エドワードは竜じゃない
『ムーミンパパの思い出』に出てくる竜のエドワードは、スウェーデン語の原書ではDronten Edwardと書かれています。
…ということに数か月前に気づきました(遅)
Drontとは、絶滅した鳥のドードーのことです。
『ムーミン童話の仲間事典』にエドワードのことが書かれているので、先日買ったというわけです!
この本によれば、エドワードという名前は、「ヤンソンが子どものころ、毎年夏をすごした家で、よくあそんだ家主の息子『太って大きいエドワード』」からきているとのことです(が、やはり出典はないのです…)。
ドロンテンは、絵本『さびしがりやのクニット』にも出てきますが、このドロンテンも『ムーミンパパの思い出』のエドワードも確かにとても大きいです。
スウェーデン語の辞書でdrontを引いてみると、「en stor, klumpig duvfågel utan flygförmåga ursprungligen på ön Mauritius; numera utdöd(大きくて不器用なハト目の飛べない鳥 モーリシャス島に生息していたが今は絶滅している)」とあります。
「不器用」という特徴は、間違えてだれかを踏み殺してしまうエドワードの持つ特徴と一致しています(エドワードは踏み殺してしまった後、お葬式をします)。
エドワードの見た目は、竜と言われれば竜に見えます。ドードー鳥には見えません。なぜ鳥ではないのか?なぜ日本語訳では竜とされたのか……???
結論、わかりません!!
これは、私から私への宿題です(期限は特に設けませんが…)
ちょっと話はそれますが、時々参照している『イメージ・シンボル事典』という本に、「ドードー」の項目がなくて、ちょっとびっくりしています。これもなぜなのかわかりません。
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