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【スウェーデン語】ムーミンパパがひらめく音「kluck」

スウェーデン語学習のメモです。

今、スウェーデンの作家、児童文学作家のクリスティーナ・ビョルク(Christina Björk)の著書『Tove Jansson: mycket mer än Mumin(トーベ・ヤンソン:ムーミン以上のこと)』をスウェーデン語でちまちま読んでいます。

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「絵本ナビ」のクリスティーナ・ビョルクのページ

『ムーミンパパの思い出』に関するところを読んでいると、ビョルクは改訂される前の内容と挿絵が好きだったと書かれていました。そこでいちばん驚いたのは、ビョルクが引用している『ムーミンパパの思い出』と、私が読んだことのある第三版(1961年出版)の言い回しが微妙に違うことでした。1950年に初めて出版され、1968年に大きく改訂されるまでの間にも小さな変更があったみたいです。

それはそれとして。言い回しが違うことには、ある単語の周辺を見ていて気が付きました。

それは、「kluck」。ムーミンパパは何かを思いついたときに「カチッ」という音が聞こえます。この「カチッ」に該当するのが、スウェーデン語原書では「kluck」です。

「kluck」は、スウェーデン語の先生いわく、桟橋にボートが当たるような鈍い「コツン」という音で、ぴったりはまるような「カチッ」は、「klick」という単語があります。

懸命だけど、から回ったり抜けていたりずれていたり…身勝手な時がありつつもどんくさいところが憎めなくて愛らしいムーミンパパには、「kluck」がぴったりだと思います。



『ムーミンパパの思い出』



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