくり起き上がる ⭐︎スーッと楽に起き上がれたら、 インナーマッスルがバッチリ働いています♪ 手の位置が足首でできたら、筋トレの高い効果を得やすい体の状態なので、筋トレ頑張ってください! #筋トレ #バレエ #体の使い方 #インナーマッスル #経験談

    • 【アンドゥオール開きたい!…その前に必要なこと】

      前回のアンドゥオールの記事では、 ・何故アンドゥオールしなければいけないのか ・アンドゥオールはどこで行うのか について書きました。 今回はその続き。 《どうしたら開くようになるのか?》についてです。 それでは見ていきましょう♪ ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ 前回、予告キーワードとして【体を引き伸ばす】をお伝えして終わりました。 『引き上げと違うの?』と思われたかもしれませんね。 引き上げとほぼ同じ意味で使っていますが、ただ上に体を持ち上げるイメージだけではなく、上にも

      • 【意外と知らないアンドゥオール】

        アンドゥオールとは、写真のように脚を外に開く・回すことを言います。これは、バレエ特有の体の使い方。ターンアウトという場合もあります。 写真はチャコットさんのInstagramより。 パリオペラ座バレエ団のオニール八菜さんです。素敵すぎて、ずっと見ていられます。 このアンドゥオール、バレエを踊っている人はプロ・アマ関係なく出来るようにしていきたいものです。 今回はこのアンドゥオールについて、開くにはどうしたらいいのか?ということと、そもそも何故開かないといけないのか?と

        • 【足はすごく大事】

          バレエで引き上げを安定させたいと思っていて、体幹トレーニングを頑張り、レッスンでもお腹を意識して頑張っているのに…先生から引き上がっていないと言われるし、立っているだけですごく疲れるという場合。 足に問題がある場合があります。 もしあなたが ・自分の足首が硬い ・つま先(甲)が伸びない と感じているのなら、その可能性は高くなります。 何故なら 【足が硬いと骨盤が安定しづらくなる】 から。 足がこわばっていてうまく使えないと、体は繋がっているので、内もも、いわゆる内転

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          【姿勢がいいと上手く回りだす 後編】

          前回【よい姿勢】になると【健康な状態】が手に入るというところまでお話ししました。 今回はインナーマッスルについてです。前編をご覧になっていない方は、そちらをご覧になってから、こちらを読んでくださいね。 ❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎ よい姿勢は 《体が最もリラックスできて、負担も少ない理想の状態》であるとともに、 《インナーマッスルがしっかり働ける環境》でもあるとお伝えしました。 インナーマッスルとは、体の奥深くにある筋肉で、主に姿勢を保つ役割を担っています。 また、動く時に

          【姿勢がいいと上手く回りだす 後編】

          【姿勢がいいと上手く回りだす】

          ・良い姿勢になってお気に入りのお洋服を素敵に着こなしたい ・プロポーションを美しくして自分に自信を持ちたい ・柔軟性を高めてもっとしなやかな体になりたい ・病気という程ではないけれどプチ不調がずっと続いている(冷え・凝り・むくみなど) ・バレエを習っていて先生が言うことは理解できるけれど、思うように体が動かない ・もっとバレエが踊りやすい体になりたい! こんなことを感じていませんか?? 実は、上に挙げたことは全て、私が思っている・思っていたことです そして現在は、完璧で

          【姿勢がいいと上手く回りだす】

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          はじめまして!

          はじめまして。 私は主にバレエや新体操を習っている方へ、心地よくスムーズに動く体になる為のエクササイズ指導とバレエ講師をしています。 今回、初noteということで、自己紹介に動画を載せました。 これは今年、2020年8月27日に、フジテレビさんの【ノンストップ】という番組にzoom出演した時のものです。 2013年に特発性 大腿骨頭壊死症という股関節の難病になり、それまでと生活が180°変わった経験をしました。 本来は手術をするのが普通なのですが、どうしても手術をしたくなくて、どうにかならないかと思っていた矢先に、今エクササイズとして教えているリハビリと出合いました。(リハビリといっても確立されたものではなく、手探りでやっているものです) もちろん、リハビリの先生からの教えや施術のお陰が大きいですが、エクササイズを毎日続けていることによって、7年経った今も手術を回避し、痛みはずいぶん減り、可動域も少しずつ広がっています。 ほぼ寝たきりという状態から、動きに制限はあれど、バレエを教えられるところまで回復してきた経験を通して、健康や体のこと、バレエのことについて知識を増やすことができました。 このnoteでは、今までで私が経験したことや知り得たことを発信できたらと思っています。 ちょっとマニアックかもしれませんが…お付き合いいただけたら嬉しいです! よろしくお願いします♪ #初note #自己紹介 #バレエ #大腿骨頭壊死症 #股関節 #難病