本格的なプログラミング計画の発表で「プログラマーアイドル」再ブレイクはなるか?
2020 年にツイッター界隈で話題となった「プログラマーアイドル」を最近になって知った私は、遅ればせながら非常に興味を惹かれて、その動向を日々観察している。
東京で生まれた「プログラマーアイドル(電脳カプセル)」は既に解散し、その意志を引き継いだ大阪のグループ「アイドルプログラム」が現在、二年目を迎えている。この二年目に、何やら大きな計画があるようだ。
❚ 二年目のさらなる飛躍を宣言
11 月 13 日に行われた一周年記念ワンマンライブで、「もっと上を目指して進んでいきます」「上を目指す2年目、もっともっと楽しい場所にしていく」と、彼女らは宣言している。具体的に思い描く何かを目論んでいるように感じた。
私はアイドルに非常に疎く、アイドルの目指す「上」が分からないのだが、インディーズで活動する所謂「地下アイドル」が、メジャーな「地上アイドル」を目指しているのだとしたら、そう簡単に目指して”成れる”ものなのだろうか。
「アイドルプログラム」は一年目に、「126」本ものライブを行ったそうだ。その結果、一周年記念ワンマンライブで動員「62」名、目標を達成したと喜んでいる。
(※全く関係ない話だが、プログラマーアイドルなら年間「128」本を目指していたら面白かった)
確かな定義が無いようだが、ある事情通は、動員が 400 人なら地下アイドルとして中の下だと言っていて、ある事情通は、動員が 2000 人からが地上アイドルだと言っていた。
事情通の語りを鵜呑みにして考えると、一年目に動員 62 人だった地下アイドルが、二年目で動員 400 人や 2000 人を達成するには、一年間のライブをおおよそ二倍の 256 本にしても無理な気がする。いや、無理とは失礼か、だがライブを回しているだけでは実現の可能性は低い気がする。
勿論、二年目でいきなり地上アイドルになろうとは、彼女らも考えていないだろう(どうだろうか?)。三年目、五年目に、確実に地上アイドルになろうと目論んでいたら、きっと、「確かな手応えのある武器」を用意したに違いない。二年目の活躍を宣言する彼女らからは、その自信が感じられた。
❚ 大好評だったスクラッチ教室
忘れてはいけないのが、彼女らは「プログラマーアイドル」である、ということだ。既に普通のアイドルには無い武器を持った状態で生まれている、その武器は勿論「プログラミング」だ。
一年目に「126」本ものライブを行った彼女らは、それとは引き換えに、「彼女たちからプログラミングの勉強をしている様子が微塵も見られない」「プログラミングを披露するのが稀なプログラマーアイドル」と、愛(?)のあるイジりを受ける状況になっている。
二年目に何らかの飛躍を目論んでいるのなら、この「プログラマー」要素で一足飛びしていく計画があるのだと期待できる。それでまず考えられるのは、九月に開催し大好評だったという「スクラッチ」による「プログラミング教室」だ。
スクラッチは小学生に爆発的な人気のようで、note 内でも多くの体験談が公開されている。
アイドルプログラムが主催したスクラッチ教室でも、大人のファンだけではなく子供が参加しており、プログラマーアイドルの大きな可能性を示したイベントだったのではないだろうか。
例えば、子供をメインターゲットにしたプログラミング教室を、月に数回も開催していく計画ならどうだろうか。親や兄弟の口コミで広がりを見せ、新たなファンが生まれる。「先生のライブを観てみたい」なんて言って目をキラキラさせる子供もいたり(凄いモチベーションになりそう)。
そうやって、ライブをただ回しているだけの一年とは比べ物にならないくらいの、大きなムーブメントを起こすかもしれない。子供のプログラミング教育に貢献する、そんなアイドルを「地下」のままにしておけない、そういう声が想像できそうだ。
❚ プログラミング女子のゼロからゲーム作り
二年目の武器として次に考えられるのは、プログラマーとして胸を張れる”成果物”をきちんと世に出す計画だ。
アイドルプログラムは密かに「アイドルと一緒にプログラミングを学ぶ」というツイッター上のコミュニティを開催しているのだが、例のようにプログラミングに関する発信はひとつも披露されていない。
そんな中、「アイドルだとせっかく持ち曲あるし、音ゲーアプリ一緒に作りたい」「Unity触ったことないですけど面白そう」というファンの声は、非常に興味深い。
しかし、”ゲーム作り”となると、これは既に地上アイドルの大手である「乃木坂46」が「東京パソコンクラブ」というテレビ番組で実際に行ってしまっているので、敢えて対抗するなら、大きく違うテイストを考えなければならないだろう。二番煎じ且つ劣化版だという批判は目にしたくない。
とは言っても、さすがファンの意見、「アイドル」だから、「持ち曲」の「音ゲー」を作りたいという発想は、素晴らしいと思う。
実は地上アイドルでも、自前の音ゲーを展開しているグループは、大手で数える程しかない。「AKB48」は既に音ゲーから撤退しているくらいだ。
ファンの声に応えるなら、地上アイドルも滅多に持っていない、自分たちの音ゲーを自分たちの手で作り上げる、という計画は、大きな話題になるかもしれない。この着眼点は相当に面白い。
地上も地下も含めて、他のアイドルグループから音ゲー開発の依頼が舞い込んでくるような事態になれば、プログラマーアイドルとして立派に胸も張れる。
❚ 十二月の動向を見逃せない
恥ずかしながら先日、気まぐれにツイッターへコメントを送ってみたのだが、私のようなファンかどうか疑わしい者にも、アイドルらしく、丁寧に返信をくれた。
その感動も束の間、そこには、衝撃的な一言が添えられていて、驚いてしまった。「12月から具体的に動きはじめる」と。
「プログラマーアイドル」という可能性の宝庫に惹かれてから、なるべく日々、ツイッターは勿論、公式ブログや公式 YouTube もチェックしているが、公式に”プログラマー”要素の本格活動時期を具体的に宣言した情報は無かったはずだ。
一周年記念ワンマンライブでさらなる飛躍を宣言したまま、特に公式なアナウンスも無かった為、また愛(?)のあるイジりをされる展開かと失礼ながら思っていたのだが、なんと、既に裏では具体的な計画が始まっていたようだ。上を目指す二年目、やはり彼女らは本気だ。
12 月 14 日にはメンバーの誕生日があり、24 日、25 日はクリスマス、どちらで正式に発表されても、ファンにとっては大きなプレゼントになりそうだ。
本格的なプログラミング計画の発表で「プログラマーアイドル」再ブレイクはなるか?
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