管理会計で考えるフリーランスの自分用事業計画書
フリーランスは個人事業主の方が多いと思います。
今は法人化していますが、私も最初は個人事業主で始めました。
「自分の財布と仕事用の財布を分けよう」ってよく聞きますよね。
それはその通りだと思います。
起業すると分かるのですが、「結構忙しいのに思ったよりお金が残ってないなー」ってこと結構あるんです。
Freeeなどの会計ソフトを使えば銀行口座やクレジットカードの情報を元に帳簿は付けてくれますが、あくまでもそれは後追いの数字です。
そこで事業計画書を書きましょう。
誰に見せるわけではないので(創業融資を考えている人はまた別の話…)自分が理解出来ればよいので難しい会計用語などを理解する必要もなければ正しい財務会計をする必要もありません。
また、事業計画書と大げさに言っていますが月ごとのPL(損益計算書)があれば十分です。
財務会計ではなく管理会計が大切
会計は「財務会計」と「管理会計」に分かれます。
端的に言うと…
財務会計は決算の為の結果の会計。
管理会計は未来の為の会計。
です。
財務会計は会計ソフトや税理士さんに任せてましょう。
フリーランスは一人親方とは言え経営者です。常に未来の事を考えましょう。
固定費と変動費に分ける
いきなりそれっぽい言葉が出てきましたが安心して下さい。
そんなに難しい事ではありません。
変動費の考え方
変動費は、売上に比例する費用。
企業などだと、仕入れや全材料などを当たります。
フリーランスの場合は、例えばWeb制作なら写真素材とか成果報酬型の広告費など、売上(案件)が多ければ多いほど費用がかかる物です。
売上がなければ発生しないし、売上が多ければ相対的に費用も増えますよね。外注さんにお願いするって人は外注費も変動費になります。
変動費は売上に対して相対的な数字なので%で考えます。
変動費率といいます。
固定費の考え方
固定費は、毎月必ずかかる経費の事です。
Adobeのサブスクやレンタルサーバー代などは売上がなくて毎月数千円かかりますよね。
こういったものは固定費として考えます。
大切なのは、自分のお給料を入れるということです。
30万円欲しいなら30万円をきちんとPLに入れます。
最初から自分のお給料を予算に入れましょう。
また、自宅でお仕事をしている方も多いと思いますが、その家賃や水光費、通信費も全額ではありませんが経費として算入できます。
自分用なので全額入れてもいいんじゃない?とも思いますが、確定申告の際にはきちんと計算しなくてはならないので最初からしておきましょう。
損益分岐点とは
変動比率と固定費が分かれば損益分岐点が出ます。
いくらの売り上げでトントンか?という数字です。これ以上なら黒字、これ以下なら赤字です。
もし赤字でも、予算には自分のお給料が入っているので実際はお給料が減るだけなのですが出来れば儲かりたいですよね。
損益分岐点の計算は以下の通りです。
損益分岐点 = 固定費 ÷ ( 1 - ( 変動費 ÷ 売上 ) )
ここは、別にテストに出ないので暗記する必要はありません。
架空のフリーランスのPLを作ってみたので参考にしてみて下さい。
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