チョコチップメロンパンと天の川
今回はタイトルから思いつきました。
もう悩むとこがない。つらつら書こう。
昔ついたあだ名ってなかなか無くなりません。
人から呼ばれるものもそうですが
付けられたものに対して自分が感じたことも。
そんな事ないですか?
名前に付随してつくものは普通にありますよね。苗字が伸びたり、名前とくっついたり、一緒になったり。そんな時、名前が4文字とかちょっと長い子に憧れたりしてました。
それとは別に、
特徴的な部分を捉えて、付けられるあだ名もあります。まぁ小学生とかの話ですが、
メガネしてたらメガネとか
今考えたら安直すぎて可愛いですね。
ちょっと皆よりガタイがいい子はごりらとか
頓珍漢なことしてる子をチンパンジーとか
…何かもはや悪口の類です。
お互いが笑えるならいいのかなとか思ったりしますが、コンプレックスだと思っていたことに対して付けられると当時はなかなか突き刺さりました。
自分は、
チョコチップメロンパン
でした。
いや、センスいいなって思う。今ならね。
なかなか特徴捉えてるし、初見は可愛いしね。
ただ、当時は悲しみとよく分からない怒りで、言われた瞬間相手を殴りました。ごめんなさい。手がでました。ついでに蹴りあげました。
それ程、自分では大した事ないと思い込んでいた部分に図星でした。
チョコチップ=ほくろ です。
遺伝か体質か、ほくろが兎も角多い。
服で隠れてしまうとこならまだいいですが、顔にも集中的に多くありました。
肌が白めなのも相まって、なかなか目がいく特徴でした。自分的にも。
その時からほくろに対して、明らかにネガティブな考えになりました。こんなものなければよかったのにとか、兄妹にはないのにとか。そばかすは可愛く見えるのにとか。鏡を見ては指でほくろを隠したりと。何かと比べて自己嫌悪になっていき高校まできました。
悪く言うような人は周りにいませんでしたが
気にしなくたって大丈夫だよ。
変じゃないよ。チャームポイントだよ。
口の周りにあるのは将来食に困らない証拠。
と色んな言葉を聞きました。その言葉、どれを聞いても、言ってくれた相手の気持ちを考えても、ほくろは揺るがないネガティブ要素でした。
そんな中で、大学生の時
身体中にあるほくろをみて
天の川みたいで綺麗だよ
と言ってくれた人がいました。
くさい言葉だなぁとは思いましたが、少し自分の中で何かが変わった感じがしました。そっかーって、星あんなにいっぱいあっても夜空を汚いって思う事はないなぁと。
単純なんですよね、きっと思考が。
でもその一言で、チョコチップメロンパンが上書きされた瞬間でした。悪くない。ほくろもそんなに悪くない。
そこからはいいとこ探しと共通な人探しでした。このモデルさん案外体にいっぱいあるんだなぁとか、ここの位置は割とお気に入りとか。
自分にしかと思い込んでいた事が
自分を可愛そうにしていたんだと思います。
ずっとついてくるものもあれば
いとも簡単に柵から解放するものもある
天の川を聞いてから、言葉で表現する難しさと奥深さを、なぜか思い知りました。
ほくろをいいと思ったものの
やっぱり顔に沢山あるのは嫌だったので
さよならしたのは、また別のお話です。
嫌なとこは嫌なんです。
24歳にして、まだまだ言葉の表現力に欠ける自分が最近は鬱陶しく思います。大事なことを伝えたい時、色々と考えすぎてしまった結果、まっすぐ伝たわるはずもなく…。歪んだまま伝わった思いはなかなか修正ができない上に、文面と違って、一度発してしまったものは時を戻さない限り相手の頭からは消えてくれません。
こうなると喋りたくなくなるのものです。喋る前に謎の間が生まれてしまうのです。
相手にとっての、チョコチップメロンパンの鎖を投げてるのではないかと。
経験を増やしていくほか方法を知りません。
別の方法ありますか?
誰かの柵に、天の川のようにさらっと
言えるようになりたいものです。
おわり