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認知症のご夫婦の環境整備は難しい

本業は居宅支援事業所のケアマネです。
出張が多い夫&男児2人(今年、小学生6年、高校生1年)
家族の時間を取りながら、副業では介護保険制度、ケアマネ業務についての分からないことをサポートしたり、仕事の悩みのカウンセリングをしています。
noteは介護のことや家族のことなどを発信しています!
趣味:ランニング、サウナ、夫とipaビールを飲む

自己紹介

さて、、、
先日、認知症のご夫婦の訪問に行った時

ご主人はおでこに怪我をしていました。本人はどこでぶつけたか記憶がないと仰います。

いろいろ話しを聞いてみたところ、もしかしたら夜中、トイレ数回、目が覚める。1階にトイレがあるので、下に降りた時、壁にぶつかったのではないか?と感じたのです。

そもそも、このご夫婦は2階に寝室があり、徐々に筋力が低下し、歩行ふらつきがあり、おでこをぶつけたこともあるので、1階に寝室を移動させてみませんか?と提案をしてみたのです。

娘様は「早くそうしたいんです!3年前に母が圧迫骨折で入退院した時も
一時的に1階で寝ていた時もあったのですが、すぐに2階に戻すと、母が勝手に戻してしまったのです。。。」

ご夫婦は
「昔から2階に寝室があるので、大丈夫です。1階は寒くて嫌です。」

ときっぱりと拒否がありました。

そして、娘様が一生懸命、寝室を1階にしようと何度も伝えても

「今はいい!2階が寝やすいんだ!」とご主人の一言で現状維持になりました。階段は手すりがついており

今は良いかもしれませんが、歩行のふらつきが明らかに顕著に見られているので、もしかしたら、いつ夜中に階段で踏み外し、転倒するか・・・

2階は少しずつモノが増えてきており、環境整備も必要になってきました。

もうご夫婦は88歳になり、何があってもおかしくない状況。

ただ、ご夫婦はまだまだ自分たちは生活ができる。問題はないと感じています。物忘れの症状は進行しており、朝食べた食事のこと、夜間目が覚め、トレイに行っていることも忘れています。

認知症だからこそ、今の自分たちの生活リズムも忘れてしまい、娘様が定期的に来て、介護をしているから、自宅で生活ができている。。。

2階から1階に生活拠点を移した方が安心に生活ができるのですが、
ご夫婦が認知症であり、今のところ転倒していない理由から

昔からの生活とほぼ変わりがありません。

なので、しっかりしている時に、自分の身体のことを考え
2階から1階に生活拠点にした方が良いです。

理由は高齢になると夜中にトイレに行く数が頻回になるからです。となると、何度も階段を上り下りする。歩行が常にふらついている状態なのに
転倒リスクが上がります。

元気な高齢者の方もいますが、このご夫婦はほぼ自宅で過ごし、デイサービスもキャンセルすることも増えてきました。今は娘様が買い物をしてくれています。

何か問題が起きなければ環境整備ができない。これは最悪の状況です。
問題が起きないように環境整備をすることは大切であり、早めの対策は必須です。

読んでいただきありがとうございます。


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