数字列の3*3配列によるマ一キング図形デザイン
The Number String's Graphics Design Based on Marking 3*3 Matrix
キ-ワ-ト: 数字列、行列式、ダ什ル、チエ-ンコ-ドˊ、GUI、ヒュ一マンインタ一フエ一ス
1. はじめに
日本の伝統的な家紋表現は、特微を抽象的に表わす優れた文化であるが、CGなど技術の進歩にも関らず、その脚光を浴ぴない逆に、情報が溢れる中でエン ド一ザ志向の人間優先を取り込んだ感 性に訴えるデザイン技術が無視される傾 向にある. 一方では、PC、PDA など個人用電子情報機器の普及に伴い、人と人、人と機 械との交信がもっと增えることが予想される。また、インタ一ネットの利用の增加やマルチメディアの発展なとにより、単に名前、ID文字列、数字列などのコドは、Windows が代表する视党的なGUI発展要求の流れに対応し難くなる。コ一ド体系に関らない図形のほうがコミエ一二ケ一ションに於いてよく通じ合う。
日常生活には,数字が溶け込んでいる電話番号、従業員番号など個人ID番号、
誕生日などの日付、銀行の暗唱番号、术ケベルの伝言番号,パスリ一ド、祭日なとの記念日,ナンバ一ズなど宝くじ番号、競馬順番、将来のNTT発信者番号表示サビスと郵政省7桁郵便番号表現など人々に密着する数字列を社会の中で一般 的に扱っている。
しかし、数字列仕、コ一ドとして脳の逐次処理パラダイムのみに関り、視觉的 に扱われないため、脳のもう-つの並列 処理パラダイムに繋がらないの。イメ一 ジ表現に及ばない数字列は退屈に感じられ、擬似発音を意味付けても、その応用は限られている。かつて、議論になっていた国民総背番号制の導入も、情報化社会に於ける数字列の役割の增大を裹付けたが、数字列のつまらなさに対する抵抗も示された。
電話のダイヤル操作、行列式の計算手順、手書き 文字の筆順などの習慣や規則をメタフアとして具体的なデザインパタ一ンとアルゴリズムを述べる。
本論文は、従来コ一ドでしか扱われなかった数字列を、人間の行動慣習に矛盾しない合理的なル一ルによって美感のある図形にデザインする方法を提案する。
数字列をテンキ一で入力する際の指の動きをメタフアとして、数字列を図形にデザインする方法を提案する。1から9なる3*3配列の3m*3n拡張配列において、数字列に該当数字から次数字への隣接 8近傍ベクトルを直線と円弧で逐次マ一キングし、視覚的に美感のある図案や桧文字に表現する方法を論説する。電話番号や誕生日など機械的な覚え難い数字列を美術的な記憶し易いデザイン表現に視覚化する試みである。
2.描画の論理背景及び方法 れる。計算式には斜め対応の3要素の組
合せが必要であり、符号も斜め配置の方
2.1 電話ゲやル表現と行列式のメタフア 向に決められる。斜め対応要素が视覚的
電話を掛ける時には、電話番号の数字 に表現されるため、配列エリア以外に要
列を顺番的にその対応している数字のポ 素が擬似的に配置される場合もある。例
タン(Fig.1.a.)にダイヤルする操作が えばa:-1列の要素が本来存在しないとさ
日常的に行なわれる。指がボタンを押し れるが、斜め要素組み合わせによる計算
次の番号のボタンへ移動する動作は、手 のため、a₂と同じ列に表現される(Fig.
書き文字のペンの実面と虛面によく似て 1.c)。一般的に推論すると、元来には
いる。電話を掛ける人は無意識の内に、 要素がないところに、擬似要素が存在す
電話番号という数字列を折線に近い図形 ることが暗黙的に定義される。
に“描面”する過程を行っている。 同じ推論で、数字1~9 からなる 3*3
電話の数字ボタン配置と指の動きが の配列が、上述した行列式の計算に暗黙
本研究における数字列を図形にデザイン 的な要素の配置位置によって、上下左右
するという概念の一種のメタフア(隠 なと~8方向コピ一されると、3m*3nの
喻 である。 数字拡張配列が推論される(Fig.1.d)。
参考論文
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