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孤独の正体、生きる孤独。
人は孤独である。
いつ、どこにいても。
例え、だれかと一緒にいても。
人はいつでも孤独である。
どんなにだれかを愛していても。
最期はみんな、ひとりなのだ。
あなたとわたしは、ひとつにはなれない。
あの世とこの世は、ひとつにはなれない。
死ぬ時はみんな、ひとりなのだ。
わたしとして死ねるのは、わたししかいない。
あなたとして死ねるのは、あなたしかいない。
だから、わたし達は共に生きている。
ーーー
大人になって、やっと孤独の正体がわかってきたきた気がする。
人は、ひとりだから孤独なのではない。
だれともひとつにはなれないと知った時、人は孤独を感じるのだ。
あなたとわたしは、どんなに手を尽くしても同じにはなれない。
同じものを食べ、同じ布団で眠っても、あなたとわたしは別の人間で。
ひとつにはなれない。
ひとりにはなれない。
だから、孤独なのである。
どこかに重ならない部分が存在して。
ほんの少しのズレが戸惑いや憤りを生じさせ。
綻んだ傷口が徐々に化膿する。
それが、孤独なのである。
ーーー
あなたとわたしは、ひとつにはなれない孤独な生き物だけれど。
孤独と孤独を縫い合わせ、隣で生きていくことは出来るかもしれない。
痛みと苦しみを分け合って、前に進んでいければ。
形は、なんでもいいのだ。
家族でも、友達でも、恋人でも、同僚でも。
互いの孤独を認め合って。
そうやってわたし達は生きている。
ーーー
Photographer : Erika Iida
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