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パリと京都の往復書簡 コロナ禍の日常編
久々の投稿となりました。春の匂いを感じると、ちょうど1年前に世界中が感じ始めた「混乱と戸惑い」を思い出します。京都とパリ、1年経った今の現状を少し共有したいと思います。
外出のスタイルが変わった一年 ◀︎◀︎◀︎ヤマダ@KYOTO
さて、いわゆるコロナ禍となり、約一年が経ちました。
長い一年でした。海外への渡航どころか、外出の自粛要請、リモートワークと、「外に出る」と言う行動そのものが大きく変化しましたね。
もともとインドア派でかつ、なるべく仕事は家で、という考えの私にとってはあまり不都合もなく、淡々と日々は過ごしましたが、未だにパリに行けないことを思うとつらく、やるせない気持ちになります。
あとはどうでしょうか、普段は1人では行かないようなお店に、1人ランチに行きました。ほぼ貸切だったり、ソーシャルディスタンスを十分に保てる人数だったり、透明パネルに挟まれながらも、美味しいものはいただきました。(春の貝づくし美味しかった!)
出かける曜日も平日にしたり、通勤の時間帯を避けたりと、密になる空間を避けるようにはなったかもしれません。
桜が咲き始めました。
桜が咲くと、新年度への高揚感と新たな気持ちが自然と湧いてきます。これは日本、独特かしら?外へ一歩踏み出したい、そんな希望を感じられる幸せな季節ですよね、春は。
人と話したり、美味しいものを外で食べる習慣の多いパリも、変化の多い一年でしたよね、きっと。
日常時間に工夫が必要だった一年 ▶︎▶︎▶︎カネコ@PARIS
長いようで、1年経った感じがしない1年でしたね。節目節目のイベントが少なかったせいなのか、歳のせいなのか。でも、最初のロックダウン時の映画みたいなシチュエーションは遠い昔のことように感じます。
パリは2回のロックダウンを経験し、その後は夜間の外出制限が適用され、現在も続いています。なかなか感染者数が減らないので、再びロックダウンを実施する話はよく聞きますが、経済的なダメージが大きいため、最後の手段としてギリギリの選択をしているように見受けられます。
実生活においては私もヤマダさんと同じで、比較的影響の少ない方だと思います。もともと出不精で、仕事や人づきあいでしか外食をしないので。
飲食店は昨年の9月に営業停止になって以来、半年近くも店内営業は再開されていません(テイクアウトのみ)。ほとんど外食しないとは言え、困るのはカフェやファーストフードなどの休憩できるお店がなくなってしまったこと。特に寒い冬の季節にどうしても出かける用事があり、ちょっとした待ち時間に逃げ場がないのです。
テイクアウトはあまり利用していないのですが、ひとつ気が付いた傾向として、パリで日本人がシェフを務めるフレンチでは、フランス料理ではなく和食のお弁当を提供する店が多いこと。理由はおそらく冷めてもおいしいものが多い和食はもともと弁当に向いているからだと思います。フレンチのテイクアウトでは、最後に温めてソースをかけるなど、家で仕上げ工程が必要なので、手軽さという意味でも不利のようです。
某フレンチレストランのちらし寿司を食べる機会があったのですが、とても丁寧な仕事で、パリにある多くの寿司屋よりもだいぶおいしかったです。結構いいお値段でしたが。。。(自腹では無理です。)
夜間の外出制限に関しては、レストランもやってないのならわざわざ夜に出かける用もないのでは、と甘く見てましたが、地味に影響があることがわかりました。
まずは18時にお店が閉まってしまうので、うっかり17時以降にスーパーなどに行ってしまうと、とんでもなく込み合ってしまい、ディンスタンスどころではなくなってしまう点です。日中にうまく買い物に出られればいいのですが、忙しいとそうもいかず、気が付いたらアウトということも。(必然的に土曜日の買い出しが大変に。)
また、テレワークが推奨されているのですが、このテレワークと夜間の外出制限は相性があまりよくないように思っています。というのは、テレワークだからと言って日中自由な時間に仕事ができるわけではないので、通常の勤務時間通りに家で仕事をして、18時以降は外に出られないとなると、ほぼロックダウンと変わらない生活になってしまうのです。
当たり前と言ってしまえばそうですし、テレワークできるだけありがたいとも思うのですが、テレワークをする人たちが徐々に減ってしまっているのはこうした理由があるとメディアも指摘しています。今後制度やシステムが変わってくればもっと効率的で精神的にも優しい働き方ができてくると思いますが。
というわけで、色々と不便ではありますが、特にやっていけないことはないです。朝晩がだいぶ明るくなってきたので、気分も少し明るくなってきたように思います。